<17>年越し
またしても、日にちが空いてしまった。
と言っても、たぶんまた空く。
ごめんなさいm(。≧Д≦。)m
今日は12月31日、大晦日だ。今年も残すことあと6時間しかない。
そして、大晦日と言えば、二つの番組で争いが始まる。その番組とはーー『紅組白組歌勝負』と『24時間笑うな!』だ。
毎年、この二つの番組のどちらを見るかで多くの争いが起きているといないとか。
ちなみに俺は『24時間笑うな!』だ。しかし、優奈にどちらを見たいかをまだ、聞いていない。返答次第では、今年初で最後の争いが起きる可能性がある。
さあ! 優奈、君はどちらを見る!
「ん? わたしは別にどっちでもいいから、あきくんが見たい笑うな! でもいいよ」
ま、まさかのどっちでもいい派の人間だった。あと、なんで俺がそっちを見たいって分かったんだよ。一言も言ってないぞ。
結果ーー24時間笑うな! を見ることにした。
俺と優奈は、優奈が作った年越しそばを食べながら、今年が終わるのを待っている。今年が終わるまであと、2時間だ。
ここで、気を付けることがある。それは、24時間笑うな! に夢中になって年越しカウントダウンスペシャルを見逃さないことだ。
昔に一度だけあったんだ、笑うな! を見ていると年を越していたことが。そのときは、しまったーと思ったな。だから、みんなも気を付けろよ。
「今年はいろいろあったな」
「いっぱいあったね」
まあ、それは後で各々振り返ろう。今は笑うんだ。今ちょうど、毎年恒例のビンタをするところだ。
『バチーン! ガァッデム!!』
「あはは!」
「ふふ。あきくん、そろそろ年を越しちゃうよ」
「おお、危ない危ない。ありがとう」
同じ過ちを二度も繰り返すところだった。
さて、残り5分だ。テレビもフィナーレに入っている。
残り3分か……。ずっと考えていることがある。それはーーキスをするかだ。年越しと同時にしたら、今年最後のキスになり、今年初のキスになる。
ああ、どうしよ! ヤバイ! あと、1分だ。どうする、どうする。するか? やめるか!
『残り20秒です!』
ああ! 男ならキスの一つやってみろ!
『10、9、8、7、6、5! 4! 3!』
「優奈!」
「え?」
『1!』
「んっ」
『明けまして! おめでとうございます! 今年は丑年です!』
「今年最後で初キス……です。あと、明けましておめでとう」
「……うん! 明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします! あきくん」
今年もいい年になりそうだーー
今日は12月31日。大晦日だ。多くの人は、この日になると「一年って早いな」って言うけど、本当そうだよ。一年って早い。
今年を振り返ってみると、今年はいろいろあったな。
まずは、俺に彼女ができたこと。これが、俺の中では一番の出来事だ。しかも、相手は幼馴染みの蒼羽優奈だ。
次は、優奈のご飯だ。いつも優奈はご飯に『愛』をいっぱい入れてると言っていたが、その『愛』は気持ちとかじゃなくて、唾液や血などの『体液』を入れていたんだ。
あれを見たときは驚いたな。まさに、見てはいけないものを見てしまったって感じだ。
まあ、あの軽い事件のお陰で優奈と付き合うことができたけど。こんどは、俺が『体液』を入れてやろうか……普通に喜んで食べそうだけど。
それに、少し昔のことを思い出したな。優奈がいじめに遭った中学時代のこと。あれは、酷いよな。あまり深く話すことでもないから、終わるか。
他にもいっぱい思い出ができた、そんな一年だったな。
それでは、皆様ーー
今日は12月31日、大晦日です。あきくんと毎日を一緒に過ごしているとあっという間に今年が終わっちゃうよ。
今年は、一番思い出ができた年になりました。
わたしの中で一番の思い出は、勿論、わたしの大事な大事な大好きな幼馴染み、赤石晃ことあきくんと恋人になれたことです。
ずっと大好きだったあきくんに告白をされたときのことは今でも覚えています。あきくんは『俺の彼女になる?なってくれる?』と告白してくれました。勿論、わたしは即答で『うん!なる!あき君の彼女になる!絶対になる、なります!』と言いました。
あの日のことは、わたしの一生の思い出です。それに、あきくんがわたしの全て受け入れてくれた日でもあります。
わたしの『愛』を受け入れてくれて、わたしの『初めて』を貰ってくれた日です。大切な、大切な一日です。
他にも、風邪をひいたわたしの看病をしてくれた日やクリスマス、たくさん大切な日ができた年になりました。
それでは、皆様ーー
『今年もお疲れ様でした。少し早いですがーー』
『明けましておめでとうございます!
2021年も赤石晃、蒼羽優奈、そしてこの小説をよろしくお願いします!』
今年も残ることあと数日ですね。
今年はいい年でしたか? それとも悪い年でしたか?
自分は……よくも悪くもない、普通の1年でした。
来年は、新しい小説とか書けたらいいな。
では、少し早いですが『明けましておめでとうございます。
来年もこの小説と自分をお願いしますm(_ _)m』
Happy New Year