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屋敷に戻って馬を馬小屋へ返す。
離れるのが名残惜しくて頭を撫でていると馬の方も私に鼻をすり寄せてくれて笑ってしまう。
それを見た旦那様が馬に向かってラナは俺のものだと言っていて、恥ずかしくもあり、でもそんな旦那様が可愛くもありつい笑ってしまう。
そして旦那様は私以上に顔赤くしてしまう。
部屋に戻るとれなが駆け寄ってきてくれた。
もうすぐ夕飯の準備ができるから、その前にお風呂に入って欲しいらしい。
そういえば昨日知ったのだが、私の部屋の隣にお風呂があってそのさらに隣の部屋は旦那様の寝室だったらしい。
我ながらいくらなんでも気づくのが遅すぎる。
そんなことを考えながら湯船に浸かる。
本当はレナが髪を洗う手伝いをしてくれるというのだが、私は自分でできるし恥ずかしいので一人で入っている。
もうそろそろと上がろうと思っていた時だ。
後ろの方で扉が開く音がした。
何気なく振り返って、悲鳴を上げてしまう。
そこにいたのは裸のまま腰にタオルを巻いただけの旦那様だったから。
旦那様も同じく驚いたようで、慌てて扉の向こうへ消えていった。
そういえばここには扉があったのだった。
気づいたのはだいぶ前だが、今までなんだかんだ忙しかったので忘れていた。
でもよく考えれば当たり前だ。
扉が2つあるのならもう1つは反対の部屋に繋がっているはずである。
心臓の鼓動が収まらないまま、ギリギリまで深く湯船に浸かる。顔が熱いのが恥ずかしさのせいなのかお湯に浸かってるせいなのかよくわからない。
そこにレナが駆け込んできた。
さっきの悲鳴を聞いて急いで来てくれたようだ。
私の顔が赤いのに驚き、すぐに脱衣所に連れて行かれた。
普段は自分でやっている着替えもあまりに レナの手際がいいせいで、自分でできると言い出すことすらできないまま着替えさせられた。
部屋に戻り椅子に座ると冷たく冷えた飲み物を出してくれる。
そのままさっき何があったのかを聞かれた。
思い出すとまた顔が赤くなってしまう。
私たちは結婚しているのだから一緒にお風呂に入ってもおかしくないのかもしれないが、未だに夜は別々に寝ている私たちには刺激が強すぎる。
話を聞き終わったレナはいっそのことこれから一緒に入ればいいのにとつぶやいていた。
冗談なのか本気なのかよくわからない。
途中で来てくれたメイドが言うには、使用人同士の連携がうまくれておらずタイミングが重なってしまっただけらしい。
ここの使用人さんたちにしては珍しいと思ったが、人間なのだからこれくらいのミスはするだろう。
でもその後の夕食ではなんとなく気まずくて、旦那様とまともに話すことができなかった。




