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青い春の夢  作者: an
5/7

 生徒それぞれがグループを作り始めて、まとまってお喋りしている。

「さて、席はどこかな?」

 また遙花が一人で行ってしまう。入り口で一人立っている俺はとりあえず黒板に貼られている席順を遙花が見終わるまで待つことにした。

 遙花がガッツポーズをしてる。遙花は思ってることが良くも悪くも分かりやすい。

 多分隣だったり近くだったりしたのだろう。

「次は俺が見るよ」

 遙花がよけてから席順を確認する。

 窓際の前から三番目、個人的には良い位置だ。そして隣が遙花だった。やっぱり分かりやすい。

 ふとここで疑問に思う点が一つあった。

 遙花の列の一番前。そこの席が無名状態だった。

 転校生、だろうか?違うのなら教師のミスだし、そんなミスはしないだろう。

「どうしたの?そんなまじまじ見て」

 そこで後ろから遙花が問いかける。

 確かにここで止まっていたら他の人が見るのに邪魔になってしまうだろう。

「いや、お前の列の一番前が無名だったから気になって」

 言いながら席に向かう。

「転校生じゃない?楽しみだな~!」

 準備を済ませ着席するとさっきの席について遙花が食い気味に乗っかってくる。

 転校生か、確かに楽しみではある。仲間が増えるのは誰だって楽しみだ。

 クラス替えだってそうだ。一緒だから喜ぶ人は居るし、初めての人と会うのが楽しみな人も居るだろう。

「お前ら席に着け~出欠取るぞ~」

 チャイムと同時に気だるげな男性教師が入ってくる。

「結心は準備で居ないとして、全員来てるみたいだな。えっと今日の日程は、始業式、課題提出と転校生紹介、こんなもんか、午前授業だからって羽目外すなよ、以上。始業式だ、廊下に並べ」

 気だるそうな担任の下行われたHRは最後まで担任の自己紹介は無しに終わった。ダル先とか言われそうだ。


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