表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
匣の街  作者: Mr.Y
25/55

この空にいる何者か

 私は以前よりUFOは宇宙人の乗物であるという考えをそろそろ変えなければならない時期にきているのではないか、と提案してきた。

 それは私が半生かけて追い求めていた真実を手放すことではない。宇宙人の乗物としてのUFOもあるだろう。しかしそれとは別のものも存在する可能性もあるのではないか、ということだ。例えば一昔前に支持されたUFO=プラズマ現象(現在は下火となっている説だ)というものもあった。特殊な気象条件によってあたかも光や影が飛行物体にみえるのだ。他にも宇宙人の乗物説以前にあった第三帝国の秘密兵器という説も今現在の世界情勢を考えたら(さすがに現在は第三帝国のものはないだろうが)秘密兵器として研究している可能性は十分にあり得る話だと思う。

 そして、私はもうひとつの説を推したい。

 UFO=怪異説だ。

 この説を提言したのは私がはじめてではない。そもそもUFO研究家のなかからでは出てきたものでもない。私も造形が深いわけではないが、おそらくは最初は妖怪漫画家の水木しげる先生なのではないだろうか。なかなかの慧眼だといわざるを得ない。

 レーダーに映らない。一瞬に消えたかと思えば、巨大な母船があらわれた。とんでもない速度で飛行する。ミサイルを当てたにも関わらずすり抜けた。星間飛行ができる科学力があるのになかなか人類とコンタクトをとらない……などなど。妖怪としてのUFOならば一通りの説明がついてしまうからだ。

 だがUFO研究家としてこれを認めてしまえば、UFOはただのありふれた都市伝説のひとつとなってしまうのである。

 だが多角的視野が可能性を広げ、真実に近づく。

 UFOは妖怪や怪異だとしても宇宙人の情報は毎年のように私の元に多く寄せられるのもまた事実なのだ。

 こういったことを米国のUFO研究家A氏にメールしたことがある。

(彼とはそれこそまだインターネットがこれだけ普及する前からのつき合いでよく手紙のやりとりをしたものだ。これがいまでは一瞬でやりとりできるのだから、科学の発達には驚かされる)

 そしたら、「田島! 君の考えは私より一歩先にいっているよ!」と返信があった。なんでもアメリカ政府がUFOという呼び名を変えるというのである。少し前の私ならばこれは国防総省がUFOや宇宙人に関する情報を隠蔽しようとしているのでは、と疑うところだが、今回は冷静になれた。

 UFO(未確認飛行物体)からUAP(未確認航空現象)へと正式名称が変わったというのだ。

 これはUFOは飛行物体でない可能性も示唆しているのかもしれない。だがエリア51のUFO墜落事件にしてもUFOは物体なのだ。宇宙人の遺体も回収されたビデオもあった。けれどここに来て航空現象とする意味はなんなのだろうか。

 A氏によれば「田島のいうとおり都市伝説の意味合いも出てくるし、日本で流行ったプラズマ現象などの気象現象の可能性もあるかもしれない。そしてもしかしたら国防総省はハリウッド映画みたいな怪物(モンスター)の可能性も捨てていないのではないか。宇宙人と米国政府が秘密裏に接触(コンタクト)をとっていることは、もはや私たちにとって周知の事実だ。しかし、それならばUFOという名称だけでいいはずだ。UFO以外のものも総称してしてUAPとすることで、様々な未確認飛行物体を分類しようとしているのではないか。つまり政府は宇宙人の乗物以外にもこの地球の空に何者かが確実に飛行していることを知っている」といっていた。

 私たちはその後も情報を共有したり、意見を交換している。

 米国と接触した宇宙人とは別の宇宙人。または異次元から飛来した飛行体。それとも我々がまだ知らない生物なのかもしれない。

 そして、『△市UFO事件』に立ち返ってみる。

 A氏と撮影された発光する飛行体を分類した結果、少なくとも七種類に分類された。けれどこの分類がどの程度正確なのか、有用なのかはわからない。

 ただ、この分類の最中、A氏がいってきた。

「田島、記録されてる人類最古のUAP(未確認航空現象)はなにか知っているか? 旧約聖書の天使だよ、天使。特に神の座の近くにいるものたちが凄い。座天使は無数の目で覆われた四つの車輪らしい。そして智天使は四つの翼と、人間・獅子・牡牛・鷲の四つの顔を持ち、熾天使は六枚の羽に覆われた目で神の愛に赤く燃えている。もはや彼らは私たちでは理解できない怪物(モンスター)だ。生物から逸脱した存在だ! もっとも預言者たちによって大きさ、姿形、性格が知られていて全然UAP(未確認航空現象)ではないがね」

「なるほど、おもしろい。旧約聖書の時代はもう終わっただろうが、彼らがもしまだ空を飛んでいたらどうだろう? 彼らなら戦闘機を振り切り、ミサイルにも当たらず、レーダーにも映らない……馬鹿げた話だけど」

「まずはUFOを理解してからさ。宇宙人と米国との技術提供や秘密裏にかわされた条約を明るみにしないとはじまらない。私たちはもう歳だが、人類世界はこれからだ。黙示録(アポカリプス)には早すぎる」

 何十年とUFO研究をやってきているが、謎は深まるばかりだ。

 なにかしら情報が出た場合はまたこちらで報告していこうと思う。


 UFO研究家・田島精一郎

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ