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(暑い....)
男は立ち入り禁止の立て札にもたれつつ、芝生の上で缶ジュースのタブに手を掛ける。
(炭酸抜けてるし...)
平日の昼間からさも不本意そうにメロンソーダを一気飲みした男の左目下には十字の傷がが刻まれている。
-救世主-
かつてそう呼ばれていたはずの彼は現在
無職である
しばらくして男は人影を察知する
「そこは入ったらだめだぞ、キミ」
肩までのびる綺麗な薄緑の髪を下げた彼女は面倒そうに腰を上げた男に対し続ける
「そういや、しg
刹那、烈風が周囲を包み、緑が舞う
とっさに彼女はうつむく
第一線にいたのもそう遠い昔ではないのだ
忌々しいフレーズを察知し、耳が受け取る前に自宅へテレポート
朝飯前である
彼女が顔を上げたとき、男の姿は既にそこにはなかった
「まったく...」
髪をかき上げる帰路に着いた彼女もまた...
無職であった。
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