<30>夏だ!海だ!②
前回の続きです。あと、のんびり回です。
ではどうぞ!
己の理性を抑え、欲させも抑え、日焼け止めを塗り、今はプカプカと海に浮いている。
「あー。冷てー」
「冷たくて気持ちいいねー」
海って、人は多いし、砂浜は熱いし、潮でベタベタになるから嫌だと思っていたが、たまに来るぶんにはけっこういいかもしれん。
それに、不思議と他の女の子の水着に目がいかないし。
まあ、チラチラと見なくても優奈を見ればいいしなー。なんて言ったりしてな。はは。
……海って泳ぐ以外に何すればいいんだ?
ビーチボールで遊ぶ? 砂浜を走る? 水のかけあい?
ボッチだから、みんなが海に来て何してるか全然知らないや。
取り敢えず今は、
「お腹空いたし、海の家行くか」
「海の家ってあまり行ったことないや」
「俺もない」
海から上がり、俺は持ってきていたタオルと上着を優奈に渡した。
「上着?」
「うん。ほら、水着のままだとその……他の男が見るから」
この体型の水着姿を無視しろと言う方が難しいと思う。
だから俺は、念のために薄い上着を持ってきておいた。
「ありがとう♡」
海の家で焼きそばを食べ、デザートにかき氷も食べた。
「頭がキーンってする」
「かき氷は美味しいけど、キーンってするのが嫌だよね」
かき氷のキーンと戦いながら食べ終え、砂浜に敷いたシートの上で二人で海を眺める。
不思議となぜか海を見ていると癒される。
漫画やドラマでよくある、恋人に振られた傷を癒すために海に来るシーンがあるけど、こういうことなんだろうな。
家とまた違ったのんびりができるのもいい。
「来年の夏は何をしてるだろうな」
「来年もこうして、あきくんと二人で過ごしてるよ?」
「俺もそう思うわ」
その前に俺が働いているか、養われニートになっているかが気になるけど。
帰ったら小説を書かなきゃな。
せっかく、夏祭りや海に行ったし、これをネタにするのもいいかもな。
最後に二人で海で遊び、シャワーで潮を洗い流し、家に帰る。
家に帰る頃には空は赤色になっていた。
「今日のご飯は何がいい?」
「んー、優奈が作るものならなんでも美味しいから任せる」
「もー♡ 愛情いっぱいで作るね♡」
「う、うん」
その愛情は気持ちなのか、自分の部分なのか。
愛情たっぷりのご飯を食べ、俺は部屋からあるものを持ってくる。
「優奈これしようぜ」
「いいねー。やろー!」
家の前で買ってきておいた花火をする。
蝋燭を用意し、そこに火を着け、花火に着火する。
花火の先から勢いよく火が出る。
「お祭りの花火もキレイだけど、この花火をいいよね」
「見るのもいいが、するのもいいよな」
火の色が変わる花火や、太い花火。線香花火で勝負をしたりと、今年の夏を楽しんだ。
あと残る夏の行事は優奈の誕生日か。
何かプレゼント用意しないとな。
◇◆◇◆
今日はあきくんと海に行ってきました。
海に行こうと誘ってくれた日に、水着を着ると少し胸の所がキツかったので、翌日に急いで可愛い水着を買いに行きました。
海では日焼け止めを塗ってもらいました。
あきくんは少し緊張しながら塗っているのが分かり、可愛かったです。
そんな可愛いあきくんをもっと見たくなり、背中だけのつもりだったけど、お尻の方にも塗ってもらいました。
水着の紐を解き、私のお尻はあきくんから丸見えの状態になりました。
私からしておいて、段々と恥ずかしくなり私もドキドキとしてきました。
そのせいか、塗ってもらって変な声が出ちゃいました。
海であきくんとのんびりプカプカと浮いたり、海の家で焼きそばやかき氷を食べたり、二人でキレイな海を眺めたりして楽しい海デートでした。
家ではあきくんが用意した花火をしました。
お祭りの花火もキレイですが、小さな花火もキレイでした。
あきくん、来年の夏もこうして二人でキレイな花火や海を見ようね。
祭りも海も全然行ってないや。
綿菓子とかかき氷が食べたいよね。
次回は多分閑話です。ちょっと書きたい話があった。
よかったら、ブックマークや星を押していってください!