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セレネとルチア、そしてフェルドの3人が聖なる扉の部屋に出現した影花と対峙している中、エルとミスラは城の中庭で女王ホア主催の茶会に参加していた。

そこでエルから己の正体を聞き、ミスラはそれを少しずつだが受け入れようとしていた。

「ね、ねぇ!?私は涙を拭いてと言ったんですのよ?号泣しろとは言っていませんわよ」

「す、すみません……っ。でも…わたし、エルさんが言ってたこと……やっと理解出来たんだと思ったら……」

「………私の?」

「わたしなんとなく感じてました。エルさんの言っていたとおり、わたしの存在がお姉ちゃんの重荷になってるんじゃないかって……」


俯いて話すミスラの隣で、エルはきゅっと口を噤んだ。


「…でも、エルさんの言葉を聞いて、安心しました。重荷なのは変わらないけど、でも、嬉しかったです。お姉ちゃんの気持ちが聞けて。エルさんのおかげです」

「………。だから、あなたのために言ったわけではないと……」

「はい。お姉ちゃんのため、ですよね。エルさんのお姉ちゃんを見つめる目を見ていればわかります。エルさんは、お姉ちゃんのことが大好きなんだって……」

「!」


目の前の少女は、その濡れた太陽色の瞳で自分が押し殺してきた心の深奥をいとも簡単に暴いてみせた。

無意識なのか、それとも単に観察眼に長けているのか。あるいは………。


「……はぁ、貴女といると調子が狂いますわ……」

「はい。わたしもエルさんといると楽しいです。もっと仲良くなりたいです。わたしが見られなかった時間の、知らないお姉ちゃんのこともたくさん教えてください」

「………。貴女、ほんと馬鹿ですわね」


エルはまたひとつ深いため息をついて、だが口元には微かに笑みがこぼれていた。



□ ■ □



わたしが大切に想っていた人は、わたしのことをそれ以上に大切に想っていてくれた。わたしの今までの平和があなたの涙と傷で出来ているのなら、わたしはこれからどんな形であれそれを返していかなければならない、そう思う。大丈夫。

覚悟は、もう決まった。


こんばんは、蒼依です。


ミスラとエルの会話はもう少し続きます。

エルの想いの意味と、ミスラの覚悟の中身とは……?

ふたりの動向にいましばらくお付き合い下さい(*¨*)♡


今回もお読みいただきありがとうございます!次話もよろしくおねがいします!

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