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長期連載が卒業を阻害する

今までのエピソードを見て貰えればわかると思うが、

私は大人が子供がハマるようなオタク趣味を持ち続けることについては良く思っていない。

子供の頃には存分にハマって闘争心だとか生きるモチベーションとかを養い、

大人になって社会に出るにつれて段々と卒業して欲しいと思っている。



なろう民はオタクが多いだろうし反発している皆さんもいるだろうが、大半は若いだろう。

『転生モノや追放モノ、ハーレムモノにハマっている40代のおじさん』

という字面を見たらやっぱり『うわぁ』となるはずだ。



といっても人間は年を取れば基本的に感性が変わっていくので

大半の人間は自然に卒業して行く。

プリキュアが大好きな幼女や戦隊ヒーローが大好きな少年は多数いるが、

10年後もそれを見ているのは一握りだ。



ただしそういった自然な卒業を邪魔してしまうケースがある。

『長期連載』だ。



社会人が職場で

『ワンピース読んでる』

『はじめの一歩読んでる』

『名探偵コナン読んでる』

と告白したところで、周囲の人間は特に引いたりしない。


ただしこれが同じ三大少年漫画雑誌でも、割と最近連載がスタートした作品ならば、

『いい年してまだこんな漫画読んでるのかよ……』とちょっと引かれてしまう。


両者の違いは勿論連載期間だ。

私が子供の頃からずっと連載しているような作品なので、

『子供の頃に読み続けて、まだ連載中だから読んでる』が許されるのだ。



ただしこれは言い換えれば、『卒業するタイミングを逃してしまう』ことになる。


まだワンピースだのコナンだのはターゲット層も一般的だろうが、

これがなろう系だったらどうなるか?


子供の頃になろう系にハマり、人気の転生モノのラノベを買って読み、

それが長期連載になった結果10年後、20年後も愛読し、

その流れで途中でスタートした似たような作品も読み続け……




行きつく先は、うわぁおじさん!




というのは考えすぎかもしれないが、

どれだけ長期連載になったとしても、基本的にターゲット層は変わらない。

長期連載と共に作者の年齢だとかも変わってしまうので作風が変化したりはすれど、

商業作品ならば編集者とかが本来のターゲット層に向くように修正を行うため、

子供向けの作品が10年後に大人向けの作品になるような事は基本的に無い。



そういう訳で私は子供向けの作品は漫画なら10巻くらいで終わって欲しいと思っている。

子供がエゴを持ち出して漫画だとかに触れるようになってからを

小学校低学年、小学校高学年、中学生、高校生、(大学生)と分けた場合

大体3、4年くらいで次のステップに移行する。


その時その時に流行っている年相応の作品にハマり、

完結したら次の作品へ、を繰り返すことが、世間に馬鹿にされないオタクの道標では無いだろうか。




ちなみに私が子供の頃、まだなろうにも登録していない時期に、

物凄くオタクの間で流行った異世界転生(転移)モノのラノベがあった。

二次創作の文化も凄まじく盛り上がっていた。

その作品は作者が亡くなると言う形で終了してしまったが、

皮肉にもそれでいい感じの巻数で終わったようだ。

もしもまだ連載が続いていたら転生モノのブームも今よりずっと強く、

結果としてうわぁおじさんが大量発生していたかもしれないと思うと複雑な気分だよ。

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