表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『JOKER』  作者: レイン
「JOKER」のエルヴァ
8/12

闇の魔法

久しぶりの投稿…ほかの場所で小説に夢中になってました、すいません…

【エルヴァSide】




俺は今、モンスターハウスにいる。



…俺は一応、何でも屋みたいな仕事をしている。


だから、一般人とは言えないような仕事もやっているし、今もこうしてモンスターハウスに突っ込んでいるわけなので、多分常人じゃない。


世間じゃ『JOKER』とかなんとか呼ばれているが、俺自身はそんなわけのわからん異名で名乗る気は更々ない。


ついでに言うと、俺は『エルヴァ』という名を気に入っているので、『JOKER』と呼ばれるより、エルヴァと呼ばれるほうがすっきりするし、わかりやすい。


「シャアァァァァア!!」


「……」


襲いかかってくるモンスターを俺の愛剣である《シリウス》と《レグルス》で薙ぎ払ったり斬りつけたりする。


といっても、死にはせず【始まりの世界オリジンワールド】に還るだけなのでこちらとしては気が楽だ。


…ん?俺が言うのは変かもしれないな


とりあえず、モンスターハウスでなくても、見つけたらすぐに破壊すべきもの…モンスターをこちらの世界に引き込む【ゲート】を叩き壊す。


飛び掛かってきたウルフに回し蹴りを喰らわせて吹っ飛ばすと、背後で不意打ちを狙っていたゴブリンを斬りつける。


…ほんと便利だ、この双剣。


はっきり言って人に貸し出すには向いていない俺の双剣だが、扱えるようになればとても便利だ。


ある意味、2つの剣の長さが片手剣並みなので通常の双剣よりだいぶ長い。


人に貸し出すのに向いていないと俺が判断した理由は、そこにある。


ロイのおっさん曰く、常人の握力と力じゃまず振り回すことが難しいと言われた。


遠心力と重さに耐えられないんだとか。双剣が短いのはそこにあるものらしい。だから、俺の双剣はあまり人に貸しても意味がないと言われた。


おっさんが言うには、俺の超人に等しい力(というか握力っていうのか)とセンスがあるから初めて可能になる芸当らしく。


おっさんに超人に等しいって言われた時は、皆俺と同じようなもんだと思ってたから、少しびっくりしたな。


…超人なのか、一般人だって言い通すのは不可能なのか?


「よっ…」


牙で噛みつきにかかったウルフの攻撃をとんぼ返りで避け、着地したところは…別のウルフの背中だったりする。


ん?もちろんわざとだ。


「悪いな」


言いながらそのウルフを斬りつける俺って結構残酷だよな。


「チッ…雑魚が、力量の差も見極められないのかよ」


相手にするのが面倒でつい悪態をつく俺を、突然何かが襲った。


もちろん何が襲ったのかをしっかり見極めてから《シリウス》で防いだ。


《シリウス》で防いだのは…水属性の魔法だ。《シリウス》には水属性の魔法は効かない。


その魔法を放った者の方を見る。水属性の魔法なので、少なくともルーナじゃない。


「…ウィザード、か」


ウィザードとは魔法を扱うモンスターの一種だ。主に水、火、風属性を扱うのモンスターで、見た目をざっくり言うと…変な面を付けローブを着た角があるチビだ。


…言っちゃ悪いが本当に小さい。俺の身長の半分もないかもな…?


「……」


追撃される前に地面を蹴り、一気に間合いを詰めるとウィザードを《レグルス》で斬りつける。


そして後ろを狙ったゴブリンを斬ろうとして…やめた。


刹那、白いレーザーがそのゴブリンを襲った。


聖属性の魔法…ルーナか。


「あれ…?エルヴァ、そこにいる~?」


…なんとも情けない声が聞こえる気がするのは俺の気のせいか?


「…遅い、なにやってんだよ」


「ご、ごめん…気合の入れ直ししてた」


「…わけがわからん」


思わず溜め息が漏れてしまうが気にしない。


「ねぇ!どのモンスターから倒せばいいのかな?」


「いや、普通はじぶんのまわりからだろ」


普通そうだろ…


いや、でもあいつは戦闘に関してはまだまだ「超」の付きそうな素人なわけだしな…


っていうか、モンスター倒しながらツッコミ入れてる俺って…


「私、まわりにモンスター寄ってないもん」


…あぁ、そういや俺の周りにばかり集ってるな…


… 何 故 ?


「…じゃあ、一番近くにいるモンスターから」


「う、うん!」


そこからの戦闘ではそこら辺から光の魔法が飛び交っていたが…まぁ気にしないでおこう。


「よっ…と」


襲いかかってきたウルフの顎を蹴り上げ、落ちてきたそのウルフの横っ腹に回し蹴りを入れそこらへんのモンスター共々吹っ飛ばす。


「って…うわーーー!?」


あ…ヤベ、ルーナのいる方向だったみたいだ。


あぁでも、吹っ飛んだモンスター全匹、速攻で“ホーリーカッター”で吹っ飛ばされて還ってたが。


…意外と容赦ないな、ルーナ。


「ちょっと!なにしてんの!?」


「モンスター退治」


「さらりと言わなくていいよ!お願いだからこっちに飛ばさないでよ!」


「できる限り努力する」


てきとうに流してたら、


「なにそれ!」


と、半分怒り気味に言われた。


「…うるさい」


…そんなにでかい声出さなくても聞こえてるっつーの、ったく。



「…っていうか、減ってない気がするのは俺だけか…?」


いつもならもっと時間はかからない。


俺のモンスターハウス攻略の際、最終的には俺の中級~上級クラスの魔法が飛び交うからな。


ただ、今回はルーナがいるからまだ放ってない。


確かにあいつのもとからの潜在能力…もとい魔力はかなりのものだが、はっきり言ってしまえばまだ俺のほうが上だ。


さっさと言って片づけるか。


そう思った時だった。


「っ…!?キャアァァァァァァァア!?」


「ルーナ…?」


なんで最後のほうの声エコーみたいになって…?


そういやこの広い空間、端の方にところどころ穴が開いてたな…


………


「…まさか」


…落ちたか?


「…邪魔だ、どけ」


目の前にいるモンスターを、斬りつけたり 蹴ったり 剣の柄で殴ったりしながら、さっきルーナがいたと思わしきところまで走る。


…なんだかモヤモヤする気がするが気にしない。


「…あ」


そこに、ルーナの姿はなかった。


だが、そこから更に奥の方…つまり壁際には見慣れたものが落ちていた。


地面を蹴り、一気にそこまで距離を縮めて近寄る。


《レグルス》のみを鞘に収め、転がっていたソレを拾い上げる。


もちろん、その間にもモンスターは襲ってきているが、きちんと対応はしている。


「ルーナの杖…」


落ちていたのは穴のすぐ傍だった。


なんというか…これは…


「…うん、確実に落ちたな」


確定。


……なぜかさっきよりモヤモヤしてる気がするが、放っておこう。


「あいつ…生きてるよな?死んでたら俺のせいになる…」


絶対ロイのおっさんにシバかれる…面倒な……

いや、それより大変なのは…ナ、ナタリーさんに……

ヤバい、それだけは阻止しなくては!!!俺の命が危ない!?



にしても結構深いな、この穴…迂闊におりる気はないが、ルーナを探さないといけないしな…


いや、その前にモンスターたちを一掃しないとか…おりた時についてきたらそれこそ迷惑だしな。


「くそ…」


面倒くせえっ!!!


仕方ないので、《シリウス》を鞘に収め、ルーナの杖をクルクルと回す。


…おいおい、なんだコレ…すごい軽いな……


魔力を込めた瞬間、漆黒のオーラが溢れ出る。

もともと杖は指向性を高めるための物なので、元から杖など使わない俺は必要性などないのだが。


…いや、使ってみたくなったんだよな。

俺、生まれてから一度も…だったかどうかは忘れたが、とにかく杖を使った記憶ないからな……


「さて…と」


クルクルと回すのを止め、魔法を放つ構えをとる。


「喰らえ…“ダークノヴァ”」


力を開放して魔法を放った瞬間、漆黒の闇が洪水の如くフロア内を襲う。


俺の闇属性の魔法の中でも高等魔法にあたる“ダークノヴァ”。

その魔法の中に溺れたモンスター達は次々と還っていく。


モンスターたちの還っていくときに残す光が、俺の魔法の中で輝いていて、綺麗だと思うと同時に少し申し訳ない気もする。


思わずそんなことを考えてしまったが、頭を振って自分の気を逸らす。


ゴオォォォォォオ―――


激しい音があたりに響き渡る。



やがて“ダークノヴァ”が収まると、そこにはモンスターの姿はなかった。


「…終了…」


はぁ………


面倒くさかった!!


時間短縮の為にやったとはいえ、高等魔法を使うのは久しぶりだ。


力が全く衰えていなかったのは、まぁ…嬉しいっちゃ嬉しいが…やはり面倒くさいことをするのはかったるい。


面倒なことは大っ嫌いだ。


…俺、よく気分屋って言われるからな。

意外と合ってる気がしなくもない……


「…ってか、ルーナのこと忘れてた」


そのこと言ったら怒られそうだな。

…ま、いっか。アイツ怒っても怖くないし。




…なんていうか。


あいつに似てるんだよな、ルーナは。

…ん?じゃあ、このモヤモヤした感覚は心配ってところか?


………マジかよ


…俺が他人の心配、ねぇ…



ま、なんだっていいか。


さて。俺はしっかり杖を持つと、地の見えない深い穴に身を投じた――――

今回のまとめ


・エルヴァ曰く、ルーナはあいつに似てる…?


・エルヴァは気まぐれ←

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ