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The Baseball Novel  作者: N'Cars


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27/136

草野球カップ3回戦・最上ノーストップズ戦(その11)

『4対1、N`Carsが3点リードで5回の裏までを終えました。それではグラウンド整備の間にこの試合のここまでの展開をハイライトで振り返りましょう』


『1回の表を最上ノーストップズの先発・瀬見投手が3球で三者凡退に抑えた後のその裏の攻撃。1番の向町』


キィン!


『痛烈な当たりをファーストがトンネル。ライト線のファール地域へ転がる間にランナーは2塁へ。正面の当たりということで記録はエラーになりましたが河瀬さん』

『確りと引き付けて鋭いスイングで、しかも芯で捉えていますので速く低いゴロの打球になりましたね』

『2アウト3塁となって4番の東法田』


キィン!


『は、当たりとしては打ち取ったんですが…、』


バスッ。


『これをレフトの桜場が捕れず。風に戻されたかボールをこぼす間に3塁ランナーが還って最上ノーストップズが先制。しかしその直後、2回の表N`Carsは2アウトから6番・今日先発ピッチャーの片山』


キィ―ン!!


ドゴン!


『初球を見事にバックスクリーンへ運ぶ、今大会第8号のソロホームランで同点に追い付きます。両チーム通じてこの試合初めてのヒットは片山の同点ホームランでした。3回の裏、最上ノーストップズは先頭の9番・瀬見』


ガキィ!


トン!


『2ストライクと追い込まれたところから詰まりながらもセンター前へ。ポテンヒットでこちらもこの試合チーム初ヒットをエースピッチャーが自ら打ちます。1アウトを挟んでこの後2番・キャプテンの本城にもヒットが出て1アウトランナー1塁2塁のチャンスを作りますが3番・満沢』


パァン!


『4番・東法田』


パァン!


『この試合、N`Carsの片山投手が初めて見せた横に変化するカーブに3番4番が連続三振。追加点はなりません。直後の4回の表、N`Carsはヒットで出た小宮山を盗塁と送りバントで進め2アウト3塁として5番・関川』


カキ―ン!


ポ―ン!


『外野はバックしていたんですがその間を破るタイムリーツーベースヒットでN`Carsが2対1と勝ち越しに成功します。その裏1点を追う最上ノーストップズは1アウトから6番・大堀、7番・若宮の連打で1・2塁とチャンスを作りますが8番・法田』


ガキン!


『初球のストレートを打たされて4-6-3のゲッツー。チャンスの場面でしたがここもN`Carsの片山・関川バッテリーに軍配。そのN`Carsは5回の表、同じく1アウトから8番・桜場のツーベースヒットと9番・都筑のバントヒットの連打で1・3塁とチャンスを作ると、1番・萩原』


キィン!


『初球をライトへ、確りと犠牲フライを決めて3点目を挙げます。更に尚も2アウト1塁のチャンスで2番・小宮山』


キィン!


『センター前ヒット、更に1塁ランナーの都筑はオートマチックスタートを切っていましたので結果ヒットエンドランのような格好となって2アウトランナー1・3塁。そして3番・永田の初球で、』


パァン!


ズザァッ!


『ダブルスチール成功。まずファーストランナーの小宮山が2塁へ盗塁、キャッチャーの送球を見てサードランナーの都筑がホームスチールを成功させるという形のダブルスチールで追加点、4対1とリードを広げます』


『…というここまでのハイライトでした』

「永田、グラウンド整備終わったらもう1回全員集めてミーティングやるべ」

「はい」

―水撒きが…、もうちょっとだな…。終わった。

「皆挨拶。グラウンド整備、ありがとうございました!!」

「ありがとうございました!!」

「集合!」

「えっ、何で?」

「ミーティングやるから」

「はい!」

『さあグラウンド整備が終わって、整備員がグラウンドから引き揚げました。同時に最上ノーストップズのナインが6回表の守備に就きます』


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