回想②
「今日のミーティング、長い」
『…………………』
セレネが零した一言に完全に話題が逸れた空気を察し、ルチアが咳払いでそれを戻した。
「えぇっと、じゃあ本題に入るけど、影花は恐らく一体。それも聖扉の間にいることがわかってるから準備出来次第ここに向かおう。子供たちは女王に言って俺が連れてくるね」
「大丈夫なの?ルチア子供苦手だよね」
「う、うーん。多分大丈夫……連れてくるだけだし」
そう返すルチアは薄笑いを浮かべた。フェルドは心配の言葉をかけるも、その役目を変わる気はないようで、むしろどこか楽しんでいるようにも見える。
「女王が言うには、影花は扉を開けようとした時にだけ出てくるらしいんだ。だからあの子達に扉を開けさせて、影花が出てきたところを狙う」
「オーケー」
「ん。がんばる」
「………あの、その方はその間どうしますの?」
「!」
エルがミスラを指差しそう尋ねた。
まるで邪魔者扱いの癇に障る態度にも、既に慣れてしまった。
「戦闘中はお姉さまだってそちらにかかりっきりですわ。それにこの人は影花の好物ですし」
だがしかしバケモノの好物というのは若干傷つく。
「じゃ、じゃあわたし部屋にいます……」
「はぁ?その隙にあなたに何かあったらどうしますの!?」
「ええぇ……」
では一体どうしろというのだ。わがままを押し通そうとしているようなエルの言動に、ミスラは戸惑い頭を抱える。
「ネックレスのない今のあなたは、いつ何処で影花に見つかるかわからないのですわよ!?少なくとも戦える人物をひとり置いておかねばなりませんわ。ねぇお姉さま!?」
「う、ん……?」
あまりの気迫にセレネも戸惑う。
「ですがお姉さまは即戦力ですから外すことはできません。男の方に任せるのは少しの不安要素があります」
「ちょっと。僕らのどこに不安要素があるって?」
「そこで私が!その方の護衛を!しかたなく引き受けて差し上げようと思うのですが!どうですか皆さん!?」
一通り言いたいことを言い終えたエルに、しかし応えたのは静寂だった。
「どうですか!」
「ど、どうと言われても」
「あの、わたし別に……」
「あなたは黙っていてください!」
「ひっ、すみませんっ!!」
振り向いたエルの鬼の形相に、ミスラは思わず肩をすくめた。
「いいと、思う」
唐突にそう言ったのはセレネだった。
「エルは信用、できる。ミスラを守ってくれるよね、絶対」
「お姉さま!ええ、このエル、必ずお姉さまが戻られるまで、この方をお守り致しますわ!ではそういうことで、男性方!私がいない間お姉さまにお怪我などさせぬよう、しっかりとお姉さまの剣となり盾となってくださいね!」
こんばんは、蒼依です。
みなさんは花言葉とかどれだけ知ってるのでしょうか。
植物がひとつの登場人物的存在となっているTWINSでは様々な草花が出てくる予定ですが、それにはひとつひとつ意味があります。既にひとつ植物が出てきていますね。キーワードやキーアイテムになるものも多いので、機会があれば是非推理(?)してみてください(*¨*)
今回もお読みいただきありがとうございます!次話もどうぞよろしくおねがいします!




