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<9>夏休み③「二人の関係」

「ふぁわ~」


 なぜか今日は優奈に起こされる前に目が覚めた。時計を見てもまだ7時頃だ。


 まあ、たまには早起きするのもいいかもしれないな。

 優奈はもう起きて、朝ごはんを作っている。

 ちょっと驚かしてやろうか。


 俺はそーと静かに階段を下りていった。台所まで忍び足で近づく。


 なぜ今日は早く起きてしまったんだろ。

 学校の日はたまに起きるが休みは誰かに起こされないと絶対に起きない。


 今日もいつも通り優奈に起こされるまで寝ていられたら、知らなくて済んだのかも知れない。

 いや、いつかは知るかも知れないが別に今日ではなかったのかも知れない。

なぜ急にこんな話をしたのかと言うと台所で見てしまったんだ。

 優奈がいつも言っている"隠し味"が何かを。

 それは――。


「優奈」

「わっ!あき君!」

「何をしてるの?」

「朝ごはんを作っているんだよ?」

「それは分かるってるよ」

「?」

「今何を入れたの」

「何を入れたって隠し味だよ?」

「隠し味って優奈の唾液」

「……ふふ、隠し味バレちゃった」

「どうして」

「どうして?」

「どうして唾液なんて入れるの?」

「私の愛を外からも内からも感じて欲しいからだよ」

「愛と唾液って関係あるの」

「すっごくあるよ。私の愛があき君の血となって肉となって骨になるんだよ、あき君は私だけのものなんだからちゃんと印をつけなくちゃいけないよ」

「逆にお前は俺の唾液が入ったごはんを」

「食べれるよ。ごはんだけじゃなくて飲み物でも飲めるよ」

「何かに混ぜなくても直接でも飲めるよ。今すぐでも直接飲みたいぐらいだよ」

「はは、ヤバイなそれ」

「そうかな?好きな人のだったら飲みたいよ?」

「好きな人のでもさすがに・・・好きな人?」

「うん好きな人」

「俺が好きなの?」

「昔から大好きだよ?」

「友達として?」

「ううん。男の人としてだよ」

「マジで」

「マジだよ。好きじゃなかったらたくさん尽くしたなんて思わないよ」

「……」


 てっきり誰かの世話をするのが好きなのかと思っていた。

 俺のこと好きだったんだ。

 いやそりゃたまに俺のことが好きなのかって思うことはあったよ。

 あったけどまさか本当に好きだなんて。


「前にさ"世話をしたいと思うのは誰でもいいってわけじゃない"って」

「うん。誰でもいいってわけじゃないよ、好きな人だから、あき君だからしたいんだよ」

「そこまで俺のことが好きなの」

「大好きだよ」

「だったらさ、俺と」

「あき君と?」

「俺のか、彼女になる?なってくれる?」

「うん!なる!あき君の彼女になる!絶対になる、なります!」

「そんなに喜ばれるとなんか恥ずかしいな」

「あき君これからよろしくお願いします!」

「こちらこそよろしく」


 ぐぅ~。


「朝ごはん食べよっか」

「う、うん」

「「いただきます」」

「はいあき君あーん」

「あ、あーん」

「美味しい?」

「すごく美味しいよ」

「良かった」

「ゆ、優奈あーん」

「あーん」

「あき君に食べさせてもらうごはんはどんなごはんよりも美味しい」

「大袈裟だよ」

「それにあき君が初めてあーんってしてくれたのもあるよ」

「確かに俺がしたことはなかったかもな」


 今日は朝からたくさんのことがあった。

 まずは優奈の隠し味だ。

 これはもう今更気にしても仕方ないのでこれからも入れるのを許した。

 そして優奈と付き合うことになった。優奈はずっとデレデレしている状態だ。

まさか俺に彼女が出来るなんて、それも幼馴染みで可愛いし、尽くしてくれる。

 ――最高かよ。


「「ごちそうさまでした」」


 朝ごはんを食べ、今はちょっとしたイチャイチャ時間だ。


「あき君♡あき君♡あき君♡」

ちょっとなのか?

「えへへ。私の彼氏、私のあき君♡」

ちょっと頭を撫でてみよ。

「よーしよーし」

「ふぇ~」

「どう?」

「気持ちいい。もっと撫でて」

ナデナデ

「へへ♡」


なんか子犬みたい。


「ねえあき君」

「うん?」

「チューしたい」

「いいよ」


 ――チュッ。


「もっとぉ~」

チュッチュッチュッ

「ん!」

「えへへ、ベロでチューしちゃった♡」


 優奈のやつけっこうヤバイな。


「そろそろ夜ごはん作るね」

「うん」

「今までも我慢してたのを一気にした感じだな」

今日の夜大丈夫かな。


「出来たよー」

「なんか豪華だな」

「だって付き合った記念日だもん」

「そっか」

「「いただきます」」

「すごく美味しい」

「いーっぱい愛を入れたからね♡」

「そうなんだ」


 唾がたくさん入ってるってことかな。


「「ごちそうさまでした」」

「あき君一緒にお風呂入ろ」

「もう入れるの?」

「うん、ごはん食べる前に沸かしておいた」

「仕事が早いね」

「あき君と早く一緒に入りたかったから」

「そっか、じゃ入ろっか」

「うん!」


「体洗ってあげる」

「ありがとう」

「次髪洗うね」

「うん」

「ねえ今度は私の体洗ってくれる?」

「う、うんいいよ」

「じゃお願い」

「洗うね」


 前にも洗ったことはあったけど、女の子の肌ってやわらかい。


「前洗うね」

「うん」


 こうして、狭い空間で男女二人が裸でいると、なんかイケないことをしている気分になってきた。


「あき君」

「ん?」

「胸以外も洗って欲しいな」

「ごめん!」

「そんなに触りたかったら後でいっぱい触っていいよ」

「な、何を言って」

「夜はこれからだよあき君」


 何とかいろいろ耐えながら、体を洗い終わった。

 髪は自分で洗ってもらった。せっかく綺麗な髪を痛めたら悪いからな。

 二人でお風呂に浸かり、お風呂を出た。


 さっき言っていた夜はこれからって、そう言うことだよな。

 

 ――夜。

 場所は俺の部屋。もっと言えばベッドの上だ。

 そして目に前には生まれたままの姿の優奈。

 今日は俺と優奈は一線を越える。


 ――翌朝。


「ふぁ~」

「おはよう」

「おはよ……」


目 の前に裸の優奈がいる。と言うか俺も裸だ。

 そうか。昨日優奈と――


「どうしたの?」

「いやなんでもない」

「そろそろ起きる?」

「うん」


 俺は布団から出ようとしたがやめた。この状態では出れない。


「起きないの?」

「ちょっと寒いからもうちょっと温まったら起きるよ」

「じゃ私も一緒に温まる」

「え!」

「ダメ?」

「い、いいよ」

「どうしたのあき君。もしかしてどこか悪いの?」

「いや悪くはないよ」


 そう。別にどこも悪くはない。なんなら、健康そのものだ。故に健康だからこそ、出れない。

 朝だから仕方がないと言ったら仕方がないのだが、昨日の今日で朝からこれを見られたらなんか期待しているみたいだ。


「もしかしてあき君」

「うん?」


 いきなり優奈が布団を捲った。

 ヤバイ終わった。


「やっぱり大きくなってるね」

「あ、朝だからだよ。別に何かを期待してるとかそんなじゃないから。本当にそんなじゃないから」

「ふふ。別にそんなの気にしなくていいのに」

「え?」

「私はあき君が求めてくれるなら何時でも何処でもなんでもしてあげるよ」

「それって。はぅ」

「ん」

「優奈」


 優奈が俺のを舐めている。


「ひょう?」

「気持ちいいよ」

「じゃ入れるね」

「はぁ~♡」

「なんでそんなに濡れて」

「あき君の舐めてたら私も興奮しちゃった」


 朝から二人で汗をかきお風呂に入った。

 もちろんお風呂でもヤった。


「やっぱりあき君も男の子だね」

「うっ」

「私はいっぱい求められて嬉しかった」

「だからこれからも私だけを求めてね」

「うん」

「絶対他の女の子に手を出したらダメだよ」

「う、うん」


 今日はたくさんのことがありました。

 ついにあき君に隠し味がバレちゃった。

 あき君はとても驚いていました。

 どうしてでしょう?愛をたくさん入れてただけなのに。


 きっとあき君が思っていたよりたくさんの愛が入っていて驚いたんでしょう。

 それからすごくすごく嬉しいことがありました。

 なんと! あき君が私に告白をしてくれました。


 あき君は「俺の彼女になる?」と言いました。

 私はすぐ「なる!」と言いました。

 やっとあき君の彼女になれました。

 もちろんボイスレコーダーに録音しています。


 私は何度聞いても嬉しい気持ちになります。

 それから朝ごはんを食べました。

 私はいつも通りあき君にあーんをしました。

 いつもこれで終わりだけどなんと今日はあき君が私にあーんをしてくれました。

 もうあき君に食べさせてもらうごはんはどんなごはんより美味しいです。


 お昼はずっとあき君とイチャイチャしていました。あき君に頭を撫でて貰いました。

 すっごく気持ち良かったです。


 そのあとは私はあき君にチューをお願いしました。

 あき君はしてくれました。あき君も私もファーストキスです。


 もう私はいっぱいキスをしました。ついにはベロも入れて大人のキスをしました。


 夜ごはんを食べてお風呂に一緒に入りました。

 あき君の体と髪を洗いました。それから私の体も洗ってもらいました。

 あき君たら私の胸をいっぱい洗ってくれました。

 それから髪も洗ってもらおとしましたが、あき君が「綺麗な髪だから痛めたら悪いから」って言いました。

 私の髪が綺麗だって褒めてくれました。とても嬉しかったです。


 そして夜。私はあき君と一つになりました。

 初めは少し痛かったけど、あき君と一つになれたことが嬉しくて痛みはすぐになくなりました。

 あき君はなるべく痛くしないように優しくしてくれました。

 最後はあき君の子種を私の赤ちゃんの部屋にいっぱい出してくれました。


 今日も朝からしました。あき君のを舐めました。

 少し酸っぱいような臭いもしましたが、あき君のだと思うと逆に興奮してきました。

 そのあと私の中に入れました。汗を流すためにお風呂に入ったけどあき君が求めてくれて私の中に子種をたくさん出してくれました。

これからも私だけを見て、私だけを求めてねあき君♡

 他の女に手を出したら私はその女を――。

 あき君愛してるよ♡

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