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俺は、三つ子幼女のお兄ちゃんになりました  作者: イズミント
第2部

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99 三太の愚痴 その3

今回もシリアスです。

ご注意ください。

「と言っても、彼のお父さんの方から謝罪してきたからあまり大事にはならなかったがね」


「それでも、その兄の方から愚痴られなかったですか?」


「そこは大丈夫みたいだ。 さっきも言ったようにトラブルはあれど子供に怪我はなかったから大事にはならなかったから、解決済みさ」


 久遠寺のお父さんがその後で第二保育園の園長を務める理事長の兄に謝罪したことと、子供に怪我がなかった事が幸いし、大事にはならなかったらしい。

 そういった意味ではよかったと思うべきかどうか……。


「彼方くんがゆきちゃん達と触れ合うのを見て、服部君が悲しそうな表情をしていたのはそういういきさつを久遠寺君から聞いたんだね?」


「そうでござるよ。 久遠寺も彼方と同じような寛大さがあればと……」


「難しいんじゃないか? 俺は三つ子やゆきちゃん達が可愛いし大事にしたいって思ってるからいいけど、基本は青春を堪能したい年頃だからな」


「そうじゃなぁ。 部活や恋愛をしたい微妙な年頃じゃしなぁ」


「そうでなくとも、例のDQN親子のせいで目指していた私立高校を落としたからね。 ゆきちゃん達の事で揉めてたのを狙ってたんじゃないかと思う位にね」


 花蓮があの時の俺がゆきちゃん達と触れ合った様子を見て何故三太が悲しそうな表情をしていたのかを察したようで、三太も否定しなかった。

 とはいえ、本来高校生は青春を堪能する年頃だからな。

 自分の道で部活や恋愛を楽しみたいというのもある。

 そんな時に歳の離れた妹や弟が出来たらたまったものじゃないだろうし、ましてや久遠寺のようなあるきっかけで子供が嫌いになる事もありえる。

 俺は、陽愛達三つ子やゆきちゃん達に保護欲を掻き立てられてるから、支えてやりたいっていう思いが強いから触れ合えるのだから。


「まぁ、そういう訳でござる。 これが今までで拙者の周りで起こった事でござる」


「そうだったのか……」


「聞いてみて、とんでもない状況に巻き込まれていたんだね」


「よく一学期を乗り越えたと言いたいのじゃ……」


 三太が愚痴を言い終わると同時に俺達は三太が巻き込まれた事件を想像して、よく一学期を乗り越えたと思う。

 だが、もうすぐ夏休みが終わり、二学期に入る。

 確か、三太も転校を望んでいるらしいが、そこまで栃西は落ちたのだろう。


「よし、服部くんだったかな?」


「そうでござる」


「もし、差支えがなければわが校への転校のための筆記試験と面接を明日以降やりたいのだが、君の都合はあるかな?」


「理事長?」


 そこに理事長が三太に提案を提示してきた。

 明日以降で三太の都合がいい時期に、面接と軽い筆記試験を行いたいようだ。


「よろしいでござるか?」


「今までの話を聞いた限り、公立の進学校である栃西はおそらくイメージダウンは避けられない傾向だろう。 マスコミが待機したままらしいからね」


(ああ、そうか。 登校するにしてもマスコミが邪魔するのか……)


 栃西の国際科で事件を起こしたのだから、マスコミはここぞとばかりに今まで張り込んでたはずだ。

 そして、マスコミは今後も張り付くつもりだろう。

 留学生の自殺と言う地雷案件が埋め込まれたのだから。


「かたじけないでござる。 父上と相談した上で連絡するでござる」


「では、相談が終わり次第こちらに連絡をしてほしい。 メールでも構わないよ」


「了解でござる」


「いいのか? あいの山学園は私立だから、公立よりは学費が高いぞ」


「そこは問題はないでござる」


「ならいいけど……」


 理事長から名刺を貰った三太は、今後は両親と相談したうえで転校するか決めるようだ。

 学費の問題にしても、三太は問題はないというが、花蓮はやや心配そうに見ていた。


「そろそろ夜か。 俺達もお開きにした方がいいな」


「そうじゃな。 妾は服部君に送ってもらうとしようかの」


「俺は花蓮と理事長を送るよ」


「悪いね、彼方くん」


「うん、ここはお言葉に甘えるとしようか」


 時間的に夜になった事で、そろそろお開きにしないといけない。

 三太はのじゃ委員長と一緒に帰ることになり、俺は花蓮と理事長を途中まで送ることにした。


 それから夏休みが終わり、二学期に入って少し経った時に、三太があいの山学園に転校してきたのだった……。

次回の更新で第2部が終わり、第3部に入ります。

次回は幕間の話になります。


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