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白ヤギさんと黒ヤギさん

作者: 夜朝

白ヤギさんが

黒ヤギさんに

お手紙を書きました


「めーめー

 熱烈すぎるかしら

 らぶれたあ」


ヒヅメに挟んで

ためらいがちに

ポストの前

同じくらいに

真っ赤っか


「いいや

 出しちゃえ」


ぽこん


ポストに落ちた

白ヤギさんから

黒ヤギさんへの

大事なお手紙


……もしゃもしゃ……


怪しい物音

翌日


黒ヤギさんから

白ヤギさんへ

お返事が届きました


「?」


記憶に残っている

手紙の内容と

返ってきたお返事とが

絶妙に噛み合いません


もぐもぐ


きっと読む前に

食べちゃったのでしょう

人のことは言えない

白ヤギさん

これはと思い

筆記用具を持って

お出かけします

黒ヤギさんのところ


道すがら

もしゃもしゃ


黒ヤギさんのところへ

たどり着くころには

すっかり便せんも封筒も

なくなってしまっていました


黒ヤギさんが

身の回りを探してくれますが

食べてしまって残っていないようです


白ヤギさんたら

あきらめず

黒ヤギさんのほっぺへ

墨で書きます

はーとまーく


黒い毛皮に黒い墨

鏡を見ても

よく分からず

黒ヤギさんは

頭上に疑問符を浮かべましたが

白ヤギさんは

満足そうでありました


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― 新着の感想 ―
[良い点] コメディ二次創作で、ほのぼのとしていいですね。 童話はこうでないと。 山羊さんたちのズレた感覚が好ましいです。 [気になる点] ほかの詩、数件拝読しましたが。 さみしげなのが多いですね。 …
2018/08/11 21:28 退会済み
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