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The Baseball Novel  作者: N'Cars


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110/135

東京駅(1)

 大宮―上野間から20km/h下げた110km/hで、やまびこ・つばさ号は走っている。上野駅の地下空間から地上空間へ上がり切ったタイミングで、徳山監督が立ち上がってこちらを向いた。


「皆、次が終点だがらな、準備しとけよ」

「はい!」


 N`Cars全員、本能で返事をしたは良いものの、


「え、てかいつの間に東京入ってたの…?」

「全然知らなかった…」

「あっという間過ぎる…」


 といった感想が小声でちらほらと聴こえた。次が終点駅とはいえ、この後N`Carsは乗り換えの移動があるので、どちらにしてもスムーズに行く様徐々に準備を進めていると、2時間半近く乗って繰り返し聴いて来た車内アナウンスが聴こえて来た。



『ご乗車頂きありがとうございます。次は終点、東京、東京です。21番線に到着いたします、お出口は右側です。乗り換えのご案内をいたします』




・東北・北海道・秋田・山形・上越・北陸新幹線→20、21、22または23番線へ

・東海道新幹線→14、15、16、17、18または19番線へ


・在来線のうち、次は地上ホームへ

 ・中央線→1または2番線へ

 ・京浜東北線(北行) 上野・大宮方面→3番線へ

       (南行) 蒲田・関内方面→6番線へ

 ・山手線(内回り) 上野・池袋方面→4番線へ

     (外回り) 品川・渋谷方面→5番線へ

 ・常磐線・宇都宮線・高崎線・上野東京ライン→7または8番線へ

 ・東海道線→9または10番線へ


・次は地下5階の総武地下ホームへ

 ・横須賀線→1または2番線へ

      特急「しおさい」→2番線へ

 ・総武線(快速)→3または4番線へ

      特急「成田エクスプレス」→1、2、3または4番線へ


次は地下4階の京葉地下ホームへ

 ・京葉線・武蔵野線→1、2、3または4番線へ


東京メトロ丸ノ内線は地下2階のホームへ

 ・新宿・荻窪方面→1番線へ

 ・池袋方面→2番線へ




『次の東海道新幹線は、19番線よりこだま号下り名古屋行きです』

 今度は新幹線は全て高架ホームである。この後N`Carsが乗り換えるのは、今アナウンスのあったこだま号の次、隣の18番線ホームから発車する山陽新幹線直通の下り博多(はかた)行きののぞみ号である。


 やまびこ・つばさ号はゆっくりとスローダウンして、21番線ホームに入り始める。N`Carsは既に全員が荷物を持って整列をしていて、使った席の最終チェックを終えた永田も自分の荷物を持って整列に加わる。

 しかしそれよりも何よりも、N`Carsが気になっていたのは車内アナウンスだった。赤湯駅に降りる直前、まさに丁度整列を終えたタイミングでまさかのあのアナウンスとその後の彼らからすれば地獄の様な騒動が、どうしても過った。だから何人かはスピーカーのほうに耳を傾けていたが…、




特に何事も無く停車。さすがに全国クラスで無いチームを態々取り上げはしないか…、とも思ったが、寧ろ安心した。このほうが精神的にも楽だったからである。


 自動ドアが開くと同時に、N`Carsは順次新幹線を降りていく。この後は一旦ホーム下の駅舎へ降りて、改札を通った後東海道新幹線の18番線ホームへと向かう。


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