洗濯物
雨が降ってきた。さらさらと
私は、庭に干してあった洗濯物を取り込もうと、急いで立ち上がる。
だけど、身体が思うように動いてくれない。
きびきびと、颯爽と動いてくれない。
それでも、私はテーブルに両手をつきながら、何とか立ち上がろうとする。
ああ……昔はもっと早く動けたのに……
何でこんなに言うことを聞かなくなってしまったのか……
そんな私を嘲笑うかの様に……雨は、屋根を叩きつける様に強くなってくる……
そうこうしていると、娘が二階から降りて来て、手早く洗濯物を取り込り込んでくれた。
洗濯物を片手に、私の身体を心配してくれる娘……
私は、申し訳なさと不甲斐なさから、思わずこう言ってしまう……
足つった。
ぐわっ! 足つった!!