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朱い雲
午後5時の空を
憂う瞳で見つめていた
明日天気になあれ
ぼんやり太陽に告げた
何を感じていたの?
“君”を思っていたの?
約束の時間だよ
さあ 時計を持って帰っておいで
まだ帰りたくないよ
でも 眠らないと明日は来ない
あの空が君を惑わせる
朱い雲間を飛んでいけたなら
午後6時の鐘
遠く見つめボーっとしていた
君を好きかもしれない
声が 声が 木霊した
何を隠しているの?
“君”を思っていたの?
約束の時間だよ
さあ 切符を持って帰っておいで
まだ帰りたくないよ
でも バスに乗り遅れてしまう
あの空が君を惑わせる
朱い綿雲を吸い込めたなら