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貴族の子息ははかりかねる  作者: 月照建速
第2章 学園編

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大妖精というチート

「......ん、出来たわ」

「ありがとう」


 タイク先輩との準決勝まで時間があったのでマリーに頼んで回復魔法をかけてもらった。俺の回復魔法は体力の回復できないからな。ありがたい


「勝ってね」

「もち!」


 と、意気込んでみたものの……


「どうした! 防戦一方だぞ!」


 タイク先輩のファイトスタイルはインファイト。そこから繰り出される打撃は重い。さっき戦ったハート先輩以上だ。そして、俺の身体が金縛りにあっているみたいだ。恐らくギフトの効果。物理攻撃向上と相手の身体能力低下か? だけど、なにか違和感があるんだよなあ。目が合っていなかったら金縛りが軽減される……目が合っていると身体能力低下になる? ならギフトは後者? なら物理攻撃向上は魔法? いや、魔法を使っている形式はない。なら両者か? そして戦いが上手い。間合いから逃げられないし、攻めることができない……! ソルモネ先輩みたく一定の距離を保ちつつ戦おうとしたけど無理だわ。現在進行形でボコボコにされてるし、勝てる道筋がない。……賭けるか……。カグラ!


【どうするの?】


 最初にドルティナと戦った時の魔法を使える?


【......下手したら明日できないよ? 少なくとも無傷ではいられないよ】


 勝つためにはしゃーない。しかも下手したらなんだろ? 悪運だけはいいんだ。なんとかる。てか、素の実力差は圧倒的に不利だし、それを覆すためには賭けに出ないと


【OK、じゃあちょっと時間を稼いでね!】


 OK、


「ほう、飽くまでも攻めず、持久戦を取るか! 何か秘策があるか?」

「ただ......! 貴女の攻撃から......! 逃げられないだけですよ......!」

「そう言う割には余裕がある。ハーちゃんに勝ったことはあるね。良い後輩ができてうれしい限りだよ!」


 ッ! また重くなった! 時間が経つにつれて効果が増大するのか? なら、正解だったかもしれない


【よおし! いつでもいいよ!】

「タイク先輩......死なないでくださいね? 俺も死なないように頑張りますから!」

「ッ! いいね、打ち砕いてやるよ! 後輩!」

【「これは神が我らに与えてくださった火。これは全てを照らし、敵を遠ざける火。『神の火(ナルテークス)』!!!!」】


 魔法が発動すると全てを飲み込まんとする神々しい火球が現れた。それがタイク先輩目掛けて向かっていく。その余波は凄まじく防御魔法を貫通して俺の皮膚を焼く。回復魔法を掛け続けなんとか意識を保つ


「成程! これが君の秘密兵器か! いいね! 燃えてきた! ぶち壊してやる!」


 先輩はただ笑顔で魔法に向かって会心の一撃を叩き込む。頭おかしい。なんで太陽みたいな魔法に笑顔で立ち向かえるの!? 

 拳と魔法が接触した瞬間とてつもない爆風が会場全体を巻き込む。会場は防御魔法が何重にも重ねられているがそれがひび割れ、壊れる音が続く。それに伴い教師陣や生徒たちは掛け続け、なんとか外に影響がないようにしている。……やべえ、やらかした。『原初の火(サラマンダー)』が大丈夫だったから、油断してた。よく考えたらドルティナを叩き潰した魔法だったわ……あの時はカグラが放ってたから今以上の威力だったんだろうなあ。下手したら失格か? 俺が失格になるのはいいけど、タイク先輩大丈夫かな……? 流石にやり過ぎてしまった。公の魔法はあまり使わないようにしよう。連発とかもってのほか。いや、消費魔力がやばすぎて今の俺じゃあ連発とか無理だけど……

 爆風が収まり、土煙が晴れる。タイク先輩は五体満足で殴った態勢のままだった。皮膚は焼け焦げ、意識があるのかわからない。審判はすぐに試合終了の合図を鳴らした


「ああ......世界は広い......!」


 そう言い倒れた。教師はすぐにタイク先輩と俺を保健室に運んだ。そして、冷静になると体の節々が痛い。てか、身体を満足に動かすことが出来ない

 保健室で検査した結果俺は骨が折れていることが解った。幸いなことに回復魔法でどうにかできる範疇だったのですぐ立ち上がり、運動することが出来た。保険医は眼を丸くしていた。そりゃあ3か月は入院生活と判断した生徒が1時間後には動き回れて明日の試合もできるほどになった。しかも回復魔法を掛け過ぎることで起こる過剰作用もなかったことも拍車を掛けた。尚、事情聴取に耐えうると診断され多くの教師を伴い事情聴取を受けた

 事情聴取は簡単なもので目的とどのような魔法か、ドーピングをしたのかなどを聞かれた。大妖精との契約やスキルはドーピングには当たらなかったので明日の試合に出場することを認められた。それでいいのか……。魔法も使用禁止にならなかった。この学校は正気なのだろうか

 事情聴取が終わり、退室したらタイク先輩が立っていた。……? は? まともにあの魔法を喰らって全身が焼け焦げていたのになんでもう立ち上がれるまで回復してるの?!


「いやー! 負けたよ! 流石は大妖精様と契約しただけはある! 私は明日の3位決定戦に出る。君はハイとだろう。応援しているよ」


 そういい、去っていった。あの人のギフトって回復系だったの!? しかも明日の3位決定戦に出るとか……バケモンかな?


「......あの人って......」

【契約してないよ。素でアレさ】


 だよなあ……純粋な戦いの天才かあ……ドルティナともいい戦いが出来そう


【因みにさっきの魔法、僕が使った時よりも威力落ちてるからね、だから五体満足でいられたっていうのもあるけどね】


 待って!? アレで威力落ちてるの!?


【そりゃあ、威力を調節するために時間を貰ったんだから当然じゃん。勝とうと思ったら威力調節してない『原初の火(サラマンダー)』を使えばいい話だし】


 ???? 待ってください、カグラさん。『原初の火(サラマンダー)』って威力調節してるの!?


【そりゃあ、契約魔法があの程度の力じゃないよ。まあ本気でやったら君の腕が文字通り燃えて殆ど機能しなくなるし、高濃度魔力症に陥るから僕が調整してるんだ】


 ……やっぱ大妖精ってやばいんだな……


こんにちは、月照です。誤字脱字、誤記等ある場合は報告してくださると幸いです

因みにカグラが本気で『原初の火』を使うと山がすべて燃えます。『神の火』ではデカい都市とその周辺の町が灰燼に帰します

そしてこの作品のコメント・評価・ブックマークも是非ともお願いします

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