28 三つ子幼女の誕生日 その1
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「お誕生日おめでとう、陽愛、由奈、愛菜」
「「「わー、ありあとー♪」」」
陽愛達を連れてキッチンに向かうと、父さんがそう言って陽愛達を出迎えた。
「今日から陽愛達は4歳になるんだよ。 またひとつ大きくなるな」
「えへへ♪」
俺もそう言いながら陽愛達の頭を撫でる。
嬉しそうな笑顔を浮かべる陽愛達に、思わず俺も笑顔になる。
「さ、座ろうか。 今日は三人が主役だしな」
「うんっ」
「ありがとうね、彼方君。 勝次さんも花蓮ちゃんも」
「いえいえ、私も陽愛ちゃんが元気でいる事が願いですし」
俺と花蓮で陽愛達を三つ並んでいる幼女用の椅子に座らせる。
それぞれのケーキには、四本ずつケーキ用のバースデーキャンドルが刺さっているようで、火も点けた後のようだ。
陽愛達の両隣には、それぞれ俺と由佳里母さんが座り、俺の隣には花蓮が、由佳里母さんの隣には父さんが座る。
そして、誕生日の歌を歌った後で陽愛達が火傷をしないように見守りつつ、キャンドルの火を消す様子を見る。
「さぁ、ケーキをいただこうか」
「「「うんっ! いただきまーす!」」」
キャンドルの火を消して、ようやくケーキが食べられるので陽愛達も待ち遠しかったようだ。
ケーキを食べようと言った後に挨拶をしてすぐにケーキをもきゅもきゅと食べていく。
「あらあら、相当楽しみにしてたのねぇ」
「いやはや本当に。 みんな、美味しいかな?」
「「「おいしー♪」」」
「そりゃあよかった。 いいのを選んで買った甲斐があったよ」
「どこで買ったんだ? このケーキ」
「ああ、近くのケーキ屋さんだよ。 あそこは美味しくてな」
「もしかして、あの『パンナコッタ』という名前のケーキ屋さんですか?」
「そうだよ。 花蓮くんも知っているのか?」
「はい! あそこのケーキは両親もよく食べてますから」
花蓮が父さんとケーキ談議し始めたので、俺はケーキを食べている陽愛達を見てあげる事にした。
「おっと、お口にクリームが付いてるな。 取れるか?」
「にーたまにとってもらいましゅ」
「やれやれ」
愛菜や由奈は、母さんにも指摘されてようやく自分で拭くのに、陽愛は……。
お兄ちゃんっ子になってしまうのも少し問題があるのかもなぁ。
「にーに、ひなはにーにのおとなりにいるからそうしてるだけだよー」
「ひなもまなとおなじで、じぶんでおくちをふけるよー」
「それなら良かったよ」
陽愛もちゃんと自分で口を拭けることを由奈と愛菜から聞いて少し安堵した。
やっぱり甘えたい一心だからだろうか?
そうしているうちにケーキを食べ終え、次はリビングでプレゼントを渡す。
さて、喜んでもらえるだろうか?
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