プロローグ;始まりの青年
自由に旅する青年と、暗闇に残された少女が織りなす、思い出の旅の物語。
気ままなファンタジー小説。
「あなたも大切なの思い出見つけませんか?」旅する青年と少女に、誘われてしまうかも…
プロローグ:始まりの青年
世界とは何だろう…
運命とは…人生とは…
一体何なのだろ…
なぜ、人は生きようとするのだろう…
命を次に世代に次ぐ…それをやる義務があるのだろうか…
人や動物、それらには寿命があるのはなぜだろう…
生きていれば、自分自身の存在に疑問に思うことはないだろうか…
人の人生は、長いようで短い…
その、長いようで短い時間の中で存分に楽しむべきだと思う。
だから、人生は「思い出」がなければ意味がない。
感情がないまま生きていたら、そんなのは人生と言わない…
思い出があってこその人生だ。
…思い出がないなら、今からでも作ればいい…作らなければ、きっと後悔する。
作っていこう…… 「あなたに旅思い出を…」
海のように青い花畑の中に一人の少年は遠くを見ながら笑う。
どこか悲しげに…楽しそうに…
…物語を紡いでゆくとしよう…
「…何が起きそな予感…♪」
砂嵐が襲う砂漠の中に一人の青年が顔に笑みを浮かべながら呟く。
彼は、砂漠を向けるととある街にたどり着いた。
その街は、賑やかで笑顔があふれている。だが、どこか静かで怪しいところがあった。
「なんだここは?変な感じがする…」
彼はそうつぶやくと周りを見渡す。
街の人々はそんな彼を物珍しそうに見ている。
(なにか、視線を感じる…なんでこんなに俺見られてるのかな~…)
疑問に思う彼だったが、そこまで気にせずに街を歩く。
するとそこに、軍隊のような者たちが列を連ねて歩いてくるのが見えた。
(軍隊かな?あんなにいる…)
数の多さに驚いていると、街の人々が道の真ん中を開け地面に膝をつき頭を下げている。
「・・・・・・」
頭を下げている人々を見て無言になる。
そこに一人の商人のような男が駆け寄ってくる。
「お前、何してるんだ!!早くこっち来て頭を下げろ!」
彼はちょうど道のど真ん中で無言で立っていたのだ。それを見かねたのか商人の男が彼の腕を引っ張り道の外側に連れてゆく。
「早く頭を下げろ!」
小声で商人の男が言う。
「なぜだ、俺は部外者だぞ?」
「いいから下げるんだ!」
しつこくそう言ってくる商人にうんざりして、膝をつき頭を下げる。
軍隊の先頭が彼の前を通過しようとした所で
「とまれ!」
と、先頭にいたポニーテイルで胸の大きい女が声を上げた。
彼は頭を下げたまま隣を見ると商人の男が青ざめながら冷や汗をかいていた。
コツコツと近づいてくる足音に気づき、横を見るのをやめた。
すると、ドスッっと勢いよく彼は蹴られた。
「貴様、先ほど道の真ん中で我々が来るのが分かっていて立っていたな。」
ポニーテイルの女はものすごい形相で睨んでいた。
「…ゴホッゴホッ……痛い……何すんだよ…」
彼は倒れこんだまま蹴られた腹を抑えながら、上を見上げ睨む。
「何すんだよだと…ふざけるな!貴様の行いはこの国の女王セン・デ・リーゼロッテ様を侮辱した!その命で償え!」
ポニーテイルの女は腰にさしていた剣を抜き大きく振り下ろした。
彼は呆れた顔をしながら、腰の短剣を抜き女の剣を受け止める。
「いきなり剣抜くなよな~…」
彼は女の剣を払い、立ち上がる。
女は怒りに満ちた顔をして、
「貴様――!!女王様への侮辱行為が過ぎるぞ!奴を殺せ!」
剣を構えた女がほかの兵を呼び、彼は囲まれて逃げ道がなくなってしまった。
「…あ~バカバカし~…キーキー煩いんだよ。乳でか女。俺はこの国の者じゃないんだ!完全なる部外者!」
「誰が乳でか女だ!部外者ならなおさら、勝手に我が国に入った罰を受けてもらう!やれ!!」
女が命令し兵たちが一斉に切りかかった来る。
初めまして、春雨と申します。!!
小説を書くのは初めてですが、頑張っていきたいと思うので応援よろしくお願いします。
次回の投稿を楽しみにしていただけると嬉しいです。!
これからよろしくお願いします。