95 今日は俺の誕生日 その6
「まず、私達母娘からこれです」
「あ、これは……」
「文房具と目覚まし時計だね。 しかも、目覚まし時計は鳥の鳴き声がするタイプのものだよ」
最初に母娘一同として渡されたプレゼントは、文房具や目覚まし時計だった。
文房具に至っては丁度、こちらも夏休みの課題などでノートを使い切ったので、新しいノートを買わずに済む。
また、目覚まし時計は花蓮が言うように鳥の鳴き声がするタイプの見た目が可愛らしい造りのものだ。
陽愛達と添い寝する可能性も考慮して、ベル音でないものを選んだようだ。
「すみません、わざわざありがとうございます」
「いえいえ、陽愛ちゃん達と一緒に娘たちと仲良くしてくださってるので」
「おにいちゃん、ゆきたちからもこれを」
「はい、おにいちゃん」
そしてゆきちゃんとふたばちゃんから貰ったものは、俺の顔を描いた紙で作ったメダルだった。
昨日の今日なのにゆきちゃんたちはわざわざ一生懸命作ってくれたのだ。
「ありがとうな、ゆきちゃんにふたばちゃん。 掛けてくれるかな?」
「うん♪」
俺はゆきちゃんの背丈に合わせるために屈む。
そこにゆきちゃん、ふたばちゃんの順に紙で作ったメダルが掛けられた。
「二人の作ったこのメダル、大事にするよ」
「「えへへ、どういたしまして♪」」
メダルを掛け終えた二人の頭を優しく撫でる。
撫でられたゆきちゃん達は嬉しそうに目を細める。
大人しく人見知りな二人の幼女にここまで慕ってくれるのは何か嬉しいと感じる。
今のご時世がご時世だけにね……。
「しかし、本当に彼方は幼女に好かれるでござるな」
「それだけ根はやさしいのじゃろう。 小梅崎さんとは違うタイプの子供好きじゃろうな」
そんな様子を見ていた三太たちが何か言ってるようだが、まぁ子供好きなのは否定しない。
陽愛達のおかげだと思うしな。
「彼方くんはどっちかというと、保護欲を掻き立ててる感じかな? 兄や父のような感じで接してるから余計にね」
さらに花蓮にも言われるが、否定できない。
陽愛達と出会った当初は保護欲を掻き立てられたからなぁ。
ゆきちゃん達に対しても大人しいからそんな感じになったのかも。
それが結果的にいい方向に働いているのかもしれないな。
「それじゃあ、最後は陽愛たちからのプレゼントね」
「ひなたち、にーしゃまのためにつくりましたー」
そして、最後に陽愛達からのプレゼントだ。
これについても楽しみで仕方がない。
俺にとっては幼女達の一生懸命作ったプレゼント程、嬉しい物はないからね。
「はい、にーに」
「うけとってー」
さて、陽愛達から俺に渡してきたプレゼントは、何なのだろう?
主人公の誕生日編は次回で終わりです。
よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。
作者のモチベーションの維持に繋がります。




