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2話

殺風景な部屋から出ると幅は5mくらいの広さの通路が伸びており、所々に扉らしきものや別の通路らしきものが視界に入ってきた。


『明らかに私の家ではないし・・・かと言って私が知る建物とも違うな』


灯りらしきものは天井に存在しないためとても暗い。

さらに、先程いた部屋以上に辛気くさい。

壁や天井、床には苔や植物らしきものが生い茂り、所謂『廃屋』のような印象を受ける場所だった。


『・・・ふむ・・・誰かに誘拐されて廃屋と言うか、廃校の様なところに置いておかれたか?』


自身を誘拐するメリットなど何処にもないように思っているが、現実として自身が知らない場所にいるのだから、1つの可能性として受け入れたようだ。


『縄とかで縛っていないとかお粗末すぎる気がするが・・・まあいい、気を付けて探索しよう』


ここにいる理由など後で考えるとして、現在、視界に映っている部屋や通路を調べ始めることにした。



『何もない』


結論はそれとなる。

自身のいた部屋を背中に左右に3部屋ずつ、その先に2つの通路があり左右はシンメトリーな構造をしていた。

通路の先を見れば曲がっているようでそれ以上は見えない。

部屋はそれぞれベッド・机・椅子・タンスらしきもの等、人が住んでいたであろう形跡はみられるがどれも草木が生い茂り、随分昔から使われていない状態だったのがわかった。


『先へ進むしかありませんね?ないね?』


誰もいないのに誰かに尋ねたい衝動にかられ、一人で喋っている。

とりあえず、先へ進まないと話にならないと考え、右側の通路から調べてみようと進んでみると、奥から話し声らしき音に気が付いた。


『お?何だろう?人か?誘拐犯か?』


本来なら注意しないといけない場面のはずだが、周りの異様さに当てられたか、警戒もせず音の聞こえた方へとフラフラ移動するのであった。

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