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マイケル7世

彼は母親が衛星中継でいると告げていた工場へと戻った。建物全体が、きらめく光の虹色のピラミッドに包まれていた。


「あの女にはすぐに分からせてやる。まずはママの件を片付けてからだ。マルコと一緒にいたあの女がここにいないのは残念だな。ウォーミングアップにちょうどよかったのに。まあいい。すぐに探し出すさ。俺にはいくらでも時間があるし、誰も俺を止められない。」


マイケルはピラミッドの壁を殴った。全体がゼリーのように軽く震えたが、壊れなかった。マイケルは痛みを無視して再び殴った。構造物は、しばらく電源を入れたままにした古いテレビの画面のような感触だったが、殴るとまるでレンガの壁を殴っているようだった。


マイケルは諦めなかった。


一撃ごとに構造物は揺れ、打撃のたびに振動が大きくなり、ついに嵐の中で風鈴が投げられたような音を立てて、全体が泡のように弾けた。


そしてマイケルは微笑んだ。


新しい世界、静寂の世界の最初の日。


マイケルは急ぐ必要を感じることなく、正面玄関へと続く道をゆっくりと歩いた。


道の途中で、影のように静かに、痩せた褐色の少年が空から降りてきた。髪は漆黒で、ちぐはぐな、だぶだぶの服を着ていた。


「お前たちはどんどん弱くなっているな。最後に送られてきた奴は12歳くらいだったが、少なくとももう少し肉がついていた。お前も子供みたいだから、馬鹿な真似はするな。お母さんのところに帰れ。そうすれば生かしてやる。」マイケルは、このくだらないやり取りにうんざりしながら言った。


少年は何も言わず、身動きもしなかった。ただ、鋭く燃えるような視線でマイケルを見つめていた。


「好きにしろ。」マイケルは肩をすくめ、飛び上がり、全速力で少年目掛けて突進した。このちっぽけな少年を、接触と同時に赤い霧に変えてやろうと狙っていた。


その時、マイケルは津波のような力で吹き飛ばされ、矢のように真っ直ぐ後方に飛ばされた。彼が立っていた場所から、およそ1マイル離れたところに叩きつけられた。制服の左肩の肩当てが吹き飛んでいた。


激怒したマイケルは立ち上がり、再び突進した。

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