クレイ2世
彼は、待ち時間が一番辛いと思っていた。待っている間に死んでしまうのではないかとさえ思っていた。内側から湧き上がってくる恐怖は、まるで自分の命を絞め殺すかのように感じられた。しかし今、彼はもっとひどいことを知った。
これが最悪だ。死ぬよりもひどい。この騒音、この痛み。そして血…
レミーがマルコを装甲車の後ろに引きずり込んだ時、マルコの腕はひどい状態だった。二人のジョージアの男たちがマイケルに襲いかかろうとしている間、クレイはその光景を見て森の中に駆け込んで吐こうとした。しかし何も出てこなかった。ただ、溶けた鉛のような恐ろしい感覚が胃と喉を満たしただけで、熱はなく、ただ冷たい恐怖の触手が彼を暗闇へと引きずり込んでいくようだった。
彼はなんとか勇気を振り絞って友人の元に戻った。少女は両手から淡い緑色の霧を出して何かをしていた。出血は止まったが、腕はまだ不自然な角度に曲がっていた。クレイは気を失わないように装甲車にしがみつかなければならなかった。
「クレイ、私を見て。大丈夫よ。」少女は彼の顔を掴んで自分の方を向かせた。「彼は大丈夫よ、ね?死なないわ。でもひどく怪我をしている。すべて大丈夫。私たちは勝てるわ。」彼女は嘘をついた。
すべて嘘だ。誰も彼も私に嘘をつく。なぜ誰も真実を言ってくれないんだ?俺はろくでもない人間だ。これまでもずっとそうだった。そしてこの忌まわしい町で、誰にも悼まれることなく死んでいくんだ。マルコだけが俺のために泣いてくれるだろう。もし彼が俺より長く生きるとしても、せいぜい数秒だろう。
さらに大きな音、さらに激しい衝撃音。背の低いジョージアの男が、背の高い男を抱えて車の周りを回ってきた。
レミーは三人全員に逃げるように言った。
しかしサラは残った。
マイケルが頭上を飛び、兄弟たちに襲いかかろうとしているのを見た時、彼女は手から赤い光線を放ち、マイケルの後頭部に命中させた。
彼は振り返った。
彼は着地した。
マイケルは、装甲車の後ろにいる三人に向かって、何気なく歩いてきた。
「女や子供を傷つけるつもりはない。チャンスは一度だけだ。お前たちは静かに立ち去って、マルコを俺に任せろ。」マイケルはそう言った。クレイの最初の衝動は、彼に罵詈雑言を浴びせることだった。マイケルを最低のクソ野郎と罵ってやりたかった。しかし、その怒りの炎は燃え上がらなかった。
「やってみろ。できるならな」クレイはささやいた。
少女が彼に触れると、クレイは背中に温かさが広がるのを感じ、体の中でくすぶっていた炎が勢いよく燃え上がった。頭のてっぺんから足の先まで、全身の毛穴から赤い霧が噴き出し始めた。
「バカな真似はやめろ。チャンスは一度だけだと言っただろう。お前が持ってるちっぽけな力なんて、俺には通用しないんだよ、坊や。見てなかったのか?俺は無敵なんだ」マイケルは懇願するように、すべてが無駄であることを少年悟らせようとした。
「ああ」クレイは口を開いた。体から湧き上がる熱が、彼の声を取り戻させてくれた。「それは分かってる。お前に傷をつけることはできない。誰にも、何にもできない。でも、相棒…」そしてクレイは無理やりマルコの方を見た。
彼の唯一の友は地面に横たわっていた。傷つき、打ちのめされ、血まみれだった。それは彼の炎に油を注ぐようなものだった。
「…この痛みを、お前は一生忘れないだろう」




