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俺は、三つ子幼女のお兄ちゃんになりました  作者: イズミント
第2部

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97 三太の愚痴 その1

今回から2~3話分はシリアスになります。

ご注意下さい。

 誕生日パーティーが終わり、ゆきちゃん達母娘が帰宅し、陽愛達は由佳里母さんと風呂に、父さんが弁護士の案件の確認を含めたリモートワークを行っている間に、俺の部屋で三太のこれまでの愚痴を聞いてやる事にした。


 なお、俺の部屋には俺と三太の他に花蓮とのじゃ委員長、そして理事長がいる。

 俺と花蓮は三太を知ってるし、のじゃ委員長も小学生での友人で現在は付き合い始めていると思われるため、気にはなってるから。

 理事長は、妙な噂を聞いているらしく、愚痴の一つがその噂に繋がっているのか確認がしたいのだそうだ。


 俺はキッチンから人数分の麦茶を用意して、自室に置いてあったお菓子を出してから三太に話しかける。


「それで、悪山の件以降で何があったんだ?」


「まず簡潔に言うと、ここに来てから栃西の闇が一気に炙り出されてきた感じでござる」


「栃西の……闇?」


「特に拙者のクラスとその隣のクラスで。 まず、拙者のいるクラスではあの葛埼 千冬が退学になったのでござるが、どうも直後に取り立て屋が乗り込んでいたのでござる。 いないと分かってすぐに帰ったようでござるが」


「ふむ……」


 どうやらあれから三太の通う栃西で、一気に闇が噴き出してしまったようだ。

 今は花蓮の親戚の家の娘になってる亜理紗をたぶらかしたとされるあの葛埼 千冬が退学になった後で取り立て屋が学校に乗り込んでいたらしい。

 多分だが取り立て屋というからには親が借金をしていたんだろうな。

 しかもヤバい所に。


「さらに隣のクラスは国際科なのでござるが、そこで留学生をいじめて自殺に追い込んでいたそうでござる」


「留学生が自殺!?」


「おいおい、国際問題じゃないか。 今までよくバレなかったな」


 さらに、隣のクラスが国際科らしいのだが、そこで留学生へのいじめがあったらしく、自殺に追い込んでいたようだ。

 花蓮は驚き、理事長はよくバレなかったなと訝しんだ。


「どうも隣のクラスの様子がおかしかったと察したクラスメイトがこっそり通報したようでござる。 そのクラスメイトは警察官の娘らしく、父を通じて無理やりにでも調査してほしいとねじ込んだ結果、発覚したようでござる」


「警察官の娘が三太のクラスにいるとか、普通にすごいな」


 三太のクラスの一人が警察官を親に持ち、様子がおかしい隣のクラスを無理やりでも調査するようにねじ込ませたとか、乱用もいいとこだが今回はそれによって深い闇を発掘できたわけだ。


「そして、今までそれが発覚しなかったのは、当時の国際科の担任やいじめをした生徒は皆、悪山の取り巻きだったようでござる」


「つまり、悪山は当時の校長を金で掌握し、いじめを隠すように圧力を掛けていたと」


「その通りでござる。 当時の生徒や担任の両親が悪山に崇拝しており、悪山家自体が留学生撲滅思想を持っていたらしいでござる」


「それによるお金も貰っておったという事か」


「そうか、急にいなくなったのは悪山のバックアップが受けられず、破産状態になったからか」


 聞いた話、どうも悪山は反労基だけでなく留学生に対してもアンチテーゼを抱いており、同じ思想の生徒や教師をこっそり送ってそうしていたらしい。

 

「その影響で、マスコミが栃西に押しかけてくるようになったようで、拙者たちまともな人間は裏口から下校せざるおえなくなったのでござる」


「ああ……」


「それによるストレスか。 一気に二つの闇が出たからなぁ。 マスコミは今は?」


「一旦落ち着いたようでござるが、二学期にはまた張り込むようでござる。 さらには栃西には二度と留学生は来ないでござるな」


「人を死なせたからね。 しかも留学生を」


 余計な事をしてくれたもんだなぁ、あの悪山の仲間たちは。

 花蓮を失禁させようとした葛埼の従兄もそうだが、悪山を崇拝する輩はろくなもんじゃないな。


「それ以外にも闇はあったけど、さっき言ったような大きな闇ではなく、すぐに解決したようでござる」


「でも、居づらくなってない?」


「妾にはそう打ち明けておったぞい」


「マジか」


「そうでござる。 父上からは転校を勧められておるのでござる。 電車通学が不要な『あいの山学園』とか。 他のクラスメイトも別の学校に転校したがっているでござる」


 なるほどなぁ。

 三太を始め、まともな生徒はマスコミとSNSによって急に付いた栃西の悪評にストレスが溜まっているようで、転校したいという訳か。

 理事長もそこは無言で聞いているようで何か考えがあるのだろうか?


「あと、栃西とは別の話で、再会した小学生の時の友人だった久遠寺の事でござるが……」


「久遠寺?」


「おい、それってゆきちゃんやふたばちゃんの……」


「そうでござる。 久遠寺(くおんじ) 悠斗(はると)。 小学生の当時は一人っ子だった男でござる。 彼も当初は栃西に入学していたのでござる」


「ん? していた……?」


 次の話題に俺は驚愕した。

 のじゃ委員長以外の三太の小学生時代の友人がまさかのゆきちゃん達の兄だったとは……。

 そして花蓮が訝しんだように栃西に『入学していた』と発言したのは……もしや?

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