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ススメシリーズ

都会のススメ、

作者: 毛玉

とある日の学校帰り


「鬱々しいな…」

俺の通ってる学校はちょっと都会にある

人が波が押し寄せ、高い建物が太陽を遮り、カラフルな看板が必死に自己主張する


騒がしい街


だけど、そんな街も決して嫌いではなかった

新しい物が一杯。タイ焼き、ケーキ、多種多様な和菓子を探しに街を探索するのだ。そのついでに見つかる色々な物も、自分を楽しませてくれる


そして食道楽に疲れたら、近くのコンビニに避難する。冷たい汗が乾いていく感覚を楽しみ、体が冷えたら外の暑さを楽しむ

そんな快楽主義者が俺だ。

折角。電車定期持ってるんだから使わないと勿体無いだろ!という貧乏精神も満たせるしね


「今日は何かあるかな」

そして今日の目的は駅の近くにあるbook.off、定期的に本をチェックしにいくのだ

巨大なビルに押し潰されるようにちょこんと存在する店。決して小さくはないが絶妙にくすんだ青い看板が哀愁を誘う


「よいしょっと・・・」

駐車場なんて立派な物はない。駐輪場すら極小、都会における土地の貴重さを再度実感した

店の前にみっちりと並べられた自転車を除け、やっとこさ中に入る。

途端、埃っぽいというべきか。あのエアコン独特の臭いが空気を満たした


手前の棚にはゲームとかCDとかコミックが大量に存在している。悲しいかなこれが需要というやつで目的地の『小説、ハードカバーコーナー』は最奥にヒッソリとしかない

恐るべきは日本のサブカルチャー。どんどん新しいものが産まれ、最近においては良く言って奇抜な、正直言って訳わからないタイトルが流行ってる模様。どんどん小説コーナーを圧迫している


ちらっと眺めてみた

『とあるナントカカントカ』、『俺の<ピー>がこんなにかわいい訳がない』、『だから僕は<パキューン>ができない』

・・・世界が違いすぎて手が出せない。どうなってるの。特に一番最後の、CM流してくれて家族に生じた微妙な空気をどうしてくれる

まぁ、俺も中二病だったら負けてないと思うけどねっ(マテ


小話休題


コミックコーナーで立ち読みしている人を避け、小説コーナーに突き進む

「っ!?」

前来た時よりライトノベルの侵略率が増えた・・・だと

苦慮すべき事態である。小説はもう最後の一棚に追いやられてしまったのだ

その姿は中国本土から追い出された蒋介石の如し

取り返せないまでも、最後に残った小島タイワンにおいて徹底抗戦を行って欲しいものだ。じゃないとさらに読む本がなくなるぞ・・・


そんな陰鬱な思考を抱えながら本を物色する

「お」

青い背表紙、抽象的な絵。題名は『ターン』ある男が同じ時間を繰り返すという内容である。

「ほい」

買いだ。面白そうである値段も105円だしね

「ほい」

赤と青正反対の背表紙、それに応じるように男視点と女視点が特徴的な『冷静と情熱との間シリーズ』2巻

これも買いだ。105円の本はあんま悩まず買い漁れる。それもbook.offの魅力の一つ

「はい」

砕けたコンクリートの絵、題名『フラグメント』サスペンス小説は数あれど、地震の後地下に閉じ込められた状態での殺人事件というの珍しい内容だ。この中で一番楽しみかもしれない

ついでにこれも105円である

そのあと更に数冊籠に入れ、レジに向かう


ついでに帰り道にあるCDコーナーとGAMEコーナーもチェックしておく、特にめぼしい物はなかった。割といつもの事だ

「いいCDないかなぁ」

あったとしてもかなり高いんだよな・・・


レジについた。籠ごと買う本を店員さんに渡す

これだけ買っても630円、破格に安い。新本一冊分である

これだから『良小説発掘作業』はやめられない。

沢山、本が読めるし、おこずかい的にも優しい。面白い本を見つけた時の喜びも一際、クセになる嬉しさ

そんな悪循環が続き、学校の成績超ピンチ!?だったりするがねー・・・。まぁ気にしないんだけどさっ!


買い物終了

ついでに茶菓子を買いに、お気に入りのたい焼き屋さんまで足を運ぶ事にする

どっちかというと、コーヒーよりお茶派

だからお茶菓子は欠かせない

「ありがとうございましたー」

合計5個のタイ焼き購入、お値段は600円ジャスト

その内3個は家族用だ、後で10円くらい水増しして請求してやる(オイ


さて、用は全部済んだ。電車に乗って帰るとしよう

電車を待つ。次は10分後だそうだ

ベンチに座ってふと漏らす

「疲れたな・・・」


そう

都会にいるとかなり疲れる。空気は汚い人は多い音はうるさい、極めつけは結構な頻度で車に轢かれそうになる事。つまりは危険だ


逆に田舎にいると疲れはしないし、危なくもない。更に空気はおいしい。ただ、時たま退屈になるのだ。新しい本が欲しい美味しい物を探したい。そんな田舎では満たせない欲求を満たす為に都会に足を向ける


田舎にはない魅力が都会にはあり

また、都会にはない魅力が田舎にはある

要はバランス良く楽しむこと、これが快楽主義者な俺が考えたの持論である

なお、正しいかどうかは保証しないよ

小話休題って、表現使いやすいかもと思った今日この頃

これでノンフィクションは書き終えましたし、後は【魔王物】続編を改訂したら、活動を休止しようと思っています。

私生活がすっごい危ないので・・・

まぁきっと、誰も気にしない事でしょうけどねー

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