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貴族の子息ははかりかねる  作者: 月照建速
第2章 学園編

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第5話-1 巣窟遠足

 巣窟(ダンジョン)。それは魔物がはびこる場所。巣窟(ダンジョン)。それは財宝が眠る場所。巣窟(ダンジョン)。それは人が夢を見る場所。巣窟(ダンジョン)。それは今日も人が死に、人が夢をつかむ場所

 巣窟(ダンジョン)といえども千差万別だ。学内にある巣窟(ダンジョン)はスライムやヴェロードといった冒険者組合が定めた危険度のレベルの低い魔物ばかり出る。このような巣窟(ダンジョン)のことを組合や世間は初心者向けと言っている。担任が配った冊子曰く今回行く巣窟(ダンジョン)も同じ初心者向けの巣窟(ダンジョン)だ。今回の目標は魔物を倒しつつ、魔物が出ない安全層と言われる場所までたどり着くこと。安全層は出現する魔物の種類が変わる境目だ。ここを境に魔素が濃くなり、出てくる魔物の強さが変わる。今回は5階層に安全層がある巣窟らしく、そこに教師がいて、チェックリストにチェックした後、問題事項がないか確認して帰る。向き不向きが分かれそうだな。まあ学園側からしたら何事にも挑戦せよっていうことなのかもな

 その巣窟(ダンジョン)も王都内にあり、ここから馬車で2時間ほどだ。前1年生が集められ、注意事項を言っていく。巣窟(ダンジョン)内で他の生徒に攻撃をするな。魔物をいたぶるな。なにかあれば班長に渡す水晶を割れ、そうすると監視役の教師がすぐに来る。特に重要なのはこの3つだろう。入り方はまずA組の1班が入り、1班が1階層を抜けたらB組の1班が入って……という流れだ。つまり、俺たちがファーストペンギンなわけだ。いつの間にか班長になっていた俺は教師から地図1枚と水晶を5つほどが入ったポーチをもらう。装備は貸し出しか自分のものなので、俺はインロンを使う


「じゃあ、皆、準備はいいか?」


 俺がそう聞くと班員は頷いた。そうして巣窟(ダンジョン)に足を踏み入れる。その巣窟(ダンジョン)は整備されているのか魔石を使った人工の明かりが照らしている。本当に遠足用というか、なんというか。流石に巣窟(ダンジョン)内に次の階層はあちらですという看板はないが極限まで危険を減らしている。地図を見て歩いているとシュガートがハンドベルを2回鳴らした。遠足前の最後の探索でハンドベル1回は後方からの敵襲、2回は後方以外の敵襲、3回は強化魔法、4回は攻撃魔法と決めた。俺たちは後衛を守るようにし、敵襲を待っていると右からヴェロードが3匹やってきた。3匹程度なら楽勝なので薙ぎ払い魔石を拾う


「流石ですね」

「経験値が違うからな。そう思えばレイノルも経験が少ないのによく周りが見えてる。俺なんか周り見る余裕なかったぞ」

「貴方という安心できる柱がありますからね」


 そう軽口をたたき次の階層に行くが、出てくる魔物は変わらないので順調に進み、俺たちはあっという間に安全層に到着した


「A組1班班長のミリバーブです」

「A組1班のミリバーブさんね……はい、大丈夫です。貴方たち速いわね。じゃあこの魔法陣に乗って。入口まで直通だから」


 言われた通り乗ろうとすると俺は何かを踏んだ。その瞬間俺の下に魔法陣が現れ、俺はどこかに飛ばされた


 Side教師


 ミリバーブさんが何かを踏んだと思うとその瞬間魔法陣が現れ、ミリバーブさんが消えた。そう理解すると私は足が速い冒険者に巣窟(ダンジョン)内にいる教師たちに中止の旨を告げるように言い、1班の生徒をもう1人の教師と共に返した


「貴方たちはこの下の階層を探して!いったん15階層まで捜索していなかったら1人を連絡係としてこちらによこして」


 私は国に雇われた冒険者たちにそう言い、待機する


 Side入口


 準備していた生徒たちは帰ってきた1班の生徒が1人足りないことに気が付き、騒然とした。そして教師が探索の中止を宣言するとさらに騒然とした。そんな中でA組とD組の生徒はミリバーブと特に縁深いマリー、スヴォーフ、リシュリーノを止めるのに心血を注いでいた


「……放しなさい、放して、放せ!」

「ダメです!マリーさん!流石に何があるかわかりません!」

「関係ありません!私のミリーが!巻き込まれてどこにいるのかわからないんです!」

「強化魔法もっと掛けて!拘束魔法も!」


「……どいてください、皆さん」

「そうだよ~、どいてくれないと……実力行使に出るよ?」

「い~やダメだ!担任も言ってただろ?まずは待てって。俺たちが言っても場は混乱するだけだって!」

「そうです、イレギュラーがまた起こるかもしれません!そうなって帰ってこれなかったらミリバーブさんも悲しみます!」


 Sideミリバーブ


 俺は……なんか転移トラップに引っかかったらしい。けど安全層でそんなことあるか?そう思いあたりを見渡す。幸い地図や水晶は無事、インロンもちゃんとある。水もそこまで消費していない


「さて、ここはどこだろうか。魔物が出てきたら階層もわかるが……。そもそもあの巣窟(ダンジョン)かわからんしな」


 俺には2つの選択肢がある。まずはここに留まり、体力を温存する。もう1つは捜索して、周辺を調べる。もしここが巣窟(ダンジョン)だとしたら上の階にある階段があるはずだ。それを探して上の階に登ればいつか俺を捜索する部隊と会えるはずだ。……ここにいてもジリ貧だな。なら動くか

 そう思い俺は上に続く階段を探すことにした

こんにちは、月照です。誤字脱字、誤記等ある場合は報告してくださると幸いです

今回からちょっと変えてみようと思います。アドバイスで1話1話が長いとのご意見を貰ったため1話を分割して投稿してみます。前の方が良かったや、この方がいいといった意見大歓迎ですので、どしどし送ってください

そしてこの作品のコメント・評価も是非ともお願いします

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