<24>ホテルでの一夜
前回の続きです。今回の話の鍵はみんなの『想像力』です!
意味は読めば分かると思います。
では、どうぞ――
脱衣場で服を脱いでいく。
いつもと場所は違えど、家でも風呂に入るときは一緒に脱いでいるのに、何かいつも違うように感じる。
場所が変わるだけでこんなにも気持ちが高鳴るものなか。
ヤバイ……意識すると余計に悶々としてくる。
「ふんふん♪」
優奈はいつも通りなのか、鼻唄を歌いながら服を脱いでいた。
風呂は外にあり、露天風呂となっている。
檜木風呂があり、大人三、四人ぐらいが入れるサイズだった。
「わぁー、露天風呂だー!」
「あまり露天風呂に入ることなんてないから、たまにはこういうのもいいな」
「ねぇー、いいよね」
優奈は木の椅子に座るように促す。
いつものように体を洗ってくれる。
ムニュ~と、背中に柔らかい感触が感じられる。
耳元では、はぁ~はぁ~と息遣いが聞こえる。
鏡越しに優奈を見ると耳まで顔が赤くなっていた。
恋人同士の男女が二人で旅行に来て、こう誰にも邪魔されない家より広い風呂に一緒に入って、何も起こらないわけがない。
「ねぇ……あきくん。ここ広いから……少しぐらい激しく動いても……大丈夫そうだよ? それに……汚れてもすぐに洗い流せるね」
優奈が耳元ではそう呟いた。
これを切っ掛けに俺の理性の制限が外れた。
風呂での行為は部屋でも続く。
どうせ脱がすにも関わらず、一度優奈に浴衣を着てもらった。
勿論、中は何も身に付けていない。
「浴衣と言えば……これだよな」
俺は充電していたスマホを手に取り、カメラアプリを開く。
カシャッと一枚撮る。勿論、これで終わるわけがない。
優奈にしてほしいポーズを言い、それを撮る。
見えそうで見えない角度や、少しはだけた格好や、三角座りでギり見えないのと見えている格好。
優奈は嫌がることも否定することもなく、俺の言うことを聞いてくれる。
どこまでも従順な彼女だった。
そんなことをしていると、自分が我慢できなくなってき、布団に優奈を押し倒す。
ここからは、俺と優奈――二人だけの時間だ。
――翌朝。
目が覚め隣を見ると、優奈が俺の腕に抱きつきながらこちらをジィーっと見ていた。
「おはよう、あきくん♡」
「おはよう、優奈」
二人で布団から出て、朝風呂に入る。
結局あの後、疲れてそのまま寝てしまった。
軽く体を洗い、風呂に浸かる。
そして、まあ――それだけでは終わらない。
また体を洗い、風呂から上がる。
時間を見るとチェックアウトの時間まで一時間しなかった。
急いで着替えて、朝ごはんを食べに行く。
夜は部屋食だったが、朝はバイキングを食べる。
バイキングを食べ、部屋に戻り荷物をまとめる。
フロントで鍵を返し、ホテルを後にする。
「うー、楽しい旅行だったな」
「うん! すっごく楽しかった!」
「ありがとうな。北海道まで連れてきてくれて」
「ううん。私が一緒にあきくんと旅行に行きたかっただけだから」
「それでも、ありがとう」
「うん。また一緒に旅行に行こうね」
タクシーを拾い空港まで行く。
「くぁー、帰ってきたー!」
「帰ってきたねー」
さあ、またいつもの日常が始まる。
そ・の・前・に、撮った写真をちゃんとバックアップしておかなきゃ。消えたら困る!
これ――ネットに転がっている写真より、エロい気がする。
撮ったの俺だけど……。
◇◆◇◆
今回はあきくんと北海道に一泊二日の旅行に行って来ました!
最初に美味しい海鮮丼を食べました。すっごく美味しくて、幸せな気分になりました。
でもそれ以上に、あきくんの幸せそうな顔を見れた方がもっと幸せでした。
そのあとは、キレイな観光地を沢山回りました。
あきくんと沢山ツーショットを撮れて、またあきくんとの思い出が増えて嬉しいです!
そして――ホテルでは、沢山あきくんと愛し合いました。
いつも一緒にお風呂に入っているのに、環境や場所が違うからなのか、心臓がドキドキしていました。
気持ちをまぎらわすために鼻唄を歌いましたが、意味はなく顔も耳も熱くなっていくのが分かりました。
あきくんの体を洗っていたら、抑えが効かなくなって、あんな分りやすく誘っているような言っていました。
お風呂でも沢山愛され、部屋ではあきくんにお願いされ浴衣を来ました。勿論、中には何も着けていません。
あきくんはスマホを手に持ち、沢山私の淫らな写真を撮りました。
私は、今あきくんの目には、スマホのカメラの様に私しか映っておらず、頭も中も私のことでいっぱいだと考えると嬉しくなり、沢山あきくんの言うことを聞きました。
今この時間は、あきくんと私の二人だけの時間。
私の目にはあきくんしか映らず、あきくんの目には私しか映っていない。
一生この時間が続けばいいのに――そんなことを思いました。
しかし、嬉しい時間も楽しい時間も終わり、帰るだけになりました。
帰り際、あきくんは私にこの旅行が楽しかったと言ってくれました。
私はただ、あきくんと二人きりになりたかったそれだけです。
しかし、あきくんはそれでも楽しかったと言いました。
そして、二人でまた旅行な行こうと約束しました。
きっと、修学旅行なんかに行っていたら、こんな楽しい思い出はできなかったでしょう。
勿論、あきくんと一緒ならどこでも楽しいですよ?
ただ、修学旅行では味わえないものを今回は味わえました。
あきくん。今度の旅行は『新婚旅行』だね♡
その次は、子供たちと『家族旅行』に行こうね♡
そのためにも、早く結婚しようね♡
未来の私の旦那様♡
優奈の写真姿想像できました?
旅行、畳、浴衣のセット良くない?
楽しめたらブックマークと星をお願いします!
あと、この時点で減ってなかったらブクマ100いきました!イエイ!
皆様のお陰ですありがとうございます!