ADHDは悲劇のヒロインになるための道具では無い
インターネットの世界を見て最近思うのが、
『(特に女性の)ADHDが多すぎる』というものだ。
ADHD(注意欠如・多動症)はそもそもそんなに一般的な病気では無い。
数十人に1人くらいの、それなりにレアな病気だ。
そういうレアな病気の人間がインターネットにうようよいるのに、
私は高IQの人間だったり、収入があり余裕のある人間だったり、
自分の理想を追求する創作活動をしている人間を探すのに苦労している。
割合で言えば同じくらいいるはずなのにだ。
勿論『インターネット』には弱者や社不が集いがち、というのは、
前回のエピソードでも言った通りだが、それにしたって多すぎる。
よく言われているのが、昔に比べてADHDの診断基準がゆるゆるになっているというものだ。
精神的な病気は身体を検査してもわからない。
だから幼少期の話なんかを聞いて判断する事が基本的だが、
『ただの怠け者』と『先天的な病気で能力が低い』の区別は難しい。
同じように扱われる、私自身も持っているASDだが、
こちらはしっかりと知能検査を受けて、
ディスクレパシー(得意分野と不得意分野の差)で診断をしている。
一方でADHDは医者との会話のやりとりで終わる事も多い。
医者も商売だからADHDの診断を出して薬を出す方が儲かるし、
そもそも病院に来る人間の多くは
『ADHDと診断して貰って、自分の人生がうまくいかない事に理由をつけたい人』だ。
だから診断されなかったら別の病院に行くという事も珍しくない。
もっと最悪なのが、ネットで自己診断してしまう人間だ。
最近ではネットが全てな人間も増えて来たが、その結果、
『ADHDの特徴見たら私とほとんど当てはまってた! 私ADHDだ!』
なんて人間が、残念ながらそれなりにいるのだ。
残念ながらそういう人達の多くは『ただの怠け者』だろう。
実際に医療関係者も、本来の割合との乖離具合から、ADHDの9割近くは偽物だと言う人もいる。
で、何故女性のADHDが目立つのかについてだが、
これは女性の社会進出が関わっていると考える。
女性が社会進出をしたということは、
自分達より遥かに体力のある男と競争しないといけないということだ。
体力は全てに通づる。
体力が無ければ努力も出来ない。長時間働けない。
だから多くの女性は、男性に競争で負けてしまい下位層になってしまう。
これは仕方の無い事だ。男女はそもそも平等では無い。
その結果、
『私が仕事でうまくいかないのは病気だからでは?』
なんて考える女性が増えてしまうのではないか、ということだ。
人生がうまくいっていれば、そもそも自分が病気だと疑わないし病院に行く事も無い。
だからネットでADHDを自称する女性というのは、
私からすれば性差を受け入れる事が出来ずに悲劇のヒロインになりたがる連中なのだ。
結局病気が利用されて、苦しむのは『本物』なのだ。




