<26>今年の夏休みは
書いたのを忘れてた。思い出したから投稿。
俺の誕生日から一ヶ月が経ち七月になった。
七月と言えば期末テスト……が終われば夏休みだ。
まあ、今年も変わらず去年同様に優奈に家庭教師をしてもらい、なんとか四日間の期末テストを乗りきった。
そして……
「おーし、お前らー、夏休みだからってはめを外すなよ。んじゃ、解散!」
担任がそう言い教室を出ていけば、一瞬にして教室は騒がしくなる。
何をするやら、いつ遊ぶやらと皆友達と予定を立て始める。
そんな中、俺はと言うと――
「帰るか」
「うん!」
誰からも予定を聞かれることも、予定を立てることもなく、カバンを手に持ち教室を出る。
上履きを持って帰るために袋に入れ、靴を履き学校を出る。
「明日から夏休みだーぁ」
「楽しみだね」
「だなー」
家までの帰り道、優奈と今年の夏休みは何をしようかと話をする。
確か去年の夏休みは、俺たちの親が旅行に行き、その間は俺の家で優奈と過ごした。
そして、その時に優奈の言ういつもご飯に入れている『愛情』の正体を知ってしまい、なんやかんやと付き合うことになった。
そっか、そうなると付き合って一年になるのか。
何か記念のプレゼントとか用意した方がいいのだろうか。
まあ、いつもの調子なら優奈は必ず何かしてくるだろうな。
一応、調べたりしてみるか。
そんなことを考えていると家に着いた。
ここで一旦優奈と分かれる。
「ただいまー」
親は共働きで家にいない。
制服から私服に着替え、リビングに行くと机の上に一枚の紙が置かれていた。
それは、近所で行われる夏祭りのチラシだった。
「夏祭りか……」
夏祭りなんて中学以来行っていないな。
確か、ここの祭りは花火も上がる筈だ。
んー……今年は行ってみてもいいかもな。
「あーきくん! どうしたの?」
「ん? いや、夏祭りのチラシ見てた」
「あー、近所でやってる夏祭りかー」
いつの間にか家に来ていた優奈。
玄関の鍵は閉めてない。優奈が来るからだ。
今年の夏休みは家に籠っているだけじゃなくて、優奈と一緒にいろんな所に出掛けてみるか。
まずはこの近所でやってる夏祭りだ。
今年も祭りとかは少ないよね。花火見たいな。
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