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わからないために

“お前のことが嫌いだ”と言わずにはいられない

そうしていなければ壊れてしまうから


わからない

わかりたくない

わかって堪るものか

そんなことをしたら俺は壊れてしまう


“理解しない”ための努力は欠かせない

全ては俺の世界を守るため


どれほど冷静に丁寧に理路整然と

綺麗に話したところで何の意味もない

だってあなたは最初から拒絶する気満々

理解してしまったら世界が壊れてしまう


今まで生きてきた世界と培ってきた世界

それをこのまま続けるために無理解は欠かせない

なぜなら理解してしまった時点で

新しく世界を作り直さねばならないから


一から作るのは大変

ここから作り直すのは面倒臭い

これまでの世界が半端だったなんで許せない

俺は“うまく”やっていた


俺の世界は完璧だった

それがお前のせいで侵され始めた

だから俺は俺の世界を守らなきゃ

だからお前の言う理解など害悪でしかない


今までが半端だったのは認める

だけどお前に改められるほど俺は馬鹿じゃない

愚かなのはお前だ 賢いのは俺だ

だから俺は俺なりに


“理解がない”とは

理解してない、とか

理解できない、とかではなく

“誤解がある”ということ


そしてその誤解を正すのは、とてもとても大変

なぜなら人は自分が間違っていたという事実を認めることを

自分の信じたいものを信じたいように信じられるなくなることを

激しく拒むから


相手の言葉を巧みに読み違え

単語を解釈し直し

結局質問には答えない

結局あなたは何をしているの


何かをコメントしないわけにはいかない

じゃなきゃ負けたことになる 逃げたことになる

だから全身全霊で彼を否定する

そのためならどんな努力も厭わない


肯定するわけにはいかない 認めるわけにはいかない

それは今まで頑張って作ってきた世界を壊すこと

そんなことをするわけにはいかない

そんな目に遭って堪るか


だって、面倒臭いもの

怖いんだ

“自分が実は間違っていた”だなんて

だから俺は全力でお前を否定する


じゃなきゃ俺は壊れてしまう

俺は壊れてしまう

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