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俺の未来に幸あれ!  作者: 自由移動
高校2年生編
8/40

第8話 文化祭に幸あれ!

文化祭が始まった。

園芸部の手伝いは特になく、撤去をさせられたぐらい。

「園芸部ってやる事あるの?」

「特にないらしいから、自由に行動していいよ」

「やった〜!」

「用があったら呼ぶね」

「分かった」

さて、どうしたものか。

自由と羽山部長から言われていたけど、

いざ自由と言われても行くところがない。

とりあえず味噌汁でも買いに行くか。

「らしゃいまへー」

「味噌汁を1個」

「あざやしたー」

慣れてめんどくさい感じになってるのやっぱおもろい。

あれ、けど制服着てないから生徒じゃなかったよな?

え、身長的に生徒と思ったんだけど。

「味噌汁(あった)かいなー」

去井(さい)慎也(しんや)!」

「ブハッ!」

誰だ、大声で俺を呼んでいるのは?

「去井慎也はここでーす」

俺は手を挙げた。

「お、君か?去井慎也は」

「俺です、大声でなんの用ですか?あと誰ですか」

「すまない、生徒会長辻浮(つじうき)みなみだ」

生徒会長女子だったのか。演説は寝てたから知らなかった。

じゃあ未来を見てやるか!

「別れろ、この変態が」

何したの?ねぇ何したの?

その前の工程を見せて欲しい。

「用はだな、園芸部についてなんだが」

「はぁ」

まさか廃部通知か?

「園芸部何もやらんのか!?」

はい?

「何もしませんけど」

「あの瓶達は公開しないのか!?」

そんなことしたら、廃部までのタイムリミットが始まります。

「あの瓶は事情が撤去しようと」

「撤去だと!?」

「はい、部員が集められなくなるので」

「その、相談なんだが」

「何ですか?」

「でかい瓶あっただろ?あれを私に渡してくれないか」

「あ、いいですよ園芸部の部室に来れば渡してあげます」

「それはホントか!?」

「く、苦しいです」

首絞められたから死ぬかと思った。

すごい趣味を持つ生徒会長を連れて、園芸部の部室へ向かった。

「これでいいですかね?」

「それだ!」

羽山元部長は何故カメムシをこんな大きい瓶に詰めたんだ?しかも2体だけだし。

生徒会長はあの瓶を持ち帰って去っていった。

あ、味噌汁冷めちゃった。また買いに行くか。

あれは劇か?見とくか。

「おぉ、幽霊よ、これで最後か雨に濡れながら去っていくとは…うう」

幽霊だろ、なんで足があるんだ。

「すいませーん、味噌汁を2つ」

「はい、どうぞ」

美術室で飲もうかな。

「あったかくてたすかるな、にしても静かだなー」

「へぇ、静かなんだ」

「ブハッ!!」

本坂いたのか。

「本坂さん、ここで何してるの?」

「劇終わったからブラブラとね」

味噌汁を飲む本坂。

あれ、それって俺が2個買ったやつじゃ。

「去井くん、ありがとね」

「何が?」

「味噌汁買ってくれて」

あなたに対して買っていません。

2つとも俺のです。あなたが勝手に飲んだのです。

「お金つきますよ?」

「お金なら払ったよ?」

どこに?1円玉すら見当たらないけど。

「ほら、そこにお菓子が」

うまい棒1本……美味しいけど味噌汁との値段が釣り合ってないよ。

「これだけですか?」

「そうだけど」

まあ、園芸部入って貰った身だし許そう。

けど、なぜ美術室にくる必要があったのだろうか。

「ねえねえ」

「なにか用ですか?」

「誕生日会に来ない?」

「ゲッホゲホ、誕生日会?」

「12月8日は誕生日なの」

「は、はあ……」

「来てくれる?」

最高だが、プレゼント選びに困ったものだ。

飲み物だと、冷やさないと行けないし。

「行きますよ」

笑顔になる本坂。何故俺を誘ったのかは分からないが、まあ色んな人も来るだろうから丁度いい。

「じゃあねー」

「あ、う……ん?」

俺のうまい棒どこいった?食べてないけど。

畜生、はめられた。誕生日会と聞いた時にとられたみたいだ。

プレゼント青汁送ってやろうかな。

文化祭は終了した。

特に何も無かった、特に……。

ペットボトルのゴミこのクラスだけ最多だな。

満帆(みつほ)!飲みすぎだよ」

「大丈夫〜」

とうとう注意されたぞ。何本目だ。

お菓子あげとけばいいと思っただろ?食ってさらに飲むから無意味なんだ。

まあ、落ち着かす方法を皆に伝授(でんじゅ)してあげよう。

「本坂さん、自販機行こ?」

「いいよ」

以上である。簡単だったろ?お金は少しだけ無くなるけど。

「はい、コーラ」

「ありがとう」

「けど、ここで飲んでね?」

「分かったよ、ここで飲めばいいんだね」

ちょっと待て、そこは階段だ。

どこへ行く気だ。

「本坂さーん、どこ行く気です?」

「美術室」

あそこそんなに気に入ったのか?

「一緒に行こ?」

「いや用があるから」

「そう」

まあ断った理由は教室へ帰って女子に話しかける為だけどな!

「あ、去井くん、満帆(みつほ)どこ行ったの?」

「飲み物買いに行きました」

「またか〜」

またってあいつ俺いない時も買ってたのかよ。

まあ、それは一旦置いとこう。

この人との未来を!

「別れなさい」

駄目だ、相性絶対合ってないやつだ。これ。

「ただいまー」

「満帆帰ってきたのね、手を貸して」

「手を貸してって言われても作業終わってるように見えるけど……」

「去井くん泣いているから止めてくれないかな?」

「あの止め方は私知らない」

小声で色々言わなくて大丈夫です、後俺の止め方そもそもお前知ってないだろ。

文化祭に幸はありませんでした。

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