MENSA会員になりました
突然MENSA会員になりましたと言われても
そもそもMENSAってなんすかという話なので
端的に言えば、世間で天才扱いされている高IQ専用のコミュニティである。
入会条件の目安は上位2%以上、IQ130。
アミバ様のように『俺は天才だぁぁぁぁぁぁ』とアピールするために入会する人もいるし、
単純にその希少性からなかなか現実では話の合う人間を見つけられない可哀想な人間が
同志を求めて入会する例も。
自分は後者側。
ただ、もう私は34歳。
何故今更になって入ったのかだが、色々と心境の変化があるわけだ。
いわゆる『天才集団』については、実は子供の時は良くは思っていなかった。
これは多分漫画とかの影響なのだと思う。
漫画とかなら天才同士集まってる人達よりも、
普通の人と交流してる天才キャラの方が自由な発想とかで成果を出したりするから。
だから天才集団についてはお高くとまっているだとか頭が固いとか思っていた訳だが、
そもそも子供の頃の私は自分に高い才能があるなんて自覚は無かった。
中学、高校、大学と成長するにつれ、段々と周りから浮き始め、
自分はおかしいのかと精神科に向かい知能検査を受け、
言語性IQが非常に高いタイプの発達障害、自閉スペクトラム障害と判明。
しかしこの時点ではMENSAの存在は知っていたが入ろうとは思っていなかった。
普通の社会で生きる事に拘っていたし、突然IQ高いと言われても天才の自覚なんて出来ないし、
そもそも当時はトータルのIQは130も無かったので入れなかったはずだ。
その後就職して社会に出たのだが、
『あまりにも頭の回転が速過ぎて仕事のスピードが周囲と合わない』
『無駄を嫌い効率を重視する合理主義者過ぎて揉めてしまう』
と言った風に、やはりその能力が原因で周囲とのコミュニケーションで苦労することに。
ただ能力は高いので、成果は人一倍出す。
そうなると、『おかしい人間だと言われてるのに成果は周りより遥かに出す』
という一種の矛盾した状態になってしまう。
インターネットの世界なんてもっと酷いもので、
当然ネットの世界の住民は私の現実での仕事ぶりなんて知らないから、
ただの頭のおかしい奴でしか無いのだ。
そうして周囲の人間からは考え方だったり人間性だったりを否定されながらも、
結果はその周囲の人間よりも遥かに出してしまうと言う状態が続き、
『自分がおかしいのか周りの人間がおかしいのか』について悩むようになってしまった。
更に言えば、『成果を出せない癖に否定してくるような人達の世界に貢献する意味はあるのか?』
という悩みも持ってしまい、社会に役立つという仕事のモチベーションの1つを失ってしまった。
趣味の小説においても、
『まともな成果を出せず一部の優秀な人間におんぶにだっこな大衆に評価される作品に価値はあるのか』
という悩みを持ってしまうようになり、作風も変わり始める。
結局疲れ果てた私は会社を辞め、
自分の才能や経験を最大限に活用してお金を稼ぐ術を見つけ、
今は部屋でダラダラと引きこもりながらたまに小説を書いたりと気ままに暮らしている。
そんな生活を続けていれば当然インターネットをやる時間が増えるのだが、
今まで自分が生きて来た現実の世界は、
中高だって進学校でそれなりのレベルの人が集まっていたし、
大学だって国立でそれなりのレベルの人が集まっていたし、
会社だって数百人とそれなりの規模で社員のレベルもまぁまぁ高く、
会社を辞めずにある程度働けている人は社会人適正も保証されている……と言う風に、
割と中の上くらいの人間達とずっと関わり続けていたのだと思い知る事になる。
なんせ自分と同レベルの人間の数倍以上は境界知能と呼ばれる人達がいるし、
そもそも平日の昼間だったり長時間ネットやってるような人間達のレベルなんてお察し。
現実以上に話の合わなさに苦労する事になる。
更には年を重ねるにつれ、同年代の中でもどんどん差が広がり始める。
30超えれば起業をしたり幸せな家庭を作る人間がいる一方で、
フリーター、非正規と呼ばれながらカツカツの人生を送る人がいたり、
引きこもりやニートのままダラダラ生きる、生きていると言っていいのかも疑問な人がいたりと、
どんどん格差が広がって行き、自分と似たような同年代を探す事がどんどん困難になってしまう。
大学時代に知能検査を受けた時は割とメンタルを病んでいた事もあり、
社会で覚醒した今ならもっと良い結果になるはずだと考え再度知能検査を受け、
知能検査自体がアップデートされたのもあるが見事に130以上を記録し、
似たような人間との触れ合いを求めMENSA会員になった訳である。
まだなったばかりでまともな活動はしていないし、
会員になったとは言えどギリギリなので、『天才の底辺』と言う事になり
会員の多くと話が合わないという悲劇が起きるかもしれない。
しかもイベントともなるとほとんど東京とかだ。
ただ『似たような人間と交流したい』という欲が出て来たのは一歩前進だろう。
小説を書くモチベーションに繋がるといいですね。




