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秋に漂っているのに
遠い帰り道 いつもより長く感じて
嬉かったことも 笑ったことも
色褪せていくみたいだ
あの人にもらった缶ジュース
その冷たさがなぜか恥ずかしくて
口を開けるのがやっとだった
赤く染まる 太陽のそばで
照れ隠ししているように
青い空は いつでも変わらずに
秋に漂っているのに
暑い、熱視線 体中とろけてしまいそう
今日の仕草も 話し声さえも
輝き射つみたいだ
部屋の窓から吹く風
顔を上げたら見えてくるよ
瞳の奥の奥に、映るモノ
白い雲に 想い巡らせ
私の声聞いて 女神
青い空は いつでも変わらずに
秋に漂っているのに