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【詩集】Shangri-La

闇夜

作者: 野鶴善明

 肌を刺す闇

 なにもかもが凍てつく

 果てしない闇

 伸ばした腕の

 先さえも見えない


 憎しみを

 煽り立てているのは誰?

 強欲のギターをかき鳴らし

 街も

 空も

 海さえも

 毒のメロディーで

 埋めつくそうとするのは


 愛を

 凍えさせているのは誰?

 怨みのマリンバを打ち鳴らし

 夢も

 望みも

 祈りさえも

 黙りこませようと

 腕づくでおさえこむのは


 奪いつくそうとする悪意は

 人々を焼き払う

 働き盛りの男たちは

 戦場に斃れ

 年寄と女は逃げ惑い

 子供たちの骸が

 星のない道に重なり転がる


 傷つけられた者は

 復讐を胸に刻む

 流された温かい血を

 家族の血を

 子供たちの血を

 胸に刻みこむ

 呪詛のやいばを研ぎ

 それが宿命さだめと思いこむ


  街路樹のさざめき

  カフェテラスの語らい

  小鳥のさえずり

  市場の賑わい

  家族の食卓

  すべては追憶の幻

  愛おしむべき平凡は

  鼻の曲がった醜い堕天使


 肌を刺す闇

 なにもかもが凍てつく

 底なしの無明

 差し出した掌の

 先さえも見えない



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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして 人間のとても深い闇をこのように表現されている なんて唯、「スゲ~!!」の一言です。 とても素敵な作品を読ませて頂きました ありがとう御座います
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