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蒼の剣士 ~ fantasy ~  作者: 紅の豚丼
1/53

東部辺境、オストブルク(1)

異世界、ヴィシリア大陸…


その南部、広大で肥沃なヴィシリエンに、三つの大国が覇を争っていた。

南東の「アル・ドミナン朝ウィルクス王国」。

その北に広がる「聖十字教国(クルーセイド)」。


そして、南西部に広がる「リューク十五朝エルフィア王国」。


この話は、エルフィア王国の東部辺境の町、オストブルクから始まる。


(1)


エルフィア王国、東部辺境―――

オストブルク、東門―――


右を見ても左を見ても、傷ついた兵士ばかり。エルフィア東部辺境のこの街は、今月に入って既に三度目の攻撃にさらされていた。指揮権を持つらしい騎士が、黒鉄色の鎧に身を固め、大声で味方を叱咤する。しかし、エルフィア王国軍の旗色は芳しくない。

「閣下」

城壁の上で指揮を執っていた騎士に、彼よりも少しだけ若い騎士が駆け寄る。

「何事だ、ヴェスタール」

眉根を寄せ、緊張した面持ちで、ヴェスタールと呼ばれた騎士は言う。

「このままでは東門が持ちません。なにとぞご英断を」

それを聞いた騎士は、暫くの間無言で戦況を眺めていた。

ややあって、苦虫を噛み潰したような表情のまま、彼はうめくように言った。

「やむを得んか」


劣勢にあったはずのエルフィア王国軍の籠るオストブルクの東門が、突如内側から開かれた。寄手がここぞとばかりに殺到する。しかし、その突撃は、内側からの奔流の前にあっという間に押し返された。猛攻をかけていたはずのウィルクス王国の先鋒は、突如城内から逆撃をかけてきた部隊に指揮官を討たれ、算を乱して潰走した。場内から出撃してきた部隊はというと、返り血で皆朱に染まっていた。見れば武装は各人でまちまち、バトルアクスを持つ者がいればスピアを持つ者、グレートソードを手にした者もいれば驚くほど身軽な者もいる。そのくせ、まるで一匹の龍の如く助け合って戦い、次々にウィルクス王国の兵を討ち取っていく。

部隊の数は、というと、せいぜい三百。寄せてくる敵の十分の一程である。

返り血で真っ赤に染まった顔で、髭面の男が叫ぶ。

「リシャール、北側から新手だ」

同じように返り血を浴びながらも、白銀の鎧に身を固めた若い騎士は―――騎士といっても、この部隊は全員がどうやら徒歩で戦っているようであったが―――答えた。

「分かった、第一小隊は俺に続け」

リシャールは白銀に輝く剣を構え、盾を携えて先頭を走る。後ろから十人程が走ってついてくる足音が聞こえた。目の前に迫る敵に対し、雄叫びを上げてリシャールは斬りかかった。敵の部隊の先頭にいた兵士の一人が、リシャールの攻撃を盾で受けようとする。が、まるで紙でも切るかのように、リシャールの白銀の剣は敵を盾ごと両断していた。

「エルフィア傭兵、『D・Sドッペル・ソルドネル』、見参!!」

 リシャールの大音声での名乗りに、明らかに敵がひるむ。

「ひっ、出たぁ」

「D・Sだ」

「いやだ、死にたくない―――」

 そう言って背を向けた兵士の背を、白銀のショートソードが裂く。悲鳴とともに鮮血が迸った。

「おのれ、生意気な!」

敵の部隊の指揮官らしい大柄な騎士が、長剣を振るって斬りかかる。

「アンタの腕で、このラーリア様を切れるはずないわ」

 ラーリア、と名乗った女兵士は、煌めく白銀のショートソードを一振りして血を落とすと、目の前の大男と正対した。

「それでもやるってんなら、アンタも名乗んなさいよ」

「ウィルクス王国騎士、アシュトン・ド・ソーンダイク」

名乗るやいなや、アシュトンはラーリアに斬りかかる。ほんの一瞬前にラーリアの頭があった場所を、物凄い速さで剣が通り過ぎる。剣は空を切った。

「…これでウィルクスの正騎士?…ダメね、死になさい」

いつの間にかラーリアがアシュトンの懐に潜り込んでいた、ラーリアはアシュトンの鎧の継ぎ目に、深々とショートソードを突き立てていた。言葉を失い、大きな金属音をたてて前のめりに崩れ落ちると、それきりアシュトンは動かなくなった。

「ラーリア、大丈夫か」

「リシャール」

 リシャールは女戦士に声をかける。ラーリアはリシャールに言う。

「どうやら、敵は退くみたいね」

 リシャルは頷いた。彼らは劣勢をはね返すべく、敵の小隊指揮官をピンポイントで狙い、指揮系統を混乱させ、その間に全力で攻撃を行ったのである。

 彼ら傭兵団「D・Sドッペル・ソルドネル隊」の脇を、ヴィシリア王国の正規軍、この地の軍の軍略を預かるヴィシリア王国東方騎士団参謀長、パーレヴィ・ド・ルフラン男爵が、乗馬騎士の一団を率いて出撃していく。その様子を見て、髭面の大男がバトルアクスを担ぎながらため息をつく。

「パーレヴィの奴、こうなってから追撃とは。どこまでも―――」

 リシャールは苦笑しつつ言う。

「グリムワルド、止せ」

 グリムワルドはリシャールの表情を一瞥する。

「狐には狐の、鼠には鼠の戦い方がある…か」

続けようとした言葉を、彼は飲み込んだ。

ウィルクス王国の軍勢は、戦いに利が無いと見るや、風のように東へ去っていた。エルフィアの正規軍である騎士は少なからぬ被害を受けた。しかし、ウィルクス軍の騎士たちも、エルフィアの傭兵「D・S」の前に、小隊指揮官を中心に同様に死傷者を出していた。

相手が貴族、少なくても騎士であれば、本来は殺すよりも、捕虜として身代金を要求する方が、傭兵にとっては実入りがよくなるのだが、それはある程度の力の差がないと不可能である。先のラーリアが敵を揶揄しながらも、隙をついて殺さざるを得なかったことなどからも、エルフィア側に全く余裕がないことはうかがいしれた。何にせよ、傭兵による戦果に対しては、可能な限りの対価を支払うことは、東部戦線における両国にとっては必須であった。ことにこの「D・S」に対してエルフィア王国は、その平隊士に対しても通常の傭兵の倍の給料を支払っていた。倍の給料を支払っても、高い死傷率とそれに見合った戦果で、元は取れているという考えである。

 いつものように、東門から最後に引き上げてきたのは、正規軍の騎士団ではなく、傭兵たち。


 そしてその殿に、「D・S」の姿があった。

 数は、二百五十より少し多いか、という程度。傷ついているものも少なくない。


 街の住人たちの歓呼の声が、一際大きくなった。


 ――――――――――――――――――――――――


 オストブルク、三番街―――

 居酒屋「アルキュイ」―――


「オヤジ、酒だ!」

 野太い大音声が、店の喧騒を突き破って響く。新しい樽がまた開けられたようであった。

 大きな陶器のジョッキに並々一杯、血のように赤い葡萄酒が注がれたものが二つ。注文の主、D・S隊で一二を争う豪傑、クラム・グリムワルドの前に置かれる。良い色に焼かれた鶏の腿肉を一口頬張ると、グリムワルドはジョッキに口をつけ、片方を半分ほど干す。

 三番街のこの店、「アルキュイ」は、D・S隊がよく使う店である。オストブルクでも指折りの居酒屋であり、旅籠でもあり、食事もできた。広い店内の大きなテーブルの他に、町の広場に面した一角には外にもテーブルが並べられ、そこも含めて今日は貸切満席状態であった。

 店の真ん中の最も大きなテーブルに、黒い長髪を後ろに垂らし、まるで十字教の僧侶のような黒い衣を着た男を中心に、グリムワルドやラーリア、リシャールといった面々が飲み食いしている。

「…いいのか、ラウンデル」

 リシャールがグリムワルドと黒衣の男をかわるがわる見ながら言う。ラウンデル、と呼ばれた男は、笑って言う。

「気にするなリシャール、どうせ大したことにはにならん」

「しかし―――」

 リシャールがそう言うのとほぼ同時に、グリムワルドがまたも大音声で、特産の小麦を使った麺を三人前注文していた。店の方でも心得たもので、既に準備していたのか、すぐに皿に大盛の麺を乗せ、トマトソースをたっぷりかけて運んでくる。それを凄まじい勢いで食べ始めるグリムワルドを、リシャールは呆れ顔で見ていた。

「何度見ても、信じられないわ」

 ラーリアがリシャールに言う。

「あれだけの食べ物、一体どこに消えるのかしらね」

「わからんよ。ことこの分野だけは、俺はこいつに勝てる気が全くしない」

 リシャールは溜息をついて言う。ラウンデルは笑ってリシャールの肩を叩く。

「金のことは心配するな。いつも通り任せておけ」

 ラウンデルは外の席で楽しそうに飲んでいる他の隊員たちを眺めながら言う。

「―――俺がお前たちにしてやれることなど、これくらいしかないのだから」

 ラーリアは赤い顔をして席を立つ。

「どうした?」

 問いかけるリシャールにラーリアは答える。

「今日は少し酔ったわ。…風に当たってくる」

 そう言うと、彼女は店をふらりと出て、広場を西の方に向かって歩いて行った。

「今日は酔うのが速いな」

 第四小隊長のジェットが、リシャールのグラスにワインを注ぎながら言う。

「それだけ、激しい戦いだったってことさ」

 リシャールは目の前の仔羊の網焼きをナイフで切りながら答える。その様子を、グリムワルドが満足げに眺めていた。

「そうだリシャール、それでいい」

 驚いたリシャールに、グリムワルドは葡萄酒で口を湿らせると、驚くほど穏やかに言う。

「俺たち傭兵は、明日のことなんか考えねえ。戦って、生きていれば、飲んで食って、また明日、だ。飲み食いできなくなった奴から死んでいく。」

 リシャールはグリムワルドをじっと見る。グリムワルドは頷く。

「食えば必ず生きていられるか、と言えば、そうじゃねえだろう。しかし、生き残った奴は必ずしっかり食べ、大いに飲んでいた」

「ほんとかねえ、グリムワルド」

 揶揄するように言うジェットに、グリムワルドは大げさにおどけて言う。

「嘘じゃねえよジェット!俺は死んだ仲間も、生きた仲間も、たくさん見てきたんだぜ。」

「なるほど、一理ありそうだ」

 ラウンデルが微笑をたたえて言う。グリムワルドは彼の言葉に、ジョッキを掲げる。

「そうだろう?そうだよな隊長!さ、みんな大いにやろうぜ!」

 リシャールもようやく笑顔になり、ハーブと塩胡椒で味付けされた仔羊の肉を口に運ぶ。そしてグラスの赤葡萄酒を一気に飲み干す。思わず、旨い…と声が出た。

 ここオストブルクは、エルフィア王国とウィルクス王国の国境近くに位置していた。周辺は肥沃な平原が海まで続き、小麦の産地であった。麦畑にならない地域では畜産や酪農も盛んであり、葡萄もよく取れるため酒もよかった。生産力の高い農業の拠点として、両国とも何としてもこの地域を手に入れておきたかったのである。

リシャールは目の前の一皿を空にして、一息ついた。そこに、皿に山盛りにされた様々な肉の串焼きが運ばれてきた。匂いに誘われて店の外のテーブルからも隊員たちが集まってくる。ラウンデルは鷹揚に、好きなだけ持って行って食え、という。

「もっと頼んで食べろ。お前たち、今日は頼む量が少ないぞ」

「隊長、分かるんですか!?」

 若い傭兵の言葉に、ラウンデルは笑って言う。

「俺が何年これをやっていると思っている?心配せず、しっかり食べろ、そして飲め」

「ありがとうございます、隊長」

 手に手に串を持って外のテーブルに戻っていく傭兵たちを見て、グリムワルドがぽつりと言う。

「仕方ねえよ隊長。…だいぶ、減っちまったから」

「言うな、グリムワルド」

「済まねえ、湿っぽくなっちまった」

グリムワルドはジョッキに残っていた葡萄酒を一気に干す。


日没少し前に始まった宴は、夜の八時を過ぎてもまだ続いていた。一部の隊員たちは場所を換え、二次会に出掛け、酔いの回った者たちは宿営に帰って眠りに落ちていた。しかし三時間以上が過ぎても、依然としてまだ四十名程がまだ「アルキュイ」で飲んでいた。

 相変わらずグリムワルドのペースは落ちない。リシャールはだいぶ酔っていたが、ラウンデルとともにグリムワルドに付き合っていた。近くの娼館から女たちが出てきて、客を引き始める。ふらふらとついていく傭兵たちもいた。ラウンデルはブランデーを一口含むと、そうかもうこんな時間か、と呟く。その声に席を立とうとしたリシャールは、大変だ!という声に振り向く。

「何事だ」

 走ってきた若い隊員は、まだ息を切らせている。

「慌てずに報告しろ」

「隊長、ラーリアが騎士団の連中とやり合ってます!」

 その声に、全員が一斉に席を立つ。

「どこだ!すぐ案内しろ!」

 グリムワルドが大きな戦斧を担いでのしのしと店の外に出てきた。

「シャレ―の噴水の前です」

「何人だ」

 ジェットも大剣を背に負い、尋ねる。

「六人です。そのうちの一人は、し、指南役」

 リシャールは席を蹴り、先頭に立って駆けだしていた。


 ―――――――――――――――――――――――


 オストブルク、シャレー広場、噴水前…

 二十一時二十分少し過ぎ―――


 石畳の上に、鋭い金属音が響いた。

 二人の戦士が、剣を手に向かい合っている。

 一人は大柄な騎士。

 白銀の鎧に身を固め、傍らの従者に兜を持たせ、左手に盾を持ち、右手で長い剣を振るっている。

 弾き飛ばされた方は、明らかに女性。月明りの中でも明るく光り輝く、魔法銀のショートソードを構えなおして、男に改めて正対する。

「―――成程、少しはできるようだな」

「光栄だわ」

 声の主は、ラーリアであった。

 男は三度ラーリアに鋭い斬撃を見舞った。ラーリアは頭を下げ、石畳に転がって危うく難を逃れる。微かに剣先がかすめたのか、左の頬に一筋血が流れた。

 ラーリアは己の迂闊さを後悔していた。酔いもあって気が大きくなっていたところに、正規軍の騎士が六名来合わせたので、いつものように軽口で揶揄したら、その中に王国の宮殿騎士団の指南役、ガイウス・ド・リュカスがいたのである。取り巻きの騎士のうち一人は倒したものの、流石に指南役が相手ではいかにラーリアでも分が悪かった。

 再び金属音が響く。ラーリアの顔に驚きが走る。ガイウスがにやりと笑って言う。

「どうやらそのショートソード、魔法銀の様だが―――刺さらんだろう?」

「まさか」

 ガイウスの着ている鎧が、月明かりに煌々と輝く。

「我が鎧も魔法銀だ。貴様の剣では貫けん」

 ラーリアは必死に逃げ道を探すが、周囲はすでに騎士五名に固められている。

 キィン!と甲高い金属音がして、ラーリアのショートソードが宙を舞う。そして、騎士のうちの一人が石畳の上に落ちたそのショートソードを靴で踏みつけた。

「くっ…」

 武器を失ったラーリアに、ガイウスが高笑いする。

「所詮傭兵など、いきがってみてもこの程度…後は貴様らに任せる、好きにしろ」

 残る四人の騎士たちが、ラーリアに襲い掛かる。あっという間に、ラーリアは捕まってしまった。

「やめろ!離せ、この!」

 抵抗するラーリアの鳩尾に、一人の騎士の膝蹴りが炸裂する。たまらず前に崩れ落ちるラーリア。我勝ちに襲い掛かろうとする騎士達。


 その一人が、突然立ち尽くす。

 どうした…?と問いかける仲間の前で、彼の首がゆっくりと石畳に転がり落ちる。首から鮮血が噴水のようにしぶき、首を失った騎士は仰向けにどうと倒れた。

 ラーリアと騎士たちの間に、古びたマントで身を包んだ、長身の若者が割って入っていた。

「何者だ!?」

 騎士の誰何に答えず、若者はラーリアに言う。

「怪我はないか」

 ラーリアは頷く。若者は着ていたマントをラーリアにかぶせ、騎士たちに正対する。

「何者だ、と尋ねている!!」

 若者は顔色一つ変えずに、騎士に言う。

「女一人を六名で囲んで、それがエルフィアの騎士道か」

「黙れ、怪しい奴めが!」

 一人の騎士が若者に斬りかかる。騎士の剣が若者に当たる、斬られる!と見えたところで、なぜかそれは空を切る。若者の身体は、一瞬前までいた場所から、どうやったのか半歩動いたところにいた。ゆっくりと、まるで映画のスローモーションのように、騎士は石畳に倒れ、動かなくなった。

 ガイウスが前に出る。

「できるな、小僧」

「小僧?」

 若者は鼻で笑うと、言う。

「そう言うあなたは、誰なんだ」

「エルフィア王国宮殿騎士団、武術指南役、ガイウス・ド・リュカス」

 若者はその名に溜息をつく。

「…やれやれ、こんな男が指南役の国に、仕えろとは…」

「何?」

「ああ、何でもない」

 若者は悲しげに言うと、ガイウスに言う。

「僕は名乗らないよ。名乗らなくても、見れば分かるから」

「何」

 いぶかしげなガイウスに、若者は背の長剣を抜く。

 その剣に、ラーリアは息をのんだ。いや、ラーリアだけではない。遠巻きにしていた街の住人達ややじ馬たち、そして誰よりも相対していたガイウスや、部下の騎士たちがその剣に戦慄した。


 海よりも空よりも、

 月光よりもまだ蒼い。

 アクアマリンやターコイズ、

 サファイアよりもなお蒼い。

 鋼の盾も龍の鱗も、

 蒼の剣士の剣の下、

 紙や布切れ切るように

 二つにされて落ちるなり。


「行くよ」

 若者は声をかけると、一気にガイウスとの間合いを詰めた。慌てて剣を立て、盾を使って防ごうとしたガイウス。若者が振りかぶった剣が、ゆっくり振り下ろされると、若者の身体はガイウスの後ろに進んでいた。


 鎧ごと、盾ごと真っ二つ。


 受けようとした剣も、

 ラーリアのショートソードを受け付けなかった鎧も…


「…目障りだ。消えろ」

 若者はガイウスの従者にそう言うと、剣を背の鞘に納め、ラーリアに手を貸し立たせてやった。

「怪我はないか」

 ラーリアは言葉を失い、ただ頷くばかりだった。

 その時、リシャールを先頭に傭兵たちが駆けつけてきた。リシャールの足が止まる。

「ラーリア!」

「リシャール」

 若者は落ちていたラーリアのショートソードを拾うと、ラーリアに手渡す。

「あ、ありがと」

 グリムワルドは周囲を見回す。五名の騎士の死体を見つけると、彼は言う。

「若いの、察するところアンタが助けてくれたようだな。礼を言うぜ」

 若者はグリムワルドに言う。

「傭兵か。さっきの騎士達よりは、余程礼儀を心得ているようだ」

 ラーリアは若者に言う。

「ねえ、アタシたちと一緒に、来ておくれよ」

「?」

「お礼がしたいんだよ」

「礼などいい。僕は、ヴィサンに行かねばならないんだ」

 リシャールが、王都へ…と繰り返す。若者は頷いた。

「それでも」

 とラーリアは言う。

「もうこの時間じゃ、今夜はここに泊まらなくちゃ」

「当てがねえなら、一緒に来いよ」

 グリムワルドも言う。暫く逡巡しているらしい若者の顔色が、驚きに満たされる。

「貴方が、なぜここに」

 皆に遅れて一人歩いてきたラウンデルの表情も、同様の驚きに満たされる。

「それはこちらのセリフだ、リーシェ」

 ラウンデルは辺りを一瞥すると、リーシェと呼びかけた若者に言う。

「…察するところ、お前が彼らを?」

 リーシェは溜息をつく。

「…この程度の腕で、指南役だそうだね。先が思いやられる」

「笑い事じゃない、急いでここから退散しないと―――」

 いつにもなく、ラウンデルは引き締まった表情で皆に声をかける。

「とりあえず、アルキュイまで退け。騎士団の面々が、襲ってくるぞ」

 リーシェは笑って言う。

「そんなことの心配は要らない、ラウンデル」

 振り返ったラウンデルに、リーシェは続けた。

「必要なら、僕一人で全員―――」

 ラウンデルが微かに震えた。リシャールがラウンデルの顔色に気付く。

「できるのか、本当に」

「やりかねん。聞いたことくらいはあるだろう」

「『蒼の剣士』」

 ラーリアが言う。リーシェは頷く。

「それをやったら、この街はウィルクスに落とされる」

 リーシェは少し考える顔になる。

「成程、それはまずいか」

「とにかく、アルキュイまで退こう」


 一行がアルキュイにつくと、先行した仲間たちが店の前のテーブルを片付けていた。リーシェはすたすたと店の中に入っていく。ラウンデルも、共に店に入る。

「ラウンデル、察するところまた面倒かい」

「心配ない、親父。それより、こいつに一部屋用意してやってくれ」

 親父はリーシェの顔を見る。

「二階の三番を使ってくれ。鍵だ」

「ありがとう」

 二人は踵を返し、店の中央のテーブルに歩み寄る。グリムワルドがジョッキを干す。

 中身は、と見ると、水である。

 騎士団が本気で報復を考えれば、生半可な人数では来ない。皆水を口にし、戦支度をして集まっていた。ひとたび帰営し眠っていた隊員たちも、アルキュイに続々と集まってくる。

「来たぞ!!」

 先行していたジェットが、第四小隊のメンバーとともに駆け戻ってくる。

「どれくらいになる」

「五百はいるぞ。少なく見積もってこちらの倍だ」

 広場の西側から、金属のぶつかる音と、規則正しい足音が近づいてくる。

 同じオストブルクを護る部隊でありながら、騎士団と傭兵たちの仲は最悪に近かった。騎士は傭兵を見下し、傭兵は騎士を馬鹿にしていた。顔を合わせれば今夜のような小競り合いを起こし、その度に血が流れていた。死者まで出るのは久しぶりのことであった。

 店から百歩ほどのところで、整列した騎士たちが止まる。

「エルフィア王国東方第一騎士団副長、ロストク男爵ヴェスタールである。傭兵団ドッペル・ソルドネル隊隊長、ラウンデル・ジャン・ルーヴィンシュタイン、出ませい!」

 完全武装の騎士が一人、十歩ほど進み出た。黒衣のラウンデルが同じように前に出る。

「夜分わざわざのおいで、痛み入る、男爵」

「今宵先刻、シャレ―の噴水の前で、我らの正騎士五名が、何者かによって殺害された。下手人が貴隊の者とともにこちらに向かったとの情報がある」

「それで」

「速やかに下手人を当方に引き渡されたい!」

 ラウンデルは苦笑して言う。

「下手人は、当隊のものではござらん。ご随意になさるがよろしかろう」

「ちょっと、ラウンデル!?」

 ラーリアが抗議しようとするが、リーシェはそれを制してラウンデルの隣に進み出る。

「副隊長、あの男です!」

 広場から逃げかえった、ガイウスの従者だった男がリーシェを指さして言う。

「怪しい男め。よくも我らの仲間を」

 リーシェはヴェスタールに言う。

「僕に何か用か、エルフィアの騎士」

「名乗れ」

 リーシェは答えない。

「ラウンデル、下がってくれ」

 ラウンデルは頷く。

 リーシェはさらに十歩を前に出る。

「僕の名を知りたいか」

「我らを愚弄するか、若造!」

「腕で来い」

 おのれ!と一声叫ぶと、後ろの一団から一人の血気にはやった騎士が、ヴェスタールの脇を駆け抜けてリーシェに斬りかかる。リーシェは剣の柄に手もかけていない。斬られた!…と皆が思ったその刹那、右に半歩程ずれた位置から、カチリ…と、静かに鍔鳴りの音がした。

 首筋から噴水のように血を流し、騎士はその場に倒れ伏す。傭兵たちからは、おお…!というどよめきが、騎士たちからはざわめきが起こる。

 リーシェはさらに五歩を詰める。

「僕の名を聞いて、どうするというのか。僕を捕えて、殺すとでも?」

 リーシェは乾いた笑いを浮かべながら、ヴェスタールに近づく。ヴェスタールも盾を構え、剣を抜く。

「やめておけ」

 リーシェは溜息をついて言う。

「貴方等の腕では、僕は斬れない」

「やってみねば、わからんだろう」

「この場にいる五百人の騎士ことごとく、僕の前に倒れることになるよ」

「できるものか!」

 リーシェは溜息をつき、背の長剣に手をかける。そして、静かに鞘から外すと、両手で八双に構えた。

「では―――死ぬがいい」

 あっ!と驚きの声を上げて、ヴェスタールがニ、三歩後ずさりする。リーシェは静かに歩みを進める。

二人の間の距離はもう十数歩であった。

 その時のこと。三頭の馬が西から走ってきた。

「静まれえっ!静まれ、水だ!」

 見れば、黒鉄色の鎧に身を固めた、オストブルクの守りを任される騎士団長のドナンである。二人の部下とともに、騒ぎを聞きつけて駆けつけてきたのであった。

「退がれ、ヴェスタール!」

「閣下!」

「彼が何者か、まだ分からんのかっ!?」

 ドナンの声にリーシェは構えを解き、剣を背の鞘に納める。

「しばらくぶりですね、伯爵」

「リーシェ殿」

 ドナンはリーシェに騎士礼を取る。ヴェスタールが抗議の声を上げる。

「閣下、お知り合いのようですが、こやつは指南役殿を殺したのですぞ!」

「詳しい事情は聞いたのか」

「そ、それは…」

 ドナンの言葉に、ヴェスタールは口ごもる。リーシェは言う。

「貴方はどうなのです、伯爵」

「どう、とは」

「詳しい事情はご存じなのですか」

 ドナンは首を横に振る。

「知らん。知らんが、今はエルフィア軍内部で争っている場合ではない」

 リーシェは穏やかな笑みを浮かべる。

「よかった。貴方が常識人で、安心したよ」

「だからといって、理由もなく我が国の正騎士を殺すことを容認した訳ではないぞ、リーシェ殿」

 ドナンの言葉に、リーシェは表情を改め、口を開いた。

「僕とて、無意味な殺生は好まない。だが、いかに生意気な傭兵相手であろうと、女一人をエルフィア王国の正騎士六人で囲んで、なぶりものにしようとしているのを、黙って見過ごす気にはなれないよ。で、成敗した、という訳さ」

 ドナンの顔色が変わる。

「事実か」

 ヴェスタールの顔色も変わる。リーシェは溜息をつく。

「大方、その辺の報告はないのだろう?ま、そんなものだろうけれど」

「ヴェスタール、剣を引いてはどうだ」

 ラウンデルが歩み寄って言う。

「『蒼の剣士』の言葉に偽りはない。沢山見物人ややじ馬がいた筈、二三十人集めて話を聞いてみろ。」

 ヴェスタールは剣と盾を構えたまま、一歩をリーシェに向けて踏み出す。

 リーシェは再び背の長剣に手をかける。

「なぜ僕に向かってくる?」

 ヴェスタールは蒼白になりながら、言う。

「貴様が本当にこのヴィシリエン全土、聖十字教国(クルーセイド)やウィルクス、北方諸都市を含めても三名しかいない『グランド・マスター』の一人なら、私ごときの腕で戦えば、必ず命を落とすだろう」

 リーシェはヴェスタールを静かに見つめる。ヴェスタールの前進が、止まった。

「…しかし、それでも私は貴様と戦う!」

「もう戦う理由がないだろう」

「ある!」

 ヴェスタールは盾と剣を構え、リーシェに突進した。ヴェスタールの剣が空を切る。

 リーシェは背の長剣を抜き、両手で構えていた。ヴェスタールの盾が、斜めに両断されていた。石畳にガラン!という金属のぶつかる音が響く。

「―――それでも、私は貴様と戦わねばならんのだ」

 ヴェスタールは盾を捨て、両手で剣を構えた。

「たとえどんな奴でも、私にとっては一人の部下だ。部下を何人も殺されて泣き寝入りするような上官に、ついてくる部下などない。敵が強かろうと、恐ろしかろうと、逃げるわけにはいかんのだ!」

 その言葉に、リーシェは剣を構える。

「そうか。もっともな理由だ」

 二人は剣を構えてすれ違った。鈍い金属音がして、ヴェスタールが石畳に打ち倒される。

「なぜ…殺さない…」

 リーシェはヴェスタールを見下ろしながら言う。

「未熟だが、殺すには惜しい騎士だ。…そう思ったからだ」

 リーシェはヴェスタールに手紙を一通投げ与えた。

「もう僕には必要ない。読んだら、あなたの上司にでも渡すのだな」

 ヴェスタールは手紙を開く。細い、女性のような筆跡で、簡潔にこう記されていた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 エルフィア王 トーラスIII陛下


 ご依頼の件につきまして―――


 本状を所持する我が最愛にして最後の直弟子、蒼の剣士こと

 リーシェ・R・E・フランシスを、貴国の武術指南役として推薦いたします。

 剣技、人物、ともに、貴国のお役に立つこと疑いないことを、私が保証いたします。


 A・レオンハルト・ソルフィー


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「け、けけ…『剣聖ソルフィー』直筆の手紙…?閣下、ドナン閣下…!」

 ドナンはヴェスタールの手から手紙を受け取る。一瞥して彼は言う。

「間違いあるまい。ソルフィー様の筆跡だ」

 ドナンはリーシェに正対する。

「エルフィアには、仕えぬ、と?」

 ドナンの言葉に、リーシェは頷く。

「僕にだって選ぶ権利がある。皆がそこにいる騎士(と、彼はヴェスタールの方を見て言う)のような覇気をもち、恥を知っていれば、少しは違うのだろうけれど」

 ドナンは溜息をつく。

「陛下がどんなにお嘆きになるだろうか」

「貴方ひとりのせいじゃないよ、伯爵」

「それでも」

 とドナンはヴェスタールを抱き起すと、リーシェに言う。

「私がオストブルクの守りの総責任者であることには、変わりがない」

 リーシェはドナンに言う。

「では、貴方の顔も立つようにしよう」

 リーシェはラウンデルを振り返る。

「しばらくの間、厄介になろうと思う、ラウンデル」

「傭兵になる、というのか」

 ラウンデルの言葉に、リーシェは頷く。

「間接的にだけれど、貴方の指揮下に入ることになるよ、伯爵」

「しかし…」

「陛下には」

 ラウンデルがにやりと笑って言う。

「『蒼の剣士』は変わり者で、傭兵隊D・Sをいたく気に入り入隊しました、と私から一筆ご報告いたしましょう、閣下」

 ドナンは溜息をつく。ややあって、彼はラウンデルとリーシェに騎士礼をとる。

「では、それで。事の委細は、こちらでも調査させてもらおう」

 ドナンは踵を返し、騎士たちに引き上げを命じた。騎士たちは整然と西の宿営地を目指す。固唾をのんで見守っていた傭兵たちは、騎士たちの姿が見えなくなると、大歓声を上げた。既に二十二時を過ぎているにもかかわらず、D・S隊の隊員たちはリーシェを取り囲み、アルキュイの店内に連れて行った。再び店の外に沢山のテーブルが並べられ、宴が始まる。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

オストブルク三番街、居酒屋アルキュイ

二十三時半過ぎ―――


 あらかたの傭兵たちは、流石にどんちゃん騒ぎにも疲れたのか帰営していた。しかしまだ店内には、D・S隊でも主な小隊長が全員残り、ラウンデルとリーシェを囲んで酒を飲んでいた。

「しかし、アンタは強いなあ、リーシェ」

 グリムワルドは改めて感心したように言うと、リーシェと乾杯する。リーシェも、何のためらいもなく、小ぶりのジョッキに注がれた白麦酒を空にして見せる。グリムワルドは愉快そうに目を細めると、隣にいたリシャールに言う。

「剣聖ソルフィーの直弟子、というと、お前さんの師匠筋にあたるんじゃねえかリシャール」

 リシャールは小さな樽からリーシェに新たに白麦酒を注ぐと、グリムワルドに頷く。リーシェの求めに応じ、店内で剣を抜きニ、三の型を見せたリシャールに、リーシェは言う。

「君の師は、タズル…『エルフの遍歴騎士、タズリウム』だね」

「凄い、分かるのか」

 リーシェは頷く。

「懐かしいな。今はどこにいるのやら―――そう、リシャールといったね」

「ああ」

「タズルは君に、『ソードマスター』の位を授けたかな」

 リシャールは首を横に振る。リーシェは頷く。

「では、修行の途中でタズルが遍歴に出てしまったのか」

「まるで見たように言う…さすがはグランドマスター」

 リーシェは苦笑して、リシャールに言う。

「あの人はいつもそうさ。では僕がここにいる間に、稽古に付き合ってもらおう。僕からマスターを授けることもできるだろうから」

 リシャールの顔が喜びに輝く。その表情を見たリーシェも、同様に顔をほころばせる。

「この国は、本当に変わった国だね、ラウンデル」

「どのへんが変わっているんだ、リーシェ」

 リーシェは白麦酒のジョッキをテーブルに置くと、ラウンデルに言った。ラウンデルはリーシェに問い返す。リーシェはテーブルを共に囲む傭兵たちを眺めて、口を開いた。

「エルフィア王国の騎士団には、王都や北部辺境も含めて碌な騎士がいないのに、傭兵隊には見るべき人材が多い。特に…」

 そう言ってリーシェはリシャールを見る。

「彼のように、若く優秀で腕も立ち、近衛騎士団にいてもおかしくないような男もいる」

 リシャールの表情に、かすかに憂いの影が差す。リーシェはそれを見て取ると、リシャールに詫びた。

「済まない、話題が悪かったか…」

 リシャールはリーシェに言う。

「いや、いいんだ。それにしても恐ろしい、初対面の相手にそこまで当てられたのは初めてだ」

「傭兵は」

 とグリムワルドが言う。

「仲間の過去のことや、細かい事情を詮索したりしねえのさ。だから、一緒にいても気楽に戦える」

 リーシェは頷く。リシャールはリーシェに言う。

「蒼の剣士リーシェ・フランシス、貴方には聞いてもらった方がよさそうだ」

「いいのかリシャール」

 グリムワルドがリシャールを気遣う。リシャールは頷くと、語り始めた。


 皆も知っている通りだが、俺は二年前まではエルフィア王国王都ヴィサンで、近衛騎士団の小隊長をしていた。小隊長になったのは十七の時だから、史上最も若い小隊長の一人だった。辺境の戦場に、幾度か出たこともある。陛下には非常に目をかけていただいた。それに、姫様にも―――

「それに嫉妬した大貴族の馬鹿息子たちが、リシャールに果し合いを挑んだのさ」

 グリムワルドは吐き捨てるように言った。リーシェは頷く。

「…殺したんだね」

 リシャールは頷いた。その結果、リシャールは王都ヴィサンにいられなくなったのである。

 殺された貴族の御曹司は全部で七名。エルフィアの王家に繋がる、リューク十五朝と呼ばれる大諸侯の跡取り息子たちである。国王の一人娘シャルロット姫の夫の座を狙っていた彼らにとっては、王の覚えめでたく、シャルロット姫その人が思いを寄せるリシャールの存在は、邪魔以外の何物でもなかった。エルフィア王家の宮宰(マヨル=ドムス)であるリシャールの父、コーディアス大公は、大諸侯たちの手前、泣く泣くリシャールを勘当し、傭兵として最前線のオストブルクに送り込まざるを得なかったのである。さもなければ、リシャールに息子を殺された諸侯達が、結託してエルフィア王家に反乱を起こす恐れまであったのである。それから二年…リシャールは王国最強の傭兵団であるD・S隊でも、第一小隊長として数多くの敵を打ち倒してきた。

「いつまでこれが続くのか…。最近、ちょっと疲れているんだ」

 リーシェは頷くと、黙ってリシャールのジョッキに白麦酒を満たす。

「リシャールは、本当の騎士なのよ」

 ラーリアが言う。

「アンタにはお見通しだったみたいね」

 リーシェは頷くと、黙って白麦酒を一口飲んだ。

 ややあってリーシェは、リシャールに言う。

「そう遠くない将来、きっと君はヴィサンに戻ることになると思う」

「どうしてわかるんだ、リーシェ」

「少なくとも」

 と、リーシェは言葉を切る。

「ここ(オストブルク)での戦いは、遠からず一段落する…そんな気がする」

 


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