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The Baseball Novel  作者: N'Cars


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58/137

後半戦への準備

『1対1、今日の代表決定戦第2試合、鶴岡クレーンズ 対 N`Carsは先程の攻撃でN`Carsが同点に追い付いて5回の裏までを終えました。それではグラウンド整備の間にこの試合のここまでの展開をハイライトで振り返りましょう』


『まず1回表、試合開始のサイレンが鳴り響く中、』


キィ―ン!!


トン…!


『鶴岡クレーンズの1番・羽黒の大会第10号の先頭打者ホームランで1点を先制。2年連続6回目の全国大会出場を狙うチームにとって幸先の良いスタートとなりました。しかしこれでN`Carsの先発・片山投手が開き直ったのか、』


ドシィ!


『2番藤島、』


バシィ!


『3番櫛引、』


バシィ!


『4番温海と3者連続3球三振。またこの時片山投手は今大会自己最速の146km/hを計測します。その裏、こちらは登録1年目で全国大会初出場を狙うN`Carsの攻撃。鶴岡クレーンズの先発は今大会4連投目の平吹投手でしたが、』


ドォン!


『1番萩原、』


ドォン!


『2番小宮山、』


ドォン!


『3番永田と9球全てストレートで3者連続3球三振。また永田のラストボールでこちらも今大会自己最速の148km/hを計測して、場内がどよめきます。2回の表はその平吹から』


ガシィ!


『当たり損ねのサード前への打球が内野安打。俊足を飛ばしてヒットにしましたが、鶴岡クレーンズはこれ以降片山投手の前にパーフェクトに抑え込まれます。一方のN`Carsも2回の裏、先頭の三池が三振に倒れて4者連続三振を喫する中、』


カキ―ン!


『5番の関川がセンター前へチーム初ヒット。しかしながら4回までに平吹から出塁できたのはこの関川と4回に粘ってフォアボールを貰った小宮山のみで、2塁も遠いという状況。今大会バッティングが好調の両チームの打線の前にこれまた好調の両チームのエースピッチャーが立ちはだかる中、5回の裏、』


キィ―ン!!


ドン!


『この回先頭のN`Carsの6番・先発ピッチャーの片山が自ら右中間フェンス直撃のツーベースヒットを放ちます。送りバントでチャンスを広げて、2アウト3塁として9番の都筑』


キィン!


『1・2塁間を破るライト前へのタイムリーヒットで1対1の同点に追い付きます。更に1番の萩原』


キィ―ン!


『センター後方への大きな当たりでしたが、』


パン!


『俊足のセンター・藤島の好守に阻まれて逆転には至らず。鶴岡クレーンズは同点で踏みとどまりました』


『…というここまでのハイライトでした』

―同点に追い付いた…。グラウンド整備が終わったら、今度は守りに集中しよう。

―同点止まりだったが…。一気に行きたかったが、追い付いただけでもムードはこっちさ来てる。だがら尚更6回表は確り守って欲しい。

「グラウンド整備、ありがとうございました!!」

「ありがとうございました!!」

―良し守りに集中する時間だ。整備員さんが全員引き揚げた、と。

「良し行くぞ!」

「おー!!」

「皆守れよ!」

―難しい場面と打順だが、確り守ってけろよ…。


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