出迎え
国境の森の壁を出たミスラは、眩しい太陽の光に目を細めた。
「…………!」
しばらくして光に慣れた瞳が目の前の街並みを捉える。
中央に見える純白の城と巨木。
森と同じ、だが大きさが桁違いの榎が城とともに国を見守るようにして立っていた。
そしてこの国で暮らすのはミスラたちと何も変わりない、人間だった。
「なんか、思っていたよりも普通……」
「おかしい」
思わずこぼしたミスラの言葉とは反対に、隣のセレネは眉をひそめた。
後ろにいたルチアも険しい表情で街を見渡す。
「うん……。これはちょっと……厄介かもしれない」
「………?」
首を傾げるミスラに、ルチアはふっとその顔を笑顔に戻した。
「とりあえず城に行こう。女王様に挨拶しないと」
□ ■ □
セイセラ王国に隣接する世界最小の国、聖国ルシアーゼ。
代々、天に選ばれた者が王と女王に即位する君主国家であり、秘密主義国である。
はるか昔から国交を断絶するこの国のことを『未知の世界』と呼ぶ者も少なくない。
何故そこまでして交わりを拒否するのか。そして『聖国』と言われるルシアーゼの最大の秘密。
それは————
パァンッ!!
「!?」
ルシアーゼの王城に到着し、見張りの騎士に重い扉を開けさせた瞬間、聞こえてきたのはクラッカーが弾ける音だった。
真剣な面持ちでやってきたセレネ達国際警察の隊員は目を瞬かせる。
『長い道のり、御苦労様でございました』
城の入口で立ち尽くしていると、中から2人の子供の声がそう告げた。
片方の声は続ける。
「この度は我が国突然の申し出を受けてくださり、心より御礼申し上げます」
照明が声に反応するように、城内の右半分をうすく照らす。その先にはひとりの白い『人』が深々とお辞儀をしていた。
こんばんは、蒼依です。
そういえば近々スマホを新しくするのですが、最近ってスマホケースも安くて良いのがたくさんあって驚きました。迷っちゃいます( ˙罒˙ )
では続きも近いうちに。今回もお読みいただきありがとうございました。




