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第34話 報酬

ようやく町に着いたー。もうくたくただよ。


そうね、早く教会に行って、宿で休みましょうよ。


?なんで教会に行くんだ?


え?なんでってセーb……

ほ、ほら!ここまで無事に来れたのも神様の加護があったからかなーなんて思ったりしたから!


はぁ。んな理由で神に祈るなんざ聞いたことがねえ。第一教会なんざ、敷地に入るだけで金取ってくるぞ。行くだけ無駄だ。


そ、そんなことありませんよ。それに勇者や魔法使いの気持ちは大変立派な事です。神を蔑ろにすると、ろくな死に方なさいませんよ?


ほうら、こうして脅してくる僧侶みたいなやつらばっかりだぜ?教会なんて。それに、俺は自分の死に方位自分で決める。神に指図されてたまるか。

 無事に外傷治療患者を含め、熱中症患者も皆回復したようだ。

もう私の前に列になるモンスターは居ないし、リリスとパパラの所にもモンスターは居ない。


「ありがとねぇ。助かったよぉ」

「大体はお前の人事が招いた結果だけどな」

「手伝ってくれたのは事実なんだからいいじゃない」

それぞれ思い思いの場所に腰を降ろし、私達に言葉をかける3神獣。


 ふぅ、私も本当に久しぶりにブレスを全力で吐き切りました。

これが出来るのであれば、たまに手伝うくらいは考えてしまいそうです。


「はぁー、しっかし、薬湯作り続けて肩凝ったで」

首を鳴らし、腕をグルグル回す姉御。


「わたくしも、……膝と腰が痛いですわ」

「正直、途中でへたり込んでしまいそうでしたわ」

ようやく終わった、とその場に膝から崩れ落ちるリリスとパパラ。


 私はブレス吐いてただけですし……別……に。

フラッと一瞬視界がぶれ、慌てて一歩踏み込んで、倒れないよう堪える。


「多分一番疲れてるのは言いなり龍だぞ」

「空のを都合何回復活させたのかは知らないけど、そいつ一回で持ってく魔力がアホなのよね」

「アホは酷いねぇ。僕にとっては死活問題だからねぇ、魔力は」

「死なねぇくせにか?」

「活動出来る時間に直結するからねぇ。今回は普段以上に吸っても中々底が見えないから、大分いただいちゃった」


 どうも私の中の魔力を根こそぎ持って行ったようで。

その場に尻餅をつくように座り、とりあえずは魔力の回復を待ちましょうか。


「あー、そうだ。手伝ってくれたお礼をしてやるよ」

なんて麒麟が提案するが、怖い顔でリリスとパパラが麒麟を睨む。


 おや、今気が付きましたが……かなりかわいく似合ってますよ?ナース服とメイド服。


「そう睨むな。手伝ったせいで疲れたんだろ?疲れ位は取らせて貰おう。俺、マッサージ出来るぞ」

「そう言って体に触りたいだけでは?」

麒麟の提案に噛みつくパパラであったが、


「んな事マッサージなんて提案しなくても好きにやるわ」

といきなり残像をまとって動いたかと思えば、


「ひゃん!」

パパラがこれまた可愛らしい声を上げる。


「ふむ、胸の張りから腰回りの肉付き、尻のラインに至るまで完璧だ。実にメイド服にもマッチしている」

いつの間にか元の場所に戻って来た麒麟が、自分の手をまじまじと見ながら呟いた。


「この!ド変態!」

「その後にご主人様と付けろ!そしたら完璧(パーフェクツ)だ!」


 パパラ、諦めなさい。そいつには勝てません。勝ってはいけません。


「んで?マッサージはどうする?」

「うちはやって欲しいなぁ。ほんま辛いわ」

「わたくしもお願いしますわ。あと服を元に戻してくださらない?いつもの服が落ち着きますの」

「元の服の方が露出度たけぇだろ」

「サキュバスですもの。露出が何か?」

「はいはい分かったよ」


 お手上げの意を表し、リリスの服だけが元に戻る。


「ちょ、私の服は?」

「お前はメイド服が似合いすぎてるからそのまんま。帰るときには戻すさ。多分」

「何故ですのー!?」

「言いなり龍もマッサージ居るよな?てかしないと動けねぇだろ?」

「えぇ。お見通しのようで。お願いするしかありません」

最後に残ったパパラをまるで、ホラ、早くおねだりしろよ。とでも言いたげな悪い顔で見ている麒麟に、


「わ、……私も。……その、お願いしますわ!」

観念したのか、負けた、と屈辱的な顔をしながら、パパラもマッサージを受け入れた。

その時の麒麟のゲスイ笑みを浮かべた顔は、夢にすら出てきそうであった。


*


「ん……くっ……ふぅ……」

程よく力を込められた指圧についつい声を漏らしてしまうリリス。

指圧担当は麒麟。僅かに指に纏わせた電気で凝りをほぐし、疲労をまるで掴んで横にでも捨てるかのように取り除いていく。


「極楽やー」

うつ伏せに寝てそう呟く姉御は不死鳥のもと、彼の髪の毛で作られたお灸を肩や腰に乗せ、パタパタとご機嫌に足を振っている。


「九尾も魔力多いみたいだねぇ」

「吸わせへんで」

「残念だねぇ」

姉御の尻尾を毛づくろいしながら呟く不死鳥。即姉御に却下されワザとらしく脱力する。


 一方こちらは錦鯉のもとへ。

なんでも、ポーション顔負けのドリンクを作っていただけるとか。


「まずは魔力の回復を私のドリンクでして、その後陸ののところね。まぁ、あの二人が終わったらだけど」

と言われ、出されたとろみのある青い飲み物を恐る恐る口にしたが、舌に触れた瞬間に即容器を思い切り傾け喉を鳴らして飲んでしまった。


 飲み干して麒麟の方を見れば、すでにリリスが指圧を終え、パパラと換わっている様子。

立ち上がり、大きく伸びをしたリリスは、自分の体を捻ったり、少し飛んだりし、深々と麒麟にお辞儀した。


 そこまでする程だという事ですか。……期待に胸が躍ります。

相変わらずの趣味100%でした。

最初出した時はあんなに変態設定じゃ無かったはずなんですけどねー麒麟。

動かしていたら自然とああなりました。



いつもご愛読ありがとうございます。

これからも頑張って行きます!応援よろしくお願いします~。

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