誰が見る、今宵の虹
「ねぇ、バベッジ」自慢のアッシュブロンドをたおやかな指先で軽く漉きながら、エイダは身体を半分だけよじって、背後を向いた。振り返りざまに、肩甲骨よりも遥かに長い髪が揺れては拡がった。木目細かい毛の一つ一つが電灯の光にきらめく。狭い部屋の中央のソファにふんぞり返っていたバベッジは、身を起こした。ぞんざいに頭を掻く。
プロローグ
2009/08/26 02:58
ケーススタディ一 マイフェアガール
2009/08/26 20:09
(改)
ケーススタディ二 東雲春彦は二度死ぬ
2009/08/30 06:21
ケーススタディ三 星になった少女
2009/09/01 18:09
(改)
エピローグ
2009/09/03 01:16