第8話-6 闇属性ってワクワクするよね
妖精のお陰で俺のヴォルクーネ杯の出場は確定。正直言って大会に出て何をやりたいとかはない。しいて言うなら謎の少女に興味があるくらいだ。なぜかあの少女にはシンパシーを感じる。見たことないけど
【あーるーじー、私も使ってよー】
「大妖精2人ってことを悟られたら俺が下手したら死んじゃうから無理。しかもフェルとの連携とかもまだまだだし」
【まあ、私の魔法も解らないしね】
「フェルの魔法ってどんなの? 闇魔法ってなんかやばそうってことしかわかんないんだよね。カグラに教えてもらった初級魔法はなんか闇の玉を出すって感じだったけど」
【え、知らない】
「は?」
【だって私契約したことないからわかんない】
「それでもさ……なんかあるじゃん」
【えー、うーん......あ、これかな?】
そういって魔法を部屋の中で発動しようとした。それに気が付いたカグラが抑え込んでなんとか発動せずに済んだ。危なかった……部屋や寮はもちろん、王都にも被害が及んだら死刑待ったなしだし……。まあわかんないなろうなあ……俺たちの社会とあまり関わってこなかったからだと思うが……
【正座】
【ね、姉さん】
【誰が喋っていいといった?】
【はい】
大妖精が大妖精に説教されている。この光景だけ見たら神話にもありそうだな。力の使い方に慣れてない後輩に指導する先輩みたいな感じで。あの後フェルと俺はカグラの精神世界に連れていかれそこでお説教を受けていた。その際2人とも人間になっていた。その理由はわからないが俺個人としては眼福なのでヨシッ! カグラは赤い髪を持ったポニーテールのお姉さんだった。かわいいよりも美しいだなと思いつつマリーが成長したらこんな感じなのかとも思った。フェルはケモミミが生えた獣人だった。銀髪に碧と蒼のオッドアイと中二心がくすぐられる。オッドアイ、銀髪。役満。腕とかに包帯巻いてチェーンとかつけたい。絶対カッコいい。しかも属性が闇とかもう主人公じゃん。やっぱ闇ってかっこいいよな
【......じゃあ、やりましょうか。ここなら問題はないので】
【OK! やっちゃうよー!】
そう言ってフェルは魔法名だけ教えてくれた
詠唱とかはない感じですかねえ……
【えー、私がやるからなくてもいいんじゃない?】
いや、それはそうなんだけど……。浪漫だよ、浪漫。俺たちはカッコいい詠唱を言いながら魔法を放つのが夢なんだよ
【君詠唱せず魔法発動してるじゃん】
ぐうの音も出ない。まあ、戦いの場は速さが優先だからな。あと、普段は詠唱していないのに必殺技とか奥の手を使うときに詠唱したらカッコいいじゃん?
【無駄じゃない?】
カグラー! フェルが殴ってくる!
【いい加減にしないと本気で殴りますよ】
【やだー! 痛いもん!】
大妖精の本気パンチとか街1つ吹き飛ぶんじゃあ……。実際神話で吹き飛ばしてたし……。俺の弱点である肉弾戦の相手をしてもらうか……果たして何回死ぬだろうか。4桁は避けたいなあ
【ねえ、姉】コソコソ
【なによ】コソコソ
【なんでさらっと死にながらの訓練を受け入れてるの?】コソコソ
【共育の成果】コソコソ
【へー、お母様に頭見てもらった方がいいんじゃない?】コソコソ
で、話を戻すけどフェルの魔法使ってみるか
【りょーかい】
そう言うとフェルは詠唱し始めた。術式も闇属性っぽい黒と紫。カッコいいなあと眺めているとカグラに足を踏まれた。いや、赤もカッコいいよ? 主人公の色じゃん。けどね……男の子は黒に惹かれるんだ……と言い訳していると詠唱が終わったようだ
【じゃあ、やろうかせーの】
【「呪」】
そう言うと地面が腐った。うわ、キモ
【あーなるほどねー。大体わかった】
? 腐らすのが魔法の効果じゃねえの?
【いや、違うね。『呪』の効果はランダムだよ。腐食、束縛、弱体化、恐怖、防御、攻撃の中からランダムで効果が起こるっぽいね】
ガチャか……ワクワクしてきたな……! とは言え、中々に曲者な魔法だ。攻めたいときに防御魔法を引いたらラグが生まれる。その逆もしかりだ。これまでの戦いで強者は少しでも隙を見せたら一気に形勢をひっくり返せるということを学んだからな。初手、牽制、後はランダムっていう特性を使って騙すこともできるな。けれど明日の決勝で使うにはこの魔法の経験、理解が足りてない。リスキーすぎる。代償があるかもしれないしな……。使うとしたらヴォルクーネ杯からだ
【りょー!】
フェルは退屈だと思うが、これから過労死するくらい使うと思うから頼むな。カグラはこれからも頑張ろうな
【はーい!】
【任せて!】
さあ、明日に向けて寝るか!
こんにちは、月照です。誤字脱字、誤記等ある場合は報告してくださると幸いです
久々に投稿します。レポートやテスト系で手が回らなかったので……すみません。これからは週1はできると思うのでよろしくお願いします。少し休んだら書き方を忘れてリハビリも兼ねて短めです。
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