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俺の未来に幸あれ!  作者: 自由移動
高校2年生編
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第5話 帰宅部は幸!

「おい!去井(さい)復活したんだろ?」

「しましたけど、あなた誰ですか?」

後ろから声かけられたので、そのまま話を進めているのだが。

「俺の事、忘れたのか、バスケ部部長の近藤和真(こんどうかずま)だよ」

うん、知らない……ん?

バスケ部……あいつバスケ部入ってたの?

「復活したなら明日から待ってるぜ」

「は、はあ」

明日を待つこと残り数時間。

「おっす、兄よ」

「なんだ、お前来たのか」

「お前……ずるいぞ!」

「ずるい?何が?」

「彼女2人も作るなんて」

バカバカ、彼女2人作ったら視線えげつないことなるから違うに決まってんだろ。

後、俺浮気は絶対にしたくない。

「彼女2人も作ってどうすんだよ、そんな浮気設定を俺につぎ込むな、1人で十分だ」

「それもそうか」

「で、彼女は逆にどっちだ?」

「え、いないけど……」

「そんなわけないな!なんたって……」

おい、黙るな、悲しいだろ、こら。

さて、バスケ部をどうするべきか。

もちろん、バスケは好きだが、そんなにガツガツやるのは好んでない。

「お、きたか、じゃあまずは前やってたの頼むぞ」

前やってた?うーんどうするべきか。

適当に動いてみたところ

「違う、お前はあそこだ」

あ、全然違う場所にいた。

どうしよう、プレイすらしてないけど、退部したい。

「お、いいフォームになってるじゃないか」

「あ、ありがとうございます」

あ、照れてる場合じゃない、辞めないと。

けれど、退部届いるんだよな〜、

だけど、あいつ(俺の代わりになってる本当の去井(さい))の許可貰わんといけないよなー。

「よし、練習はこれで終了だ」

ハアハア、死ぬぐらい疲れた。

朝練とか地獄すぎだろ、まじでよ。

さて、あいつと話をつけるか。

「なぁ、見良(みら)おるか?」

「ん?おーい、なんか知らんやつが見良(みら)呼んどるぞ〜」

「ああ、俺の友達だよ、別クラスだけど」

それはお前もだろ……

「で、何の用だ?」

「バスケ部を退部したい」

「そんなどストレートに言われても……、君の自由じゃないか?」

本当の俺なら退部構わないんでが、お前の代わりになってんだから言わないといけないし。

「いやあんた、自分がバスケ部入ったの覚えてる?」

「覚えてないし、退部していいよ〜、彼女待ってるからじゃあね〜」

「あ、う……」

おい、あいつ今なんて言った?

「なぁ、お前今なんて言った?」

「退部していいよって」

「その後だ」

「彼女できた」

はあああああ!?なんで本物の俺ができなくて、代わりのお前が出来んだよ。

なんて理不尽な世界。

「何したんだ?お前は……脅したのか!?」

「脅してないって」

「じゃあ、何で出来たんだよ」

「いやなんか声かけて、なんやかんやあったら出来た」

そのなんやかんやをもっと詳しく。

「逆に去井慎也(さいしんや)としてお前は出来たの?」

「出来てないよ」

悲しいけどな……

「お、ここにいたか、去井(さい)

「先輩、俺部活辞めたいです」

「…………そうか、分かった、正式な手続きをしてくる」

よっしゃあああ!辞めれた!

「なんか、お前嬉しそうだな」

「あったりまえだ、朝練とかしんどいんだよ」

「だよな〜その気持ち分かる」

お前何言ってんだ?誰のせいでこうなってると思ってる?

2割お前で8割本坂(ほんさか)のせいな。

「おーい、これにてお前は明日から帰宅部だ」

仕事が早いな、尊敬するわ。

「あ、ありがとうございます」

「「今までありがとうございました」」

「?、なぜ隣のお前が言ってるんだ?」

「あ、すいません、これ癖なんです」

おい、人の癖を勝手に増やすな。

「彼女紹介しようか?」

なんかうざいけど、気になるし。

「頼む」

「紹介するわ、同じクラスの桜風優衣(さくらかぜゆい)だ」

まずい!同じクラスはこいつが偽と気づく可能性があるかも知れない。

「みーらい、今日も一緒に帰ろっか!」

「そうだな」

こら、人前でイチャつくな。

…………よし帰ろう。

「ねえ、コンビニ寄ってかない?」

なぜこいつはいるのだ。

こいつの名前は本坂満帆(ほんさかみつほ)、実質的なクラスメイトだ。

「ねぇ、本坂さんって自転車通学じゃなかったか?」

「知ってたの?」

そりゃあ、毎朝爆速で飛んでいく奴を知らないわけが無い。

「知ってる、けどここ隣の市なのに何でいるの?」

「今日だけは歩きできたの」

「その理由は?」

「奢って貰うため」

奢らんし、あと何故着いてきた。

「あ、奢らないけど」

「…………」

反応は分かっていたが、なんか視線メチャ痛い。

飲み物はあるけど、飲みかけだし。

「飲み物はあるけど……」

「ほんと!?」

「飲みかけだし」

しょんぼりする本坂だが、自販機が目の前なので。

笑顔になる。

「買いませ……」

うーむ、この顔黒歴史バラされそうだな。

「買いますよ、自販機ぐらいなら」

「ありがと!!」

すかさず、コーラを買う本坂。

「プハーッ、コーラはやっぱ美味しいね」

さん付けに戻そうか、悩んでいたが俺は辞めた。

「おい、コーラがもはや見えてないぐらいの量になってるぞ」

「落としただけよ」

落としてないだろ、ゴクゴクと飲んでいただろ。

まーた悲しい顔をして……ん?

なんか飲み物2つある。

「ねえ」

「はい、何ですか?」

「今度から着いてっていいかな?」

「え、普通に嫌です」

よし、走って帰ろう。




本坂満帆日記―コーラ

△君はコーラを奢ってくれました。

本当に美味しかったです。

だけど、私はまだ×君のことを忘れません。

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