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不要な考察をし始めたら末期

自分が一番苦手なのがいわゆる『考察』だ。

苦手と言っても作者の考えを述べよみたいな問題が苦手なのでは無く、

『考察』という行為自体に拒否反応を示すと言う意味だ。



いや、もっと言ってしまえば、私が拒否反応を示しているのは

『考察』と呼べるような代物では無く『実質的なこじつけ』なのだ。



『何故敵の幹部は主人公を一度見逃したのか』

『何故ヒロインは美少女設定なのに交際経験が無かったり処女だらけなのか、そんなヒロインが何故平凡な主人公に惚れるのか』



そんなものは『作品の都合』だ。

主人公が強敵にやられてしまえば話が終わってしまう。

ヒロインに男性経験があると主人公に感情移入している読者が悲しむし、

個性の無い主人公がモテる方が読者が自分を当てはめやすい。



作品の人気だったり売上だったりを良くするための

読者だって別に深く考える必要なんて、

私のように『作品の都合』とバッサリ切り捨てる必要すら無いものであり、

ただ踊らされていればいいのだ。



ところが世の中にはそれについて真面目に考察をする人間がいる。

『何か意味があるに違いない』と言う考えを捨てきれない人がいる。



そういう人間は漫画やアニメと言った多くは子供が好む、

深く考えない子供をターゲットにして作られたフィクションの世界を

高尚なものだと考えすぎなのだ。


自分がハマっているものは中身のあるものだ、深いものなのだという意識が、

締め切りに追われて適当に考えた展開や設定だったり、

ただのエロ漫画チキンレースみたいなお色気漫画のストーリーについて考えさせる。



そしてそれが社会で『思慮深さ』として役立つ事は基本的に無い。

客観的に見ればそれは『思い込みが激しい』『妄想癖がある』なのだから。



現実では子供にも大人にもなれないまま、

インターネットの掲示板で思慮深い人間として同士と考察をする日々を送るのだ。

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