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IQが高いから凡人と趣味が合わなくてもしょうがないよね

今度、10年ぶりに知能検査を受けることになった。

理由は自分探しだ。



前に受けた時は、大学生の頃、自分がいわゆるアスペなんじゃないかと悩んで、

精神科に通い、確認のために受けたものだ。


当時の知能検査は

言語性IQ……理解力だったり思考力だったり、いわゆる頭の良さと、

動作性IQ……手先の器用さだったり見て覚える能力だったり、身体を操る能力に分かれており、


私の結果はこの言語性が135くらいで、動作性は普通というものだった。

実際には更に細分化されており、思考力だとか判断力だとかはもっとぶっ飛んでいたはずだ。


Q.俺は天才だぁぁぁぁ


A.部分的にはそう


こうして私は生き辛さの理由を知った訳だ。

頭の良さに比べて身体が追い付いていないためうまく動かせないし、

IQが高いのでその辺の人間と趣味が合わなかったり会話が成り立たない。



その後私は自分の才能を活かしてなんやかんや人一倍稼ぐ術を見つけはしたのだが、

そこらの人と趣味が合わない、話が合わないという問題点については改善していない。



IQ130超えなんて珍しくも無い、なんてのは自称天才が多いし、

天才が目立ちやすいインターネットの世界の話であって、

現実じゃ非常に珍しいし浮く。


30人に1人程度の能力でもクラス内1位だし、

150人に1人程度の能力でも学年1位だし、

500人に1人程度の能力でも校内1位になる。

考えようによっては、漫画とかラノベのメインキャラクターになれるスペックだし、

そいつらは大抵孤独を感じているだろう?



特に私は思考力だとか判断力だとかの、物事に対する捉え方の能力がぶっとんでおり、

この物事に対する捉え方、は趣味に大いに関係してくる。

常日頃から現実的な思考をしているため、フィクションに対してもリアリティとかを重視してしまう。

そうなると当然ながらリアリティに欠ける、都合の良い展開、

「陰キャの俺が突然美少女にモテる」みたいな話は好まない。


そういう感性からすれば、フィクションの大半を否定してしまうことになる。

自分が大人になっても小説を書いている理由の1つは「世間の作品では満足できないから」なのだ。

流行りのWeb小説はやたらと行間が空いているのに対し、私の作品は文字を詰めていたり、

展開も長々と続けずに10万文字くらいで完結させる事が多いが、

これも『私が無駄を嫌い詰まった文章を読み解く能力に長けているため慣れすぎた』のだろう。



ただ、「IQ高いから世間とズレるのは仕方ない」というのは、逃げにも感じる。

実際皆さんも、このタイトルを見た時にイラっとしたはずだ。

「お前が世間とズレてるのはお前が異常者だからだろ」と思った人もいるだろう。

例えそれが真実だとしても、高い側がそれを言ったらお終いなのだ。

高IQの人間のコミュニティに引きこもるような事が幸せだとも思えない。



精神を病んでいた時期に1度受けただけの知能検査の結果で、

自分の進むべき人生を決めてしまうのも面白くない。

だからもう一度最新の知能検査で自分探しをしようと思ったのだ。

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