対峙
聖なる扉の開扉を阻む影花。
セレネとフェルド、そしてルチアはハンプティとダンプティを庇いながらそれとの戦闘を開始した。
「さぁ、火遊びの時間だ」
ハンプティに襲いかかる影花に、フェルドは照準を定めた。すると銃口に蒼色の陣が展開した。
「美しく燃えろ。蒼炎の雨!」
乾いた銃声が部屋に響く。銃弾は真っ直ぐに影花の茎の一本を捕らえ、文字通り蒼色に「美しく燃えた」。ハンプティは無事セレネに助けられ、ダンプティと共に部屋の隅で、蒼色の炎に焼かれる影花を複雑な表情で見つめるのを、フェルドは確認してほっと息をつく。
「……はぁ。とりあえず一安心だね」
「!……フェルド。まだ、みたい」
「え?」
セレネの視線を追うと、燃える影花に向かってまた別の一本の蔦が伸びてきた。それは眼前で燃える己の体の様子を伺うような仕草をした。
「なんだ?」
「わからない。けど、フェルドの炎を観察してる……みたい?」
「観察……」
何の為だ。どうしてそんな事をする必要がある?意思を持つはずがないバケモノが、何故……。
『ギュルルルルルルルル!』
ブチィィッ!!
「!?」
興奮した影花が突如としてうめき声をあげたと同時に、あろうことかそれはフェルドの炎に焼かれた部分を自ら引きちぎってしまった。
切られた蔦の茎は床に転がり炎に焼かれ燃えカスと成り果てた。逆に切り口からは新たな蔦が枝分かれして増殖していった。その光景に、フェルドは顔をひきつらせた。
「な……!コイツ、僕の炎が全身を焼く前に……!これじゃあいくら撃ってもキリがない!」
そう言っている間にも、蔦の影花はズルズルと成長し床伝いに扉に巻きついていく。黒い鎖のようだ。開きかけた扉は影花によって再び閉じられた。
こんばんは、蒼依です。
フェルドの武器はリボルバーの二丁拳銃です。
かっこいいいいいっ!!
今回もお読みいただきありがとうございます!次話もよろしくおねがいします!




