表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ライトノベルと言うジャンル

以前から思っていた事を文章にしてみました。

ライトノベルとはなにか?この作品はライトノベルであるかどうかと言うのはしばしば議論されるところであるが未だに確立された定義と言うものが存在しない。


wikipediaの小説の項(http://ja.wikipedia.org/wiki/小説#.E5.88.86.E9.A1.9E)において「ライトノベル」は特殊な分類とされている。


上記のサイトにも記述があるが、主にティーンズ向けであるとかライトノベル系レーベルから刊行されている等の定義がされている。これらは一面としては真実なのであるが本質からずれていると私は考える。


私の結論から書いてしまおう。ライトノベルとはジャンルミックスもしくはノンジャンルと言うべきものである。




 改めて書くが「ライトノベル」なる小説のジャンルの定義は明確なものが存在せず、その定義、ライトノベルの範囲の境界は定義者によってまちまちである。


書籍文章の類のジャンルには様々な方向から定義付けられたものが存在する。


もっとも大きなくくりがフィクション、ノンフィクションと言う分類だろう。要するに事実か

虚構かというものである。


対象年齢層を限定した分類、例えば児童文学、ティーンズ、成年○○といったもの。これは説明するまでもないだろう。


作品の文章量を基準にした長編、中編、短編、ショートショート


内容を基にした分類、例えばSF、ミステリー、ファンタジー


 これらの既存の分類ははっきりと確立した定義が存在する。


これは読者が特定の内容が読みたくて探す場合に非常に便利である。


これをもとに探せば質の良し悪し、合う合わないは別として欲しいジャンル内容のものが手に入るだろう。


勿論それぞれ独立して定義されているのでジャンルの重複する場合は存在する。


 一方でライトノベル。実は先に挙げたジャンル全てを内包している。


複数のジャンルにまたがる作品もしばしばあり、中には一作品の中で相反するジャンルを同時に内包していることすらある。


SFサイエンスフィクションSFすこしふしぎ等と揶揄されてライトノベルの一種として含まれてしまったりするのはその一例である。


まあこれは最近のSFは空想科学小説の筈なのに超能力とか魔法とかファンタジー要素が普通に出てきてしまうせいなのだが。


個人的にはこういう作品はSFじゃなくライトノベルとして売るべきだと考えている。


話が逸れた。


ライトノベル関連の掲示板等で上記のジャンルのいずれかを挙げてこういうジャンルのライトノベルを教えてくださいと書き込めば適当な作品が挙げられたレスが返ってくるだろう。


つまりはそういうことである。


「ちょっとまて、さすがにこのジャンルは含まれないだろう」等とつっこみを入れる諸氏も居られるだろう。


よって予め例をいくつか挙げさせていただく。


ひとつは「フィクション」、テーブルトークRPGリプレイというジャンルがそれである。


これは一般にテーブルトークRPGを実際に遊んだ経過をまとめたもの、すなわちノンフィクションであるがこれらは専用レーベルもしくはライトノベルレーベルから刊行されている。


前述のとおりライトノベルの定義に、ライトノベルレーベルから刊行されている事と言うものがあり、ライトノベルレーベルから刊行されている以上ライトノベルの一種と言うことが出来る。


もうひとつ挙げると対象年齢。


一般に主に中高生向け、ティーンズ文庫などと称されたりするが成年向けレーベル及びそこから刊行されたものも存在する。


「フランス書院」「キルタイムコミュニケーション」あたりで検索すればヒットするだろう。反論される方がいるだろうが水掛け論にしかならないので此処で止めておく。




 要はライトノベルは何でもありなのだ。


既存のジャンルの決まりごとを守る必要がない自由さがある。


そこからはみ出した作品。複数のジャンルをミックスした作品。一般にライトノベル的とされる特徴を持たない作品すら内包しうる。


だからライトノベルとされていない作品がライトノベルであるかどうか議論が巻き起こったりするのは当然なのである。


一方、非ラノベとされる作品群はジャンルと言う定義づけされた枠に納まっている。


この枠と言うのは枷、もしくは縛りと言い換えられる。


特定のジャンルの作品であるためには表現、構成、用語などに制約を受ける。


例えば童話に難しい表現や漢字を使ってしまったら非難されて当然であるし、推理小説なのに謎解きなしで終わってしまったら問題だ。


歴史小説で巨大人型ロボットとか出した日には正気を疑われかねない。


そういった制約の多くがライトノベルとして出版する場合外れてしまう。


純文学的な作品(例えば半分の月が昇る空等)が混入しても受け入れられてしまう


 服装にたとえるなら既存ジャンルとその定義は場所場面とドレスコードになるだろう。


法事なら喪服、祝いの席なら礼服、面接ならスーツetc.各場面に応じた型に嵌っていることが最優先される。

違反すれば「ありえない」「非常識」等といった評価がされるだろう。


一方でライトノベルは普段着だ。日常生活の一場面、例えばゴミ出し、コンビニ。その辺の道端、全裸であるとかドロドロに汚れていたり異臭がするとかでもない限り許容範囲である。


前出の服装でも不釣り合いではあるが理由があれば基本問題はない。


似合っているかどうか。センスがあるかどうか等は当然問われるが。


どうだろう、ライトノベルで議論されている内容と同様ではないだろうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ