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小説『家』になろう、がよくないのでは

クリエイターの世界では手段と目的の逆転現象がしばしば起こる。


小説を書くことが好きだから小説家を目指すのではなく、

小説家になるために小説を書く。


前者と後者の大きな違いは自分の好きなものを書けているかどうか。


VRMMOモノが流行ればVRMMOモノを書き、

転生モノが流行れば転生モノを書き、

悪役令嬢モノが流行れば悪役令嬢モノを書き、

ハーレムヒロインNTRモノ(名称よくわからん。そもそも流行ってるのか?)が流行ればそれを書く。


例え人気が出ようがそれで小説家になろうが売れようがそんなのを手放しに肯定はできない。

新作アニメが出るたびにそのキャラのイラストを描いている絵師くらい認めていない。


本当にそのジャンルが好きなのか? その作品が好きなのか?

人気出た作品にすぐに感化されて自分もそれを書こうなんて考えるのか?

流行に乗っからずに自分の趣味を貫いている人達からすればそう思うのも当然だ。

売れるために、生活のために自分の好みを殺すようなことをしていればそのうち精神は病む。

だったらサラリーマンやりながら趣味で書く方がずっとマシさ。

そもそも小説家なんて自分の好きな作品書いたら他人に評価されて本になったラッキー、でいいんだよ。



ちなみに流行りのラノベだったりを買っている人の一定数は、

『小説家になるために参考書として買っている』のではないかと言われている。悲しいな。


とはいえ自分も最初は小説家だったりライターだったりになることが目的だった。

自分が社会でやっていくためには、人とあまり関わる必要のない作家業しかない!

と当時の自己評価が著しく低い可哀想な自分は思っていたわけだ。



こうして今好きな作品を書きながら暮らしていけるのも、他でしっかり稼いでいるから。

もしも当時の自分の予感が的中し、就職に失敗してしまえば、

死に物狂いで流行りのジャンルを書いて小説家になろうとしたかもしれない。



なのでサイトのタイトルは『小説を書こう』の方がしっくりくる。

例え意味的には『ここなら誰でも小説家さ!』的な感じだとしても、

やはり小説家になることを目的とすることを助長しているように感じてしまうのだ。



小説家になろう、とは今はあまり思っていないが、

(それでもオファーが来れば受け入れるし編集に言われるがまま修正もしますよ^^待ってます^^)

『自分の作品を漫画にしたい!』という思いはある。

自分の作品は漫画にしたら面白いはずだ! という謎の自信はあれど、

小説を書くことは自分には出来ても、絵を描くことは自分では練習してどうにかなるレベルでは無い。

AIイラスト技術だったり3Dモデリングだったり、AIに仕事を奪われた漫画家だったり……

今バリバリ稼いでいるのも、その野望のためではあるが、



仕事の無い漫画家に金を払って自分の作品を漫画にしてもらう、

というのはまさしく漫画家に生活のために好きでも無い作品の漫画を描かせるという行為になってしまう。

ビジネスの世界は残酷なのだ。

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