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<閑話>1月、2月の行事詰合せ

何も言わないでくれ、わかっているから。

遅くなって、すみません。

1月~

『新年明けましておめでとうございます』

 年も明け、2021年になった。今年は丑年だ。

 今日は優奈に雑煮を作ってもらい食べている。

「みへー」

「わあ、お餅伸びてるねー」

 やっぱり、正月と言えば、おせちとか雑煮だよな。優奈が作る雑煮は白味噌を使ったものだ。雑煮って地方とか親によって作り方が変わるよな。

 まあ、俺は優奈が作るものなら何でもいいけど。どれも、美味しいし。

「餅が伸びるのってなんか、面白いんだよな」

「そうだね……あ!」

「ん? どうし……んっ!」

 俺がお餅を食べていたら、優奈が急にキスをしてき、閉じていた口を無理矢理開かせ、舌が入ってきた。そして、そのまま、餅を半分かじり口を離すと、俺と優奈の間で餅が伸びている。

「へへ、すごいね」

「急に、されるとビックリするよ」

「ごめんね。なんか、してみたくなったの。……んっ」

 優奈は伸びた餅を伝って、再度キスした。これが、俺と優奈の正月の過ごし方だ。

 雑煮を食べ、初詣に行った。神社には、人が沢山いた。

「やっぱり、人が多いね」

「そうだな。はぐれないように手を離すなよ」

「うん」

 二人仲良く、列に並んだ。

 さてさて、何をお願いしようかな。んー、無難に健康で過ごせますようにかな。……いや、せっかく彼女と来たし。あれにしよう。

 数十分並び、やっと願いでごとができる。

(今年もこれからも、優奈と仲良く健康で過ごせますように)

 願いごとをし、甘酒を飲んだ。初めて、甘酒を飲んだ。

「ふーふー、温かいね」

「温かいな。甘酒って初めて飲んだよ」

「私も、初めてかも」

 甘酒も飲み、家に帰ってきた。やっぱ、家が一番落ち着くな。

 こたつでゴロゴロしていると、優奈も隣に入ってきた。そして、俺に抱きつき、めっちゃ顔をすりすりしてくる。

「んー、どうした?」

「えへへ、あきくーん。すーきー、ゴロゴロ」

「もしかして、酔ってる?」

「えー? よってなーいよー。あはは、あきくーん。すきー」

 これは、甘酒で酔ってるな。優奈って、もしかして……お酒に弱い?

 しかし……酔って、甘えてくる優奈、めっちゃ可愛いな。愛でるか。

「あきくん、きすしてくれないの?」

「します」

 軽くキスを何回し、お互いの舌を絡ませるディープキスをした。お互い、気持ちが高まり……シタ。

 新年一発目の恋人同士の交わり。いろんな意味での一発目……どころか、何発かし、少し寝た。

 目が覚めると、優奈が恥ずかしいそうに顔を赤くしていた。これが、初めて彼女になった優奈と過ごした正月だ。今年も、仲良く過ごしたいな。

「うう~、恥ずかし~///」

「あはは」


2月~

 今日は2月2日ーー節分だ。なんか、今年は124年ぶりの2月2日らしい。そして、方角は南南東だ。

「あきくーん、恵方巻できたよー」

「んじゃ、食べるか」

 節分は、豆まきしたり恵方巻を食べるぐらいで、あとは何もないな。終わり!


 今日は2月14日ーーそう! バレンタインデーだ!

 男子諸君ーー女の子からチョコは貰えたかな? ん? ん? んーー?

 ごめんって、読むのやめないで。

 んん……おふざけはこの辺でおしまいにして、みんなはチョコ貰えた?

 俺は、毎年、優奈に貰っている。しかも、毎年、手作りだ。貰えるだけでありがたいのに、そのうえに手作りなんて女神か?

 まあ、そんなわけで、今年も楽しみでチョコを貰えるのを待っている。

「あきくん、はい。バレンタインのチョコだよ」

「おお、ありがとう。早速、食べていい?」

「どうぞ」

「いただきます。モグッ……んー、甘い。ん? 何か入ってる? なんか、細いのと、じゃりじゃりしたもの?」

「あ! 気付いてくれた! さすが、あきくん」

 何が、入っているんだろう。細くて糸のような、髪のようなものがあって、もう一個は、何かを小さく砕いたもののようなものが口の中に残る。あと、何か鉄の味がする。

「今年のチョコは、去年までとは違うよ。今年のチョコはわたしの『愛』が沢山入っているよ」

 『愛』か……本当に、何が入っているんだろう。こうして、今年のバレンタインデーは幕を閉じた。



 わたしが教える、好きな人にあげる『愛』が沢山入ったバレンタインデーチョコの作り方。

 まず用意するものは、チョコを作るのに必要な材料。しかし、これだけでは、普通のただのチョコです。

 これに、一工夫加えると『愛』が沢山入ったチョコにはや代わりします。

 では、溶かしたチョコの中に、『自分の髪の毛』と少し砕いた『自分の爪』を入れて、混ぜます。ここに、余裕がある人は、指または手首をカッターとかで少々切り、混ぜたチョコのなかに血を『愛の分』だけ入れて、あとは冷やして固めて完成です。

 これが『愛』が沢山入ったバレンタインデーチョコです。そこのあなたもぜひ試してみてね。

 ちなみに、これは、ホワイトデーのお返しにも使えます。好きな女の子にこれを作って渡してみてね♡

みんなは、チョコ貰えた?

ちなみに、僕は貰えなかったんじゃなくて……貰わなかっただけだよ? だって、貰いすぎると、お返しが大変でしょ?

……誰か、僕にチョコをください。または、星とブックマークをください。

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