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プロローグ
ぼくの好きなもの
どこまでも続くまっさらな空
校舎の屋上から見る朝日
小さいころお母さんが焼いてくれたアップルパイ
そして
きみの透き通った美しい声
東京でも雪が降るくらい寒い寒いあの日
きみは言ったよね
「ごめんね。 バイバイ」
そういったきみの顔は泣いていたのに
どうしてひき止めてあげられなかったんだろう
どうしてもっと早くきみの辛さに気づいてあげられ
なかったんだろう
今も、きっとこれからもずっと後悔すると思う
ねぇ ぼくはどうすればいいの?
つづく