第一話
目をつむり、3カウント数えると異世界だった。
そこは森の中の広場だった。辺りはもう既に夜。紫がかった青白い月明かりが周囲を無機質に照らしていた。
唐突に意識を取り戻した男、丈一は周囲を見渡すと瞬時にここが異世界であることを理解した。彼にとって上空に浮かびあがる青い三日月に紫の半月だけでそこが異世界であると断定するには十分だった。
彼は新しい現実を認識した瞬間、胸の中で強くその存在を主張する心臓を、のどを鳴らして唾液を飲み込むのと同時にむりやり抑えた。
(状況を確認する)
丈一は最初の行動が命取りであることをライトノベルの経験からしっかり学んでいた。丈一は改めて周囲を見渡すと、広場の中央には虹色の立方体が浮かんでいたことに気が付く。そしてその周囲を取り囲むように人々がいた。
全身を鉄の甲冑で覆った騎士や、人の背丈くらいある長いフォークを持ったいかにも農民といった者。しかし、多くは何も持たない丈一のような存在だった。
何も持たない人々は周囲の状況が分からず、いきなりここに飛ばされたかのように混乱していた。その中で冷静な丈一は少しだけ異様に集団から浮いているように見えた。
丈一は身長百八十センチ、体重七十五キロ。その容姿は凛とした眉毛に高い鼻、二重で目尻は垂れ目の唇が薄い男だった。
多くの人が端正だと評価しそうな顔つきだった。一見異様にも見える彼の落ち着きぶりは、どこか余裕のある表情を浮かべているようにも見えた。しかし、その実、丈一は内なる興奮を必死に抑えて、次の展開を予想しているだけだった。
周りの騒めきが大きくなりだした。混乱している者たちが森の外に出ようとしだしたのだ。丈一は努めて冷静に考える。
(これは何系の異世界転移だ?召喚系?追放系?はたまたデスゲーム系?)
「なにが起こっているか、分からないが、とにかく帰らせてもらうからな!」
中年風の男がそう言って森の外に出ようとする。中年風の男の行き先には道があったが、そこは紫の煙で満たされていた。
その煙は見るからに毒々しく、充満していたが、立方体の周りには清涼な空気が流れている
中年風の男は躊躇しながらも、その紫の煙に潜っていった。男は一歩一歩慎重に歩くと、徐々に確信を持った足取りへと変わっていった。
五メートルくらいだろうか、道を進むと振り返って、大きく息を吸った。なんだ、なんてことないじゃないか。
男はそう思い、ほかの連中も呼ぼうとした。紫の煙がその男の鼻から肺に一気に侵入する。男は突然胸を押さえて苦しみだした。
片膝をつき、地面に臥し、少し痙攣するとあっけなく動かなくなった。丈一は思わず吹き出しそうになるのを必死で抑える。
(定番のセリフに、定番のパターンだな)
髪の長い女がそれを見て、倒れた男に駆け寄ろうとした。その腕を黒い学生服姿の男が掴む。
「あんた!やめとけよ!紫の煙でどうなるかはさっき見ただろ!」
髪の長い女は手を振りほどこうとして、叫んだ。
「でも、助けないと!」
騎士風の男がそれを聞いて喧しそうに眉を顰めた。
「あんたらさ、初めてだろ。キューブに書かれてることくらいしっかりよく読みな」
そう言い捨てて騎士風の男は倒木の上に座った。
丈一はキューブとやらを探したが、どう見ても宙に浮く立方形のもの以外を指しているようには思えなかった。丈一は広場の中央に向かって歩き出した。
虹色に光る四角い物体は掌サイズで、どういう技術が用いられているのか宙に浮いている。
丈一が恐る恐るそれに手を伸ばすと、一瞬光が消え、広場は月明かりに包まれた。
(しまった!何か間違えたか!)
丈一は薄暗くなった視界で判断ミスを悔やんだが、キューブはすぐに光を取り戻し、映像を空気中に投射した。
そこには次のように文字が映し出されていた。
「私の名前はキューブ。皆様は異世界から召喚されました勇者でございます。私どもの世界を救っていただくために召喚致しました」
「これからモンスターが出現します。真の勇者ならばこれを打ち砕いてくださると信じています。ご武運を」
たったそれだけの文章が空気中に映し出された。見たこともない言語だったが理解できたのは、異世界テンプレといったところか。丈一は落胆の色を隠せなかった。
(これはきっと奴隷召喚系に近いな。これからいきなりモンスターと戦わされる感じか。参ったな、俺生き残れるのか?)
学生服姿の男が状況を理解すると女の腕を離し、声を張り上げた。
「皆、一旦集まって話し合わないか!?」
その男は汗を滝のように流しながら周囲に呼びかける。
広場には7人がいた。訳知り顔の騎士男が一人。農民風の男。学生服の男、髪の長い女、スーツを着たサラリーマン、中性的な茶髪のパーカー、そして丈一。あとは道に投げ捨てられた死体だけだった。
丈一は周りを気にしながら、小声でステータス表示と呟いた。こんなベタな仕掛けが通用するとは思わなかったが、丈一の予想に反して目の前にステータスウィンドウが表示された。
ステータス【人間】
職業 なし
スキル【怜悧な直感 C】
武器 なし
魔法 なし
現れたのはまたもや淡白な表示だった。
(なっ!これだけかよ。しかも唯一持ってるスキルが直感って...雑魚そうだ)
丈一は半ば無意識にステータスの【怜悧な直感 C】に触れると解説らしきものが浮かび上がった。
「読書体験で積み上げてきた経験が生かされ、スキルとして認定。状況把握を瞬時に行い、予測したパターンに当てはめ、推論をもとにした先読みで形勢を優位に進めることができる」
丈一はひどく当たり前のことしか書かれていない平凡なスキル解説を見て、萎えかけた。広場では学生服の男を中心とした輪ができ始めていた。
「おいっ。そこの三人もこっちにきてくれ」
学生服の男は輪から外れている丈一、騎士男、農民男に声をかけるが、騎士男は軽く手を上げて「俺はいい」とだけ呟いた。
農民男は呼びかけを無視している。
「あんたは――— 」
「なあ、一つ質問いいか?」
丈一は呼び掛けてくる男の声を遮り、倒木の上に座っている騎士男に話しかけた。
騎士男は片目を大きく見開き、丈一の立ち振る舞いを一瞥すると少し頷いてから、笑って答えた。
「おう、どうした」
「モンスターの情報は?」
騎士男はそれを聞いて感心した。丈一が的確に状況を理解していることが分かったからだった。
「モンスターの情報はこれから映像に写し出されるからそれを見てくれ」
そう言うと映像はタイミングよく新しい画像と文字を表示させた。
モンスター 血塗れのゴブリン
ランク E
報酬 一点
その横には醜悪な笑みを浮かべた緑色の肌をした亜人の画像があった。
丈一が質問する様子を見ていた学生服の男は騎士に質問をした。
「あんた、ここは一体どこなんだ?」
騎士男は答えた。
「ん?ここはアスタナだぞ」
それを聞いた男は愕然とした顔で空を見上げた。そこには相変わらず二つの月が浮いていて、それをみた男は半信半疑ながらここが異世界だということを認めた様子だった。
他の面々も騎士に次から次へと質問を投げかける。騎士風の男はこれからの状況と関係ない質問を面倒臭そうに口をへの字に曲げて答えた。
「そこに書いてあることが全てだよ。これからモンスターがくる。アンタらは倒す。それができなければ死ぬだけだ」
あとは生き残った奴の質問だけ答えてやるよ。そういうとランドルフを手を前に突き出した。すると彼の手の周りに燐光が集まる。その光は槍を形成し、騎士風の男の手に握られた。
男は槍を振り回して、型の確認をしているように見えた。丈一の素人目から見てもそれは洗練されたものに見えた。
丈一は焦る。これからモンスターが来るというのに丈一には格闘技経験もなければ武器もない。
今までのラノベの経験から突破口を頭を振り絞って考えた。
(勇者召喚系なら何か特典があってもおかしくない。そうじゃないとこんな一般人をかき集めたところでモンスターなんか逆立ちしたって倒せない)
(何かガチャ、最低でも武器や防具があってくれ!)
そう願いながら丈一がキューブに手を伸ばすとキューブは虹色の光を放ちながら形を変えた
。
丈一の手はキューブに飲み込まれ、一瞬戸惑ったが、覚悟を決めるとキューブの中をまさぐり、何か手ごたえを感じるとそれを一気に引っ張り出した。
「よし!」
思わず丈一が声を漏らすと周囲の目線が丈一に集まった。丈一は気にせず引っ張り出した白い箱を開けると、そこには刀が入っていた。
丈一は刀を手に取り鞘から抜くと月光が反射して眩しい鋼に目を細めた。気づけば周囲の者は丈一の持つ刀に目を奪われている。
ステータス、そう呟くと、武器の欄に【名前を失った刀 B】と追加されていた。刀の解説を見る。
「名前を失った刀。どこで生まれてどこから流れ落ちたのかも不明。その本来の力と共にすべてを失ってしまっている。所有者を必ず不幸にする」
騎士男は丈一の行動を見て驚いた風に言う。
「まさか自力で初期ガチャを見つけるとはな。まぁ、そういうことだ。頑張ってくれ」
その時けたたましい音がキューブから響き渡った。広場の外を覆っていた紫の煙が晴れていった。
騎士風の男と農民然とした格好の男は待っていたかのように広場の外へと歩き出した。
残された五人はただその場に立ちすくんだ。夜の闇は月が雲に隠れるたび、夥しい不安となって五人を襲った。
学生服の男が丈一に質問を投げかける。
「今どうやって、その箱を出したんだ?」
丈一は初めて持った武器の重さに戸惑いながらも質問に答える。
「武器が欲しいって願いながら、キューブに手を伸ばすと手に入ったぞ」
それを聞いた男は丈一に習ってキューブに手を突っ込んだ。眩い光が収まると白い箱をつかんでいた。
男が白い箱を開けると、そこには盾が入っていた。次々と他の者もキューブに手を伸ばしていく。
「おっ!俺もだ!」
「...私も」
キューブは淡々と白い箱を吐き出した。丈一が目ざとく、二つ目を取り出そうとすると、キューブからピリリとした刺激と共に手が弾かれた。キューブには文字が書かれていた。
100点を取ってください。
端的に書かれた文章を見て丈一は察する。
(あのゴブリンの情報にあった点数。あれを集めないと武器は貰えないのか)
広場に残った者の中で、白い箱から武器が出てこなかった髪の長い白衣の女がいた。その女は武器の代わりに明るい光を放つ球体を手にしていた。
その球体は女の心臓に入り込むと光を失った。丈一は訝しんだ。
(もしや......)
「あんた、ステータス表示って言ってみてくれ」
女は戸惑いながら、小声でステータス表示と呟いた。すると女は驚き、宙に表示されたステータスを凝視する。
「なんで書いてある?」
「スキルの欄に【光輪 A】って書いてあるわ」
「説明欄は?」
女は冷静に読みあげた。
「神の御業を体験せよ。傷を負ったものを癒すことができる」
丈一は衝撃を受けた。
(回復なんて見るからに強そうじゃないか)
「なぁ、あんたの名前はなんて言うんだ」
丈一が動揺している間に盾を手にした学生服の男が話しかけてきた。
男は丈一並みにガタイが良く、身長は百八十センチほどありそうだった。刈り上げた短髪に白い歯がよく目立つ男だった。
学生服を着ていることから高校生であることが分かる。
(確かこいつは俺の隣に座っていて皆を纏めようとしてた奴だったな)
「俺の名前は丈一だ」
「そうか、俺の名前はリック。よろしく頼むよ」
そういうとリックは片手を差し出して丈一と力強い握手をした。丈一はむざむざと本名を名乗ってしまったことを後悔した。
(アジア人顔なのにリックだなんて明らかに偽名だろうな)
「みんな、一回自己紹介と状況の整理をしよう!」
丈一は持っていた刀を床に置いた。騎士男が燐光を集めて武器にしていたのを思い出し見様見真似で手を前に突き出す。
すると、掌を中心に少しずつ刀が形成されていった。床に置いた刀は無くなっている。丈一はこちらに視線を集める面々を見渡し、告げた。
「俺は先に行く」
リックは目を見開き、狼狽えた。
「な、なんでだ?ここで固まっていたほうが安全だろ?」
「俺はそう思わない」
リックは不条理の壁に顔をぶつけたように赤くなった。中性的な茶髪が声を上げた。
「丈一さん、私たちはこれからどうしたらいいと思う?」
丈一は突然の相談に困惑する。
「は?なんで俺にそんなこと聞くんだ?」
「だって騎士みたいな男に声かけたのも丈一さんだし、白い箱をキューブから引っ張ったのも丈一さんだろ」
(それはそうだが...)
「私はそこの学生さんよりはあんたに乗るよ」
あまりにも無責任な信頼に丈一はまごついたが、茶髪の期待するかのような目を見て、降参したかのように口を開いた。
「名前とステータスは?」
「ヘンゼルだ。【欲求のナイフ D】が武器の欄に書いてあるな」
サラリーマンの男がリックに詰め寄った。
「すみません。これホントにドッキリじゃないんですか?」
「わ、わからない。もしかしたらドッキリなのかも」
リックもまだこれが現実か迷っているようだった。しかし、髪の長い女がそれを否定した。
「違うわ。あの死体は本物だった。テレビ局が死体を用意できるわけないでしょう」
髪の長い女は紫の煙が晴れてから一番に死体のもとに駆け寄り検死していた。
「とにかく!みんな固まるんだ!」
リックは汗を飛ばして丈一たちに訴えかけた。
「リック、あんたに俺の行動を制限する権利はない」
丈一はすがるようにこちらを見てくるリックから視線を切り、背を向けて歩き出そうとした。
リックは彼らを呼び止めようと必死だった。
「あっ!丈一さん、置いてくなよ!」
ヘンゼルが後を追う。何か確証をもって歩いているかのような、堂々とした丈一の歩きぶりにリックは迷う。
もしかしたら彼についていくのが正解かもしれない。赤くなった顔の中心に力を込めて、彼なりの思考を懸命に巡らせると、彼は唐突にこぶしを振り上げた。
バキッ!
鬱蒼とした森の間を風が吹き抜ける音に異音が混じった。丈一が思わず振り返るとそこには鼻から血を流しているリックがいた。
丈一は唐突なリックの行動に思考が途切れるも状況をすぐに理解した。
どうやらリックは自分で自分の鼻を殴ったらしい。鼻はくの字に曲がっており見るからに折れている。
いきなりのリックの蛮行に困惑して足を止めた。
「学生さん、あんた何してるんだ?」
ヘンゼルが丈一と同じようにリックの行動に目を丸くしている。髪の長い女が慌てて駆け寄る。
「ごほっ!ごほっ!お姉さん。スキル、で、これ治してくれ」
「えっ?そんなのやり方わからないわよ!」
「いいから!」
リックは女の手をつかむと自分の鼻に押し当てた。女はリックの行動を何一つ理解できないままでいたが、けが人をそのままにしておくというのは彼女の道義に反することだった。女は丈一の見様見真似で燐光を集めようとする。
しかし焦りばかりが募って、手に光が集まっては霧散していく。
女はワケのわからない森で、ワケのわからない男たちに囲まれ、自分は今何をしているのかと、さっと酔いがさめたような感覚に陥った。
女の手から光は離れていく。女が混乱と現実逃避で視線を彷徨わせたとき、強い引力に引っ張られるようにし、リックの目を見つめた。
彼の眼はわずかに揺らいでいるように見えたが、そこには確かに理性の灯と生きるための熱源のようなものが黒い瞳の中に浮かんでいた。
女はそれを見て、導かれるように徐にリックの頬に手を添えると、逆の手でくの字に曲がった鼻を強引に曲げた。
「い、痛い!」
リックが涙目で女を見ると、女は必死の形相だった。髪の長い女は顔の汗をぬぐい、手首に持っていたゴムで髪を後ろに纏めた。
すると、見る人を思わず動揺させるような美しい顔が現れた。
整った顔立ちのその表情は強い決意を感じさせるかのように歯を食いしばっていた。食いしばる彼女の顔にしわが寄るが、それは逆に女性のしなやかな強さが表出しているように見える。そのしわすら彼女の美しさをさらに引き出す要素となっていた。
「ひゅ~う」
ヘンゼルが茶化すように口笛を吹く。
「我慢しなさい!元の男前に戻りたいんでしょ!」
女はそう言って、かろうじて手に集めた光をリックに押し当てると、それに反応して、リックの鼻が強い光に包まれた。
そのままの状態で三十秒ほど時間がたつとリックは頭を振り女にもう十分だと伝えた。
リックは信じられないものを見たような顔をして裾で鼻血をふき取ると呟いた。
「痛くねぇ…!本当に治った!」
リックは驚愕した顔で女を見ると、女は明らかな疲労を顔に滲ませながらも、呆れた顔をした。
「ありがとう。お姉さん!」
「…シェリーよ。リック。あなた何がしたかったのよ」
リックは思い出したかのように足を止めた丈一を見つめ叫ぶ。
「俺のスキルは【ブレイブハート D】!武器は【倫理の盾 C】だ!」
ヘンゼルが胡乱げな目でリックを睨む。
「学生さんもついてきたいのかい?」
「そうだ!今見た通り、俺たちにはスキルや武器がある。丈一さん行くならみんなでだ!一人で行かないでくれ!」
丈一はリックの主張に呆れた。
「皆で行きたいんだったら、一言声をかけてくれるだけでよかったぞ…」
リックはまっすぐな瞳で言った。
「あんたはこうでもしないと止まらない気がしたんだ」
丈一は少し考えて言った。
「…時間制限がある可能性がある。ついてくるならついてこい」
「いやっ!ちょっと待ってくれ!」
端のほうで黙って座っていたスーツを着たサラリーマンの男が震えながら立ち上がり声を張り上げた。
「さっきから君たちは何を言ってるんだ!森や山で遭難したら動かないのが鉄則だろ!スキルだとか、武器だとかはゲームだけにしてくれ!」
ヘンゼルが呆れたように諭す。
「ついてこないなら、それでいいよ。おっさんはそこで座ってな」
リックは反論した。
「いや、駄目だ!行くならみんなでだ!」
「え~。めんどくせぇな。おっさん。もっともなこといってるけど、ブルってるだけじゃねぇの。おい、おっさん、ステータスは?」
「だから、そんな遊びしてる場合じゃないんだ!いいか!僕はここから動かないからな!」
サラリーマンの男がこぶしを上げて抗議しているとその手に燐光が宿った。
そこには【木の枝 E】が握られていた。その様子を見てヘンゼルが顔を大きくゆがめて嘲る。
「おっさん!もしかしてそれが武器?ざっこぉぉ!!」
サラリーマンの男は顔を赤くして再び座り込んだ。リックとシェリーが困ったような表情を浮かべる。
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